書と舞踊と音楽の美しいコラボレーション
「奏楽美舞」
という舞台がありまして、お手伝いに行ってきました。
まさに身体表現の権化のような人々が美しい世界を創りあげる
震えるような舞台でした

右近先生が日本舞踊で参加していらして
その部分のYOUTUBEが上がったので皆様見て下さい!
書道家の澄翔さんの桜が咲いていくのも感動的です!

う~ん。師匠!凄いっす!
舞踊や歌舞伎の舞台での
「引き抜き」
という言葉を耳にしたことは有りますでしょうか?
白いキモノの踊り手さんが、赤いキモノに変わる演出がありましたよね。
舞台上で素早く衣装替えをすることを言います。
これの後見(後ろで補助する係り)を勤めさせて頂きました。
「ぶっかえり」
という上の衣装を下に垂らして一瞬で衣装を替える演出もあります。
いったん舞台袖に引っ込んで貰ってから、大急ぎで衣装を着替える
「早替え(早替り)」
これは何度か経験してましたが、引き抜きは初体験

クローズバージョン

そーしてー!オープンバージョン!!黒衣ちゃんカワユイ!

「ドキ!黒衣だらけのオデカケ・ツアー」したい位カワユイ(笑)!
想像して!電車に乗って待ち合わせする黒衣ちゃん。飲み会する黒衣ちゃん。
かわゆす!

なかなか視界良好なのです。あの布。
黒衣の上着を脱ぐと、腹掛け股引姿です。セクシーです。
あとは黒い手甲と黒い足袋です。
キモノブログなのでね。

まぁ装束に浮かれつつも失敗は許されないわけで・・・

失敗したら即切腹したい気分で。
練習もゲネ一回だけで、順番とか、タイミングとか、所作とか何かもう
メダカの様に縮み上がっておりましたが。
抜けた瞬間の、まるでカメハメ波を発射したかのような爽快感がなかなかでっ(笑)!
お客様の歓声も聞こえて、布の中の顔は「うっひょーーぅ!」でした!
いーねー!あ~何より緊張したー!
白バージョンの先生です。
上手く抜くには、上手く着せるってことなんですね。
本当にお勉強になりました。
やっぱりキモノって面白いですね。
そして日本独特の衣装演出も素敵です。
単に視覚的に派手な演出というだけでなく、
「引き抜き」
は、心境の変化。心の移り変わりなんかを表すことがあります。
例えば今回の「桜」では、恋文でしょうか、物憂げな様子で筆を走らせる白いキモノのシーン。
赤いキモノに変わってからは一転して桜が満開になったかの様なウキウキとしたシーンへ。曲調も変わります。
「ぶっかえり」
は、隠していた本当の姿が曝け出される瞬間。本性があらわれる時を表すことがあります。
例えば六条御息所が生霊になる瞬間の早替りは「ぶっかえり」だったりします。
鷺娘でも多用されます。
黒衣という装束も、お客様との暗黙の了解というか。日本的ですよね。
黒子(くろこ)は後から誤用されて定着しちゃった言葉で。黒衣(くろご)が正しいそうです。
黒子は「ホクロ」って読むんだって。
でも口で話す時は「くろこ」で良いと思うな。
キモノは物語る衣服です。
言葉で説明せず、キモノに語らせる心の内があったり。
「・・・あっ」と後になって、ふっと気付く意味があったり。
日本舞踊とキモノの関係はまさに一心同体で
色んな側面から、やはり面白い。キモノって、面白い。


