DAY 1の続き。


■DAY 2
シャーロットタウン ~ キャベンディッシュ ~ ノース・エンド ~ サマーサイド(泊)
B&Bといえば朝食付き、ということで階下のダイニングルームへ降りるとなんとも大勢の日本人観光客が一斉に食事を取られていました。いつの間にこんなにたくさん宿泊していたのか、と驚いたものです。
ここではセルフ形式を取っていて、コンチネンタル・ブレークファストでした。パン類は全て手作りだという話。私たちは空いていた端っこの小さいテーブルで朝食をいただきました。
どうやらここに宿泊していた日本人の方達は全員同じ赤毛のアン・ツアー参加者のようでした。
いつも思うのですが、こちらに住んでいる日本人はレストランのテーブルに着きながらも平気で携帯電話使っている人多いです。この朝食時も留学生らしき男性がずっと携帯使いながら食事していたのが気になりました。
エドは早速自慢(?)の日本語で女性の旅行者に声をかけたりしています。褒めてもらえるのが嬉しいようです。

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チェックアウトも出発時間も先のツアーと同時。でも私たちは昨日閉まっていて行けなかったプロビンス・ハウスへ向かいました。1864年、カナダ連邦成立にむけて代表者会議が行われた場所。まず入るとすぐにシャーロットタウンの歴史を綴る映画の上映がすぐ始まるというのでまずは映画鑑賞。この建物の意味を知るのに十分な内容の17分間の映画です。劇中ダンスやロブスターディナーなど贅沢なシーンが多い・・・。連邦誕生の間と呼ばれる会議室は2階にあり、ガイドツアーもありました。学生の課外研修の小団体と一緒に話を聞いてきました。ここは全て無料で観覧できます。

シャーロットタウンを後にしてブルーヘロンのシーニックロードに沿ってキャベンディッシュに向かいます。そもそも日本人観光客がPEIにやってくる理由は「赤毛のアン」の物語の舞台だから。アン本全巻読破された方やマニアがたくさん訪れています。物語は造り話でも、出てくる場所は実在しているので、これから訪ねるグリーン・ゲイブルズはそんな方にとっては聖地なのです。
ここに行く前、エドになぜそこへ行くのか聞かれました。彼はアンのタイトルは聞いたことがあるが、読んだことがないし、なにゆえ外国人のほうが原作本や原作者について詳しいのかが不思議でたまらなかったようです。言い訳としては「学校で習わなかったから」だそうで。とりあえずかいつまんで説明しておきました。言っておきますが私は原作本は1冊目とテレビアニメのシリーズと劇場版を見ただけで、超ファンではありません。一応NHKで放送されていた「アボンリーへの道」は少し見ていました。
おそらく私くらいの年代の人が子供の時に見たアニメから原作を読むに至った人が多いのかもしれません。この先あちこちでなぜこんなに日本人がやってくるのかを答える理由の一つにしました。

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グリーン・ゲイブルズは作中ではアンを孤児院から引き取ったマリラとマシューの家。実際は原作者ルーシー・モンゴメリーのいとこの家だ。アボンリー村での生活を綴った物語だが、アボンリーは架空の村。このキャベンディッシュが元になっている。なぜグリーン・ゲイブルズと呼ばれるかと言うと、三角屋根のところに”緑色の装飾用切り妻”(Green Gables)がある造りだから。現在では国立公園としてキチンと管理されている。入場料を払ってメインの建物に入る。するとここで例のツアーの人達と再会。調度出るところだったようだ。15分ほど待ってから説明の映画を見る。モンゴメリーの生涯についてが主な内容。違う出口から出ると目の前にバーンがある。ここは作物などを保存しておくところ。中にはキャベンディッシュに最初に入植してきた3家族についての資料と写真が飾られている。夏の間はそこで映画上映をしているらしい。カフェもあったが、どうやら一足遅くシーズンオフなので閉店していた。肌寒いときこそ、ここでコーヒーでも買って持って歩きたいところだったのだけど。
バーンを出るといよいよグリーン・ゲイブルズが目の前に現れた。家に向かって二つの道に分かれていて、物語に出てくる「お化けの森」と「恋人の小道」の入り口がある。どちらもトレイルになっていて、ちょっとした散歩には調度良い。前者だとやや短めだったのと、名前に惹かれてまずそちらを選ぶ。

坂を下っていくと小川があり、いよいよ森の入り口だ。歩いていくとあまりの木の多さに驚くが、「お化け」と呼ばれるのならそれなりのものがあるはずだ。他に誰もいない、私たち二人だけでずんずん歩いていくと確かに変な音がする。鳥の鳴き声だけじゃない。雨が降りそうな感じで風が少しあった。そう、枝と枝がぶつかり合って出す音だ。子供には少々怖いくらいかもしれない。陽が射さない森の中だけに名前通りの雰囲気。そのまま一番奥へ行くと、昔あった学校跡があり、表通りに出てしまった。すぐ横に墓地があり、モンゴメリーはそこに眠っているらしい。トレイルはそのまま家に向かって続いているので先を進んだ。時間的に15分程度の距離だったと思う。肌寒いのでもう一つの方へは行かなかった。

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家に入る。一方通行になっていて順路にしたがって進んでゆく。マシューの部屋、台所、リビングなど昔の生活が見える。二階へあがるとマリラの部屋、アンの部屋(写真)、裁縫の部屋などがあった。

帰り道にお土産屋があるので寄ってみる。アン・グッズが大量にある。土産物でウケたのは帽子に赤毛のみつ編みがついた「これであなたもアン」。エドにかぶらせてしっかり写真に収める。土産屋へ行って面白いものがあるといっつもこういうことをしているのである。もちろんエドがその犠牲者になる。
絵葉書を購入。お店の人と話をする。夏になるとたくさんの日本人がやってくるが、近くのコテージを1週間も借りて滞在してる人もいるらしい。1週間アンの世界に浸りたい人もいるってことなのかもしれない。日本では出来のよいアニメーションがある、という話をすると、カナダ版も実はあって、日曜日に放送されているってことなのだが、見たことがない。自国の作品が国民にあまり知られていないのは少々残念なことかもしれない。

お土産屋さんに聞いたレストランで昼食を取る。まだ今年の夏前にオープンしたばかりの新しいイタリアン。画廊が併設されている。またしてもチャウダーを頼む。冷えた体を温めるのには調度良い。あまりお腹が空いていなかったので軽くカラス貝のトマトソース煮を頼んだ。トマトソースたっぷり入ってやってくる。カラス貝もここの名産の一つ。

アンのファンならそのままモンゴメリーの生家や博物館、物語に登場する「輝く湖水」などを見に行くといいかもしれないが、私達は先を急がなくてはならないのでシーニックロードを外れ2号線で一気にノース・ケープを目指す。ちなみにシャーロットタウンにあるコンフェデレーション・センター(プロビンス・ハウス隣)では夏にアンのミュージカルを上演している。とても感動する内容らしい。あいにくシーズンオフで見ることは出来なかったが、行かれる方は時期を選んで行かれると良いと思う。

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途中、多くのポテトトラックを見た。PEI陸の名産はじゃがいも。島内には有名なキャベンディッシュ、マッケインなどのフレンチフライの工場がある。私達の前に走っていたポテトトラック(とエドは呼んでる)の荷台から落ちたらしい2つのじゃがいもはタラップの上を踊っていた。「いつか落ちるぞ~」とこんなことで興奮してるエド。確かに1つは落ち、ウチの車の下でバウンドした。なんだかもったいないな~。そのあとハンプティ・ダンプティというポテトチップスの工場も発見。海鮮だけではない、PEI。

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少々時間がかかったが、北の端、ノース・ケープに到着!手前の村の人から手を振ってもらう。このノース・ケープには風力発電所があり、たくさんの大型風車がまわっていた。雨も少し降っていたが、なんといっても強い風。なんとか観光案内所に辿り着く。ここは案内所の他に土産屋とレストランも兼ねているが、レストランはシーズンが終わったので閉まっていた。実はキャベンディッシュ近辺もロブスター漁で有名なところなのでいくつかのシーフードレストランがあるはずなのだが、見た感じ全て閉まっていた。
ここの土産は灯台関連のものが多く、灯台ファンなら買いだめしてしまいそうな品揃い。もちろん北端なので灯台もすぐ建物横にある。PEIには20もの灯台があり、マニアなら全て見て周りたくなる。ここにはそのたくさんの灯台のミニチュアが売られていた。
ちなみにここの土産屋と、東端にあるイースト・ポイントの土産屋では5センチX20センチほどの大きさのリボンを発行していて無料でもらえる。2つのリボンをそろえると島横断達成の証明書を発行してくれるので、これは見逃せない。私達はイーストポイントへは行けなかったが、いずれにしても現在は閉店しているらしい。「また来年ね。」と言われた。

外に出て、先端まで歩く。突風が酷くて飛ばされそう。赤土のの先端にはポコンと小さい赤土のかたまりがあった。その横にはこんな嵐のような風にもかかわらず荒れた波に漂うアビ鳥(Loon)がいる。水の色は赤土が混じった色でとても美しいとはいえない。引き潮の時は建物横が浅瀬になり、歩いていけて、時々アザラシが顔を出すらしいが、とてもそんな感じじゃない。早々に引き上げるのだが、隣町にエレファント・ロックがあるとガイドブックにあったので行ってみることに。

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エレファント・ロックとはノース・ケープ手前の海岸線沿いに象の形をした岩のこと。しかし99年の嵐の際に鼻の部分がもげてしまってしまったという。それでもせっかく来たのだから見に行きたい。土産屋さんの人に行き方を聞いてから向かうのだけど、その風貌になってしまったからか、表示がまったくないのに困ってしまった。とにかく言われたとおりに車を進めてみるのだけど、まったく舗装されてない赤土の道を雨の(というよりほとんど嵐状態)中進むのはあまりうれしいものじゃない。”私有道路”と書かれた道を進む。するとノース・ケープにあった風力発電所が見え、そしてポツンと同じように岩が見えた。確かに鼻のない岩では象と呼ぶには難しい。なんとなく、といった感じ。”ラクダの背”と呼んだ方がいいかもしれない。突風が酷いので写真を撮ろうにもブレてしまう。ここへ車で来る人に忠告。崖に向かって降りる道へは車を進めないこと。確実に”落ちます”。

時間的にも遅くなりそうなのでそのまま今晩泊まるホテルのあるサマーサイドへ向かう。ポテト工場の前を通るとじゃがいもの匂いが漂う。天気が収まってきた。

今晩泊まるのはサマーサイドのハ-バー前にあるロイヤリスト・レイクビュー・リゾート。以前はRodd系ホテルだったが、現在はレイクビューホテル系列となっている。見かけは豪華そうであるけど、部屋はデラックス級でもスタンダードとあまり代わり映えがない気がした。この夜、議員らを招いたパーティが開かれていて、エドが知ってる有名な人もいたらしい。
夕食はホテルかから車で数分のところにあるバー&レストランで済ませることに。ようやくここでロブスタービスクに巡りあえる。

明日は長距離ドライブになります。エド、頼んだよ~!


DAY 3に続く。