シーズン5・第5話 Thirst(渇き、切望の意味)

クロエはデイリー・プラネット社にインターンシップで働けることになっていたが、女編集局長カーンに拒否されてしまう。納得のいかないクロエは「あなたがここで働くきっかけになったのと同じチャンスが欲しい」と言うと、そのポストに値するかどうか、まずは記事を書いてみるように言われる。

メトロポリス大のトライ・サイ・ソロリティ(女子学生クラブハウス)にピザを配達に来た青年をいきなりビキニ姿で出迎える女の子達は彼をジャグジーに招待する。一緒に入って楽しんでいると、突然吸血鬼の姿に変わった彼女達に襲われる。体中を咬まれ、血に染まるジャグジー・・・。

タロンのラナの部屋へやってきたクラークはラナが荷物をまとめているのを見る。彼女は急にメロトポリス大学へ行くことを決めた、と言う。しかし住むところがソロリティしかない。彼と同じカレッジに進みたかったが、自分の受けたい科目がないのだと。お互いいつでも電話連絡できるし、どんなことがあっても自分達の関係は変わることはないから、と言ってクラークから同意を得る。

ソロリティへやってきたラナ。他の新入生達と共に挨拶を受ける。
「ここで生活できるラッキーなあなたはきっと人生変わっちゃうわよ、永遠に・・。」

”バフィ・サンダース、彼女はトライ・サイ・ソロリティの会長。ちなみに仮名です。”クロエが記事を打っている。

セントラル・カンサスカレッジ。歴史の授業ではローマ帝国が話題だった。そこへレックスがクラスに入ってくる。気づいたファイン教授が突然「ケント君!ルーサーコープは実質上君の街を占拠してると言っていい。君はどう見る?この会社経営者レックス・ルーサーは危険で、情緒不安定、誇大妄想狂、そして君の世界を破壊しようとしている。君はそんな彼を止められる勇気はあるかい?」「僕は・・・」ここで終業のベルが鳴る。生徒達は席を立つ。
クラークもそのまま立ち去る。レックスは拍手をしてファイン教授の下へやってくる。「とても興味深い授業だな。」「ノートでも取ってるといいが?」
誰もいなくなった教室で二人だけになると、互いの懐を探るかのような会話になる。レックスは教授がクラークをルーサーコープとレックスのリサーチをするアシスタントとして雇ったことを知っている。そしてルーサーコープはこのカレッジに寄付をしているので、(これ以上授業で批判を続けるなら)次学期からここで教えることはできないかもしれないな、とレックス。

ソロリティでは4人残った新入生徒の中でラナだけを仲間にすることに決まった。
「私入っていいの?」「ラナ、あなたは素晴らしいわ。」「でもその前に一つだけやらなきゃならないことがあるの・・」とバフィーが言うと突然ガーッと牙を剥く。一体ナンなのあなたは??と逃げようとするラナを他の女の子達が押さえ込む。バフィーは長い爪で自分の舌を縦に切りつけると、無理やりラナにその血を飲ませた。ラナの目つきが変わる。「これで私達(吸血鬼)の仲間ね。」

ルーサー邸を訪ねるファイン教授。プールテーブルで球を打っているレックスに、時間がないと思ってね、と自分に関する書類を渡す教授。「これをそのまま鵜呑みにしろとでも?」スティックを投げ渡すレックス。教授はそのまま打ち続ける。書類を読むレックスが、これをどこで?とルーサーコープに関する資料も混じっているのに気づく。寄付を受けているカレッジがルーサーコープのリサーチに協力をしている、というものだ。
「ゲームをしようとは思わん方がいい。君は勝てない。」と最後の球を打ち落とすと部屋を出て行く。殺せ、と控えていたガードマンに命令するレックス。「喜んで。」

クロエが自分の寮の部屋へ戻ると、ルームメイトのカレンがクロエの貼り付けた山のような新聞の記事(Hall of Weird)を壁から剥がしているところだった。
「こっちは私側の壁じゃないの。」と言うと、「目につくのよ!私は4年間の高校の惨事を見て過ごす気はないの!」クロエの言い訳を聞き入れようとしない。そこへベッドの向こう側からラナが這い上がってくる。すっかりパーティ疲れのようにみえる。ここはアル中のためのリハビリ施設じゃないわと、ルームメイトに呆れたカレンはその場を出て行く。「もう日は昇ってるわよ、眠り姫!」と言ってカーテンを開けるクロエ。
どうやらラナは眠り続けて最初の授業へも出なかったらしい。そこへクラークがラナを探しにやってくる。自分はルームメイトの殺し方を調べに図書館へ行くと気を利かすクロエ。
「なんだかだるくて・・・」とラナが起きだし、コーヒーをすするがなんだか味が合わない。すると匂いに振り向きラナがクラークの傍へ行き、「あなたいい香りがする・・」と彼の首にキスをするラナ。突然ワイルドに押し飛ばし、キスを始めるラナはもう私達は高校生じゃないのよ。事態は変わったの!
ラナの振る舞いを不思議に思うクラークにこういう(もっとセクシャルな)関係が嫌ならもう終わりね、とサングラスをかけて出てゆくラナ。

ルーサーコープ。地下の宇宙船を手でさわるファイン教授。「自分のものでないものから手をどけるべきですよ、教授」とレックスのボディガードが銃を向ける。「実のところこれは私のでね。」ああそうだともと言わんばかりに首を縦に振るボディーガードだが、教授の針金のように伸びた指先が彼の体を貫通する。倒れるボディガード。

ソロリティの夜、酒で乾杯をしている女の子達。あなたはもうそこら辺の人達とは違うの、ラナ。もっとエキサイトだと思うのよ、と言うバフィ。「例えば?」こうよ、といきなりラナを殴り飛ばすと、彼女は踊り場から階段へ転げ落ちる。複雑骨折してゴロリと床に体を不自然な形で横たわるラナ。それを見た女の子達は興奮する。起き上がったラナは曲がった首をぐいっと直す。「あら、言ったかしら?あなたは永遠の命を得たのよ。」「凄いわ。」と牙をむき出し微笑むラナ。

携帯でクラークと話しているクロエ。ラナはクロエやクラークからの電話に出ようとしない。彼女が調べた感じではソロリティハウスでなにか起きてるかも、と言うと、自宅から猛スピードでクロエの寮へやってくるクラーク。「何がわかったんだ?」心臓麻痺起こすわ、といいながらもリサーチの結果わかったことは、6年前までは普通のソロリティだったのだが、バフィーがやってきてからすっかり変わり、おかしなことが起こるようになった。おそらくラナは吸血鬼の仲間にされたかも、と。それで中の様子を探るのに一つだけ方法があると言う。ソロリティハウスでのハロウィーンパーティだ。「コスチュームは嫌だ」というクラークにこれしかないわよ、という顔をするクロエ。

髪を上に2つに束ねたクロエと怪傑ゾロの衣装をまとった二人がソロリティを訪れる。招待状がなかったが、なんとかクラークの魅力(?)で中に入り込めた。黒づくめの衣装で他の男と踊っているラナを見つけてしまったクロエは慌ててクラークに2階を見てきて、と言う。踊っている男に噛み付こうとしかけた時にクロエに無理矢理連れて行かれるラナ。

バフィーの手帳から「高校生、洞窟でコウモリに襲われ助かる」というバフィーの写真つきの新聞の切り抜きを見つけるクラーク。彼女に見つかってしまうが、隙を見て猛スピードで逃げ出す。

一体どうしちゃったの?とクロエが叫ぶ。ただ楽しんでるだけよ、あなたも時にはそうするべきよとラナ。「クラークを覚えてる?あなたの彼氏。なによりも大切な人でしょ?」こんなところを彼に見られて傷つけたいの?こんなの本当のあなたじゃないと怒る。
「ごめんなさい、クロエ。でもあなたはここにくるべきではなかったわ。」くるっと振り向き、きっとした顔でクロエに近づくといきなり牙をむくラナ。慌てて首に下げていたロザリオを向けるクロエに「可愛いわね。でもこれは映画だけよ。」ガブリと噛み付くラナ。

”吸血鬼に近寄ってはならない、特に空腹な時は。それは一番の友達であっても。”

クロエの悲痛の叫び声をクラークの能力で耳にして、すぐに駆けつけるとクロエに噛み付いているラナを見るクラーク。首から血を流しているクロエをすぐに抱きかかえるクラーク。口が血で染まったラナはどこかへ消えてしまう。

救急病院の集中治療室に横たわるクロエはウィルスに侵されているようだと医者に言われる。しかしそれを治療する手立ては血液を交換するしかないらしい。
「彼女は大丈夫か?」と背後から声をかけてくるファイン教授。一体何があったと聞く教授に「噛まれたんです。」何にとの問いに「変だってわかってるけど、多分吸血鬼に噛まれたと思うんです。」状態を話すとクロエのカルテを読み始める教授。すると「レックス・ルーサーに問いただしてみるといい。これはルーサーコープの実験”プロジェクト1138”に似た症状だ。」こんなところで立って待っていないで友達を救うためなら早く行った方がいい、と言われると急いでルーサー邸へ向かうクラーク。

クロエを殺さず、クラークに秘密を知られた上生きたまま逃がしてしまったラナを叱るバフィー。もしクラークをソロリティハウスへ連れてこなければ、彼女を血祭りにあげると脅す。

「プロジェクト1138、説明してくれ!」いきなり屋敷にやってきたクラークがレックスに問いただす。知らないと言うレックスだが、クロエがウィルスにかかって死にそうで、ラナもそれにかかってるかもしれない。手遅れになる前になんとかしたいと言うクラーク。
6年前、バフィーが蝙蝠に噛まれ、死にそうだったのを助けたのだと話し始める。ルーサーコープのある従業員も同様の症状を起こしたが、クリプトナイトで治療薬を作り、治したのだといって、ジェラルミンのケースを開けて血清を見せるレックス。この血清を心臓に射ち込めば治るのだと言う。中にはクリプトナイトも入っていた。急に苦しくなるクラーク。大丈夫か?とレックスが声をかけたとき、突然天井のガラスが割れてラナが飛び降りてきた。二人に襲い掛かかり、レックスが気を失う。クリプトナイトを目の前にして動けないクラークにコレしか方法はないの、愛してると言ってガブリと噛み付くラナ。クラークの血を吸った彼女は彼のスーパーパワー(目から光線)を得る。クラークは血清の1本をなんとか手に握った。

ソロリティハウスへクラークを連れてきたラナを褒めるバフィーだが、彼は特別だから、どうにか仲間に出来ないか頼むラナに冷たく拒否する。彼に触るなと言うラナを押しのけ、クラークにせまろうとしたバフィーにレーザー光線で灰にしてしまう。
他の女子学生達を追い出したラナはクラークを自分と同じ吸血鬼にして二人で永遠の命を得ようと、彼女は自分の舌を切り、血を飲ませようとする。その隙に手に持っていた血清を彼女の胸に射すクラーク。絶叫を上げて気を失うラナ。

クロエとラナは無事元通りに戻る。クロエのルームメイトは別の学校へ移ってしまったため、代わりにラナと同室になった。そしてクラークとラナの関係も元通りに。
「どこまで覚えているの?」と聞くクラーク。ラナはほとんど覚えていないのだが、1つだけ、彼の暖かさと愛情、そして力・・・今までで一番彼の心の近くまで感じられた、と話すラナ。

ルーサー邸。クラークはレックスに今回のことで礼を言う。レックスは誰からプロジェクト1138を聞いたのか問うが、クラークはそんなのどうでもいいだろう、とはぐらす。ファイン教授からだと察しがつくレックスはクラークに彼は善人を演じているが、危険な人物だから気をつけるよう忠告する。

これまでの話を書いたクロエの記事を読むカーン編集局長は気に入ったようだ。クロエのデイリー・プラネットの研修入りを認める。
デイリー・プラネット社の地下階にデスクを与えられたクロエ。彼女はこれ以上下がりようのない一番下から上へ上へと目指していくのだ。 次週へ続く。