遺産分割前の相続預金の払戻し制度と言うのがある
Q:いつ銀行口座が凍結するの
A:銀行が知った時点
銀行が知る方法は多々ある
大昔に金融機関に勤めてたオババ、そんな制度は無かった
この制度は2019年7月1日から施行されてる
亡くなったお方の家族からの告知が一般だけど
その他は地元の新聞とかね、『お悔やみ』欄から
人づてに知る
それと、銀行の渉外スタッフが気が付くケースも
金融機関スタッフは毎日ね、新聞のこの欄を確認してた
お通夜や葬儀のNoticeをするから
これは100%確実なので速攻に故人の預金はストップになる
今は市や県のWebとリンクされてるのもあるし
ま、誰かが知らせなきゃ掲載はされないのだよ
今は新聞社への告知もしないご家庭が多いようだ
うちもそーだったっけ
お父ちゃんは会社リタイヤ後に町内の自治会長、老人会副会長をさせて貰ってた
オファーを頂いた時は感謝してたよ
だって、仕事人間だったお父ちゃんはリタイヤしてから少し腑抜け状態だったからね
そーんなに話す方じゃー無いし
3カ月くらい経った頃には、お父ちゃんはこのままで大丈夫かなーって家族は心配になったっけ
だってさ、もともとそんなに話さない人なのにもっと口数が減ったし
まだ70ちょっとだったと思う・・・ もっと余生をエンジョイしてーって思ったよ
趣味と言えば読書くらいだし
特技と言える(オババがそー思うだけだけどね)ゴミの分別
これは以前の仕事からでシッカリとしてたなー 尊敬の値だよねー
だって、面倒くさい事ったりゃ ありゃしない
PCも使えた人だから自治会から会計係をオファーされた時は渋々だったけど
その後は見る見るうちに元気になったよ
やっぱり誰かに頼られたり、忙しくしてたり、人と一緒に居ると人間って元気になるのかーって思ったね
その後は自治会長になってもっと忙しくなったけど、でも活気があってね
お母ちゃんと行けなかった国内旅行したりね
オーストラリアにも遊びに何度か来たよ
亡くなった時はそれもリタイヤして数年経ってた普通のお爺ちゃんだったけどな
さて、新聞等への告知をしない理由だね
それは、別に事業主じゃないし、地元権力者でもないし、告知をする事によって近所の人がお悔やみに来ると予想
それでなくても残された人達はガックリ来てて、これからする事はやま盛り状態だから忙しいし
それは子供がして、お母ちゃんが近所の人と話してた方が気持ちが紛れたのかも?って今は思うけどねー
もう一つは、変なスキャムにあわないようにだと思うよ
って言うのは、うちはお母ちゃんだけになるからね
何処で誰に聞いたか知らんけどね、電話や訪問が来るもんね
実際ね、少し経ってからたくさん来てたわー 屋根修理だの、粗大ゴミとか無いですか?ってね
当時はオババも相方もいたから大事には至らなかったけどな
さてさて、遺産分割前の相続預金の払戻し制度
①遺産に属する預貯金債権のうち相続開始の時の債権額の3分の1に払い戻しを行う相続人の法定相続分を乗じた額
②但し、法務省令の定めにより上限額は150万円
複数の銀行に預金がある場合は、それぞれの銀行の預金についてこの計算式が適用
例:
故人の銀行預金残高が600万円のA銀行で払い戻しを行う
相続人の法定相続分が1/2とすると、払い戻しの上限額は次のように計算
600万円×1/3×1/2=100万円
それと、銀行預金残高が1200万円のB銀行で払い戻しを行う
相続人の法定相続分が1/2とすると、払い戻しの上限額は次のように
1200万円×1/3×1/2=200万円(但し、法務省令に定めにより上限の150万円)
A、B銀行合わせて250万円
ここから葬儀とかの必要な出費はカバー可能でしょうし、少しの間はお母ちゃん独りの食費とかは贅沢をしなければ大丈夫だよね
銀行の相続も3か月は掛かりますって言われてしたー
オババが勤務してた時は書類が全部揃ってれば2週間掛からなかったんだ
ま、ケースバイケースだけどな
現実問題そんなの待てないよねー
うちはお父ちゃん、お母ちゃんが別々の銀行口座を持ってたからこの制度は使わなかった
それもラッキーだったかな
だって土日は銀行窓口お休みでしょ
両親が高齢になって来たら色々チェックは必須って事だね