聖路加の先生が「しばらく集中的な治療が必要です。」と言っていたが
それはつまりICUに入院するということだったらしい。
いろんな科の先生たちから細かいヒアリングや説明があり、
しばらく経ってからICUの中に入れてもらった。
あたりは病院のドラマや映画で出てくるような風景。
息子は個室の中だった。
出血傾向があるとのことで輸血が始まっていた。
いろんな管も繋がっており、眠ったまま。
私は起きていることの、わけがわからない。
旦那も、夕方なんとか時間を作って病院に来た。
言われるがまま出向いた彼も私と同じく「ここはどこ?」状態である。
私はすでに冷静さを失っていた。息子を見てもあれが本人だなんて思えない。
彼もきっとそうだったのだろう。でも普段通りに振る舞ってくれた。
この日受けた説明では、今日はステロイドによる治療を行う。
回復の見込みがなければ、一定期間血漿交換を行い、
それでも回復の見込みがなければ、残る手段は肝移植、と。
「肝移植」と聞いて、さらにわけがわからなくなった。
先生が言うには「移植はまだ何段階か先のステップですから。
そうゆう可能性もあるくらいで考えてください。」
何かあれば即電話しますので、電話には24時間出られる状態にしてください。
と今後の対応等の説明も受け、私達夫婦は病院を後にした。
旦那「なんだか大変なことになっちゃったね。今年はいろいろ起きるなーーーー。」
私「本当だね。」
(帰り道)
息子がいない夫婦だけの外出なんてしばらくなかったので2人とも妙な感じである。
息子の存在はやっぱり大きいな、なんてことを話しながら帰宅した。
<この日の検査数値>
AST 983
ALT 997
T-BIL 5.52
D-BIL 3.63
ALP 13984
NH3 113
PTジカン 34.4
PT-INR 3.07
つづく・・・