台風直撃の台北。なんとか楽しく過ごしたパックツアー | けろみんのブログ

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日記・観た映画のこと・観た展覧会の感想

昨日離団して、別行動して1番よかったのは「次の日の不安要素に気づかなくて済んだ」ところでした。


前の日から「台風の影響で色々なことが不透明」と知っていたらその日心配で楽しめませんから。

台湾旅行4日目、楽しみにしてた故宮博物院。私は2度目の故宮博物院見学に向けて効率よく汝窯の貴重な名品や、日本の花鳥画のお手本となった中国絵画などを見られるか、あれこれ検索してメモしたりしてました。

泊まったホテルは超豪華で、とても派手。蒋介石の3〜4番目の奥さんの宋美齢(105歳まで生きたんですってね!)が作ったホテルです。派手ですが龍の模様で統一されているし、古いスタイルでトイレットペーパーの予備やドライヤーがビロードの袋に入っていたりホーチミンのマジェスティックホテルのような、天井が高く良い雰囲気です。
国の花である梅が描かれた室内。素晴らしい一体感です。
写真スポットで人気の場所。真ん中の大きな胡蝶蘭は本物。
天井には檜で彫刻された龍で埋め尽くされています。釘を使わずにはめ込んだ精緻な作り。最近のちゃちな内装とは全く違う丁寧な装飾には龍が沢山使われています。
中華圏のおもてなしの心がこもっています。

そして部屋には広いバルコニーがあります。すごい奥行きです。下を見ると落ちそうで怖いナマニクさんが、頑張って夜景撮ってます


他にもこのツヤツヤとワックスのかかった良い材木で出来たフローリングの床がとても希少でうれしいです。
この日は離団した際荷物は添乗員さんにたのんで、ホテルで預かってもらいました。するとチェックインの時添乗員さんからのメモが……きめ細かく対応してくれて、本当に助かりました。おかげで、重く邪魔な荷物を引きずって歩かずにすみました。
さて、豪華ホテルの朝ごはんは、いかがかな?ちらし寿司〜。
ここの麺類作ってくれるコーナーにはきしめんの形の春雨のスープがありました。フォーに似た感じ。

豆乳好きのナマニクさん。
久しぶりに、枝豆に胡椒などで味付けしたものを食べました。
焼売美味しかったです。あと、ネギ餅といって中にネギの入った外がパイ生地のようにサクサクしたネギ餅がとてもよかった。このレストランで、手作りしています。

食後、ホテルの中をちょいと散策。全てが中華風に統一されていて見事です。一つ一つにおめでたい意味が含まれているのを感じます。

この展望台の床には「有朋自遠方来不亦楽乎」
という「論語」の1文

子曰く、学びて時に之を習う、またよろこばしからずや。
朋遠方より来たる有り、また楽しからずや。
人知らずしてうらみず、また君子ならずや。   

の2文目が台湾の名書家によって書かれた書を元に大きく書かれています。
上から見たお客様が「友人が遠くから尋ねてくる、こんなに嬉しいことは無い」  という文章を目にして喜んでもらえるようにとのこと。

記念撮影をして、このホテルは10時に集合で出発。圓山駅からシャトルバスか、タクシーかで行くしかないのでちょい不便ですが泊まる価値はあります。従業員の応対も一流でした。

本当にこんな安いツアーで泊まれるとは……


台湾は、素晴らしい国です。台風が来ると会社は休み。地下鉄も本数を削減。必要最低限の外出。観光スポットも全て休み。これで台風が来ても無理して出勤しなくてすみ混乱や、災害を減らせるわけです。18号が相当接近してしまって台北市はどこもガラガラです。ん?観光スポット休み?ということは……はい、終わった!故宮博物院もあっさり休館です。しかしツアーで来た観光客は仕方がないので、難民になりました。
この日のフライトはなーんと18時05分の予定。8時間もあります。その間どこに行くの?と添乗員さんは本部とやり取りに大わらわ。しかも、飛行機もひょっとしたら飛ばないかもしれないのでその情報も集めたりしてます。
とりあえず故宮博物院は「台風体験」としてこのバカみたいな写真がとれて嬉しかったのでヨシ!
今回は院体画など、美しい中国の絵画を見るつもりだったのに……

結局、すぐさまノルマの民芸品店へ。試食してごまチョコが美味しかったので旦那さん、会社ばら撒きに購入。そして翠玉白菜を模した商品がズラーッと並んでいるので色とりどり、眺めていました。
元々これらの宝物は中国紫禁城にあった皇帝のものがほとんどでした。


清の時代の皇族以下、国民のほとんどが横になってアヘン吸ってダメになっていたと言います。孫文先生の国民革命で11回戦争して犠牲者が沢山でたあと紫禁城にあった宝物は国のものとして故宮博物院となった。その後、蒋介石が、毛沢東と戦った1945~49年の間は宝物を隠してあちこち逃げて場所を変え蒋介石と共に台湾に逃れ、故宮博物院が出来て今に至った。

複雑な歴史の末に集まった美術品なのです。


蒋介石ど言えば、台湾では「蒋中正」と呼ばれるそうで、だから「中正紀念堂」などあるのか、と感心しました。ホテルそばの士林には兵隊の宿舎と蒋介石の官邸があります。

台湾は兵役が義務です。添乗員さんの時代は3年ですが今は、1年でいいそうです。1連隊が120人、40~60人の男がひとつの部屋で暮らします。地獄のようだったよと、おっしゃってました。
いびき、汗、足の匂い……「ゴキブリも逃げ出す!」と。しかも婚活のとき女性は兵役に行ったかを必ずチェックするとの事。
20歳で、義務発生、大学で4年は延期、大学院、博士過程などをとると延期はしますが兵役免除にはなりません。45歳まで勉強を理由に逃げ続ければ正当な理由にはなりますが、その他の理由だと「兵役のがれをした」「体が悪いのか」と詮索が入るそうです。
20になったら、必ず行きます。大学で


さて、なんとかお昼ご飯タイムまでは時間が潰れたのでこの日は小籠包1人4つの、点心です。
4つってなにそれ?
てなわけで8個を2つ、16個追加。無理かなーと思ったけど添乗員さんに聞いたらOKでました。ここの小籠包も、タプタプがたっぷりでおいしいです。


こちらは元のコースの小籠包。ひとり一個のかにみそ小籠包、1人4つの小籠包で、ここに50個ありますね。
皆さん少食で……チャーハン残ってます。酸辣湯もでました。まずまずのコースですね。でもこういった高級めの小籠包はだんだん台湾でも高くなり、サービス料という謎の料金もとるのでだいたい1つが21元(3.6~4倍すると日本円なので100円弱)というお値段。


さーて、あともう少し。がんばれがんばれ……


















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