ICU | 1歳児、劇症肝炎〜肝移植

1歳児、劇症肝炎〜肝移植

劇症肝炎を発症し、生体肝移植を受けた母子の記録。
すっかり元気になるまでの経緯を綴っております。

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聖路加の先生が「しばらく集中的な治療が必要です。」と言っていたが
それはつまりICUに入院するということだったらしい。

いろんな科の先生たちから細かいヒアリングや説明があり、
しばらく経ってからICUの中に入れてもらった。

あたりは病院のドラマや映画で出てくるような風景。
息子は個室の中だった。

出血傾向があるとのことで輸血が始まっていた。
いろんな管も繋がっており、眠ったまま。
私は起きていることの、わけがわからない。

旦那も、夕方なんとか時間を作って病院に来た。
言われるがまま出向いた彼も私と同じく「ここはどこ?」状態である。

私はすでに冷静さを失っていた。息子を見てもあれが本人だなんて思えない。
彼もきっとそうだったのだろう。でも普段通りに振る舞ってくれた。

この日受けた説明では、今日はステロイドによる治療を行う。
回復の見込みがなければ、一定期間血漿交換を行い、
それでも回復の見込みがなければ、残る手段は肝移植、と。

「肝移植」と聞いて、さらにわけがわからなくなった。
先生が言うには「移植はまだ何段階か先のステップですから。
そうゆう可能性もあるくらいで考えてください。」

何かあれば即電話しますので、電話には24時間出られる状態にしてください。
と今後の対応等の説明も受け、私達夫婦は病院を後にした。


旦那「なんだか大変なことになっちゃったね。今年はいろいろ起きるなーーーー。」
私「本当だね。」


(帰り道)
息子がいない夫婦だけの外出なんてしばらくなかったので2人とも妙な感じである。
息子の存在はやっぱり大きいな、なんてことを話しながら帰宅した。


<この日の検査数値>
AST   983
ALT   997
T-BIL  5.52
D-BIL  3.63
ALP   13984
NH3   113
PTジカン 34.4
PT-INR 3.07


つづく・・・