けろみんのブログ

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日記・観た映画のこと・観た展覧会の感想

生誕140年 YUMEJI 展 大正ロマンと新しい世界


2024.6.1~8.25 東京都庭園美術館




岡山の夢二郷土美術館コレクションの所蔵品による展覧会で、岡山、大阪他に巡回予定です。夢二の作品の中で油絵は30点ほどしか現存しませんが、今回の展覧会ではそのうちの半数が展示されるというところが見所となっています。

更に1933年に旧朝香宮邸として建てられた庭園美術館は、アール・デコ様式で夢二の活躍した時代のロマンチックな雰囲気があるのでぴったりです。

2018年、東京ステーションギャラリーで開かれた竹久夢二展は、500超の展示数に圧倒されました。今回は1点ずつ丁寧に見る余裕がありました。


庭園美術館で一番好きな場所 エントランス


竹久夢二は岡山県に生まれ、17歳で上京し正規の美術教育を受けないまま、有名になりました。たまきという女性と結婚し、離婚後も付かず離れずで子供を3人もうけました。恋愛関係が派手で彦乃、お葉という恋人が有名です。たまき、彦乃、お葉の写真の展示がありましたが全員とても美人で、夢二の作品から抜けでたようした。当時の女性関係は今の倫理観とは全く違うとはいえ、酷すぎるのではと思ってしまいます。晩年は海外遠征を計画して、アメリカ、ヨーロッパ各地で活動しています。そして台湾で展覧会をした帰りに結核を発症し、それから闘病生活に入り49歳の若さで亡くなりました。




夢自作品の上目遣いの目付きで頭が長くて大きい美人画が少し苦手なのですが、外国遠征後は頭が小さく、薄かった身体が立体的になっていて、新しい作風が始まっていました。長生きしていたら10等身の美人画で有名だったかもしれないですね。




庭園美術館のトレードマークの香水塔の周りのタイルをカーペットで覆うなど、庭園美術館の建物を隠してしまっているのは残念です。窓を全て塞いでいるのは褪色の恐れがある作品が多いことへの配慮でしょうを書棚の中に1点だけ、「初恋」という油彩作品があったのが印象的でした。


小食堂には、掛け軸が。とても素敵です。


ナマニクさんコーナー!


ところで毎回「ナマニクさんって誰?」と思われてる方が1万人くらいいらっしゃると思いますので軽く説明すると、私の夫で映画評論家であります。

とっても可愛いのでホラー映画があまり得意でない方も是非チェックしてみてください!


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