桃太郎が空へと旅立ち、一年が経ちました。
大切な家族、桃太郎は、つき並みな表現ですが、我が家にとって何者にも代えがたい唯一無二の存在です。(愛しいワンコを家族に迎えた皆様それぞれが、きっとそう感じられていると思います。)
この一年間を振り返れば、桃太郎の遺影に語りかける度に、抱きしめられない寂しさ実感する日々でした。
今だに、会社から帰宅して「ただいま~」と家のドアを開ける時には、真っ先に「お帰りなさい!僕のオヤツのお土産ある?」とキラキラした瞳で駆け寄って来てくれる桃太郎のあの笑顔に、会えるのではないかと、思ったりもします。
まさに、今日は、そんな日でした。
そんな中から、桃太郎がいない現実に引き戻されると、
桃太郎と過ごす当たり前だった日常が、実はどれ程恵まれた時間であったかと・・・
どんなに切望し祈っても、二度と戻らないとても貴重な時間だったかと・・・
今更のように、もっと大事に過ごせば良かったと・・・
後悔ばかりが先に立ちます。
こんな私に、
一緒に寄り添ってくれた桃太郎への、
精一杯の愛情で応えてくれた桃太郎への、
そして、
たくさんの幸せを運んで来てくれた桃太郎への感謝は今でも大きく膨らんでいます。
複雑なもので、悲しみは深く、喪失感も大きいのですが、それに優る幸せを桃太郎がくれたことへの感謝は、さらに大きいのです。
我が家に来てくれたこと、巡り会えたことが、本当に奇跡であり、何ものにも代え難い幸せな時間だったと心底思います。
桃太郎が、昨年4月下旬から高熱が下がらない中、息をひきとるその瞬間まで、私は、本気で「桃太郎に奇跡的な回復がある」と信じて疑いませんでした。
酷い貧血になった時も、皆さまの温かいご支援、ご協力で、輸血させていただくことができ、深い感謝の気持ちとともに、尚更回復するものと強く思っていました。
今考えると、無意識のうちに、不吉な想像をすることで、それが現実になるのが怖かったのかもしれませんが、とにかく「桃太郎は大丈夫」だと思っていました。
一方で、まーたんが毎日病院と往復しながらも、肺への転移のせいか呼吸が苦しそうで、腹水も溜まり始めて、貧血もどんどん進んでいたときはとても辛そうでした。
辛さにちゃんと寝ることもままならない桃太郎に、「頑張ろうね」とは言えなくなりましたが、「大丈夫だよ。ここから、自然にどんどん良くなって、しんどいのが消えていくからね。心配しなくてよいからね。」と話しかけてました。
苦しそうにしているのを見ると、とにかく代わってあげたいのですが叶わず、せめて楽な姿勢を探したり、さすってあげるぐらいしか出来ませんでした。
10年以上一緒に過ごしたのに、何をしてもらいたいか桃太郎の語りかけを、瞳を見ただけで分からないことが悔しくて、申し訳なくて、悲しかった・・・
こんな、ぱーたんでごめんね。
ももくん!
今晩は、ぱーたんのところに会いに来てくれるかな。
ももくん!
まーたんに内緒で、こっそりと2階に行って、特製うまうま丼作るね!
作っている間、モモタの嬉しい高速クルクルを見せてくれるかな?
ももくん!
運転席のぱーたんの膝の上に乗って、公園にお散歩行こうか!
おやつ忘れないようにしないとね!
ももくん!
今日も、ベッドで一緒に寝ようね!
いつものように、お顔はまーたん向いて、ぱーたんの背中にモモ尻をピトってくっつけて寝るんだろうね。
ももくん!
ももくん!
ぱーたんと、まーたんと、おにーたんは、ずっと、ももくんと一緒だよ。
だって、みんなで家族だから。

桃太郎のために、綺麗なお花や、素敵な桃太郎の絵を贈っていただき、本当にありがとうございます。
桃太郎に代わってお礼申し上げます。