今日の出来事
入院にあたって、ベッドの空きが直ぐになく、点滴から始める事になった。
父は涙を浮かべ、目もとに腕を持って行き、
退院したのにまた入院になって…
と言った。
この入院は闘うための準備の入院やから、悲観的にならんでええよ!って励ました。
そして私だけ家に帰って母に報告。
入院支度を済ませ家から出る時、
母は少し涙を浮かべてた。
母もここ数日体調良くない。
だから、入院になる事に安心したのか…
それともまたかって思ったのか…
真意はまだ分からないが、私は朝の先生の話で
とにかくまず体調を戻す事
この専念のために。
次に進むための大事な入院。
前向きな気持ちでいた。
病院に着くと、父が珍しくメロンパンなら食べれるかも!
と言ったので慌てて買いに行ったら、その間に病室に主治医が来て、私に話があると言ってると聞いた。
先生が来て病室で話すのかと思いきや、別室に呼ばれた。お父さんは寝ててください。と先生に言われて父は不安だったと思う。
私も別室行くまで怖くてたまらんかった。
そして、こんな事はなかなか無いかもと思い色々聞こうと思った。
いつもはお父さんがいるから、前向きな質問しか出来んかった。
でも自分が知り得た事、それがお父さんにどの程度当てはまってるのか、聞きたくても怖くて口に出来んかった。だから、この機会にと先生に聞いた。
ステージはやはりⅣ
今やってる抗がん剤
カルボプラチン+アブラキサンは
父に効いているわけではなく、むしろ副作用に苦しめられてる事。
だからすこぶる元気にならん限りこの二種類は続けることが出来ない。
そうなると今日先生から聞いた免疫チェックポイント阻害薬。
これにかけるしか無い事。
これも有効かどうかは分からないが、可能性は0では無いと言われた。
それがダメだった場合は…
緩和へ移行…
でももっと酷な事を言われた。
そもそも本来の体調に戻るかどうか…
このまま体調が戻らない可能性がある事を言われた。
え?
頭が真っ白になった。
私は先生に色々聞きたかったけどここから先は正直泣くの堪えるのに必死。
だってお父さんが泣き顔見たら、不安なるから。
先生にPET検査の結果を母は知らん事伝えた。
父が転移したなんて聞いたら母は動揺するから、でかくなったとかにならん限り言わんでいいと判断した事も伝えた。
私や弟は悪性胸水がたまる=ステージⅣと認識してるが、父も母も先生の口からステージを聞いてないから、だからそれが救いで前向きに今過ごしてる事、それは私や弟にとって救いであって、酷なことを先生から言われたら気力なくしてしまってたと思うと正直な気持ちを話した。
でも先生はいつか言わなきゃいけない日が来る。
もう出来ることがないと伝えないといけない日が近づいているんだと実感した。
余命の話もした。
余命宣告は本当に難しいと言っていた。
でも私はそんな事を一人で聴けるほど強くないと伝えた。頭では色々調べて噛み砕いて理解しようとしてるけど、それを飲み込めないことが多いと伝えた。
一人では聴けない。
一人で父や母にこれからどうなるか話す事なんて
一人で判断出来ないと伝えた。
弟と私とで先生の話を聞きたいと伝えた。
それを承諾してくれた。
とりあえず今日から始める輸血の説明を聞きサインして病室に戻った。
父が悪い話か?と聞いてきたので
ちゃうで!
輸血の説明と、次始める免疫チェックポイント阻害薬の事色々聞いてた!
とにかくまず元気な状態に戻さなあかんねって話ししてた!
と精一杯笑顔で伝えた。
そして今日はもうゆっくり寝てと話しした。
しばらく母も体調悪いから、私が仕事終わってからか、仕事の合間に来るわ!って言って病室を後にした。
病院出てすぐ弟に電話。
明後日の夕方なら都合つけれるとの事。
弟は電話で、悪いことは出来るだけ二人に伝えるべきではないと言ってる…
私には…分からない。考えが定まらん。
余命とか出来る治療がないとか聞いて、
やりたい事、やるべき事を整理して過ごす時間をちゃんと教えるべきなのか…
そんなこと聞かされてただ絶望して日々過ごすのか…
そんなん分からん…
そんな大事な事、私は決められへんし…飲み込まれへん。
お父さんが元気になってくれる事。
癌でも少しでも長く一緒に過ごせる事。
これしか望んでないから、分からん。
自分がお父さんの立場なら…どうするか…
それでも分からん。
考えたくない。
とにかくお父さんの体調戻るように…
次に進めますように…