パワーポイントに貼り付けた図形を選択して、「図ツール書式」をクリックすると、画像の書式が出てきます。

この中で、図の圧縮というのがあるのはご存知でしょうか。

 

これって、何だと思いますか?

このボタンを押すと以下の画面が出てきます。

解像度

これは下に行くほど画像が粗くなります。

 

圧縮オプション

・この図形だけに適用する

これは、そのままの意味で、他の図形には適用せず、この図形だけに適用するという意味です。

・図のトリミング部分を削除する

これは何でしょう。

 

意味を理解するために、ブログをキャプチャしてスライドに貼り付けてみます。

 

トリミングして、タイトルだけにします。

できました。

 

では、もう一度画像を選択し、右クリックして、トリミングを選んでみます。

こうなりました。

 

という事は、トリミングしても、削除された部分は残っているわけです。

これは、再トリミングするのに便利なようにしているのでしょう。

 

そこで、先ほどの

・図のトリミング部分を削除する

です。

これを行ってみます。

そして、画像を選択し、トリミングをすると…

こうなります。

 

つまり、圧縮とは、余計な部分(あるいはモノ)を取り除き、再圧縮する事なんです。

 

では、余計なモノとは何でしょうか。

この秘密を明かすために、pptxファイルの内部を覗いてみます。

えっ!そんな事できるの?と思われたかも知れません。

 

実はpptxファイルの正体はzipファイルなんです。

拡張子pptxをzipに変えてみます。

(実際に行う時は、念のためコピーするなり、バックアップしてから行って下さい。)

 

拡張子をリネームしようとすると、以下のメッセージが出ますが出ますが、この場合は気にしないで、「はい」を押します。

 

こうなりました。

 

で、zipファイルをダブルクリックするとこうなります。


どうですか。立派なzipファイルです。

画像ファイルであるjpgファイルが入っていて(キャプチャ画像はjpgで保存しました。)、xmlファイルなども入っています。
このxmlファイルなどに、パワーポイントの構成情報が記録されています。
つまり、実際の大きさはこうなんだけれど、表示はこの部分だけしているよ。という情報です。

圧縮とは、画像の本当のトリミングと再圧縮、構成情報などの再構成を行う事です。
これを全体に対して行うツールなどがフリーウェアあるいは製品としてあったりします。

pptxがzipである事を知っていると、パワーポイントに画像を貼り付けて元の画像を削除してしまった時にpptxをzipにリネームし、ファイルとして取り出す事ができます。