伝わる、ということ。
これ程の神様からのご褒美はないな、
と思える夜。
『歌声』には
作り出した『音』には
その人の、想いも、願いも、経験も、
全てが『音』の力となって身体から放出されるものと思って演奏しています。
一音一音、
一言一言、
作曲家に、この曲を通してその『想い』を伝えられることを感謝しながら、
小さな願いであっても、
拙い経験であっても、
全身全霊で『音』にしています。
自信なんかこれっぽっちもないのに、
これっぽっちもないから努力してるのに、
"自信"の一言で片付けられる悲しさ、悔しさ。
でもその『音』が伝わった時、
今までの全ての私が音になっていると、
感じ取ってもらえた時、
心が救済されたような安堵感と、
計り知れない喜びに変えられました。
作品に、作曲家に、歌に、
歌わせてもらえることに、
伝えるために一緒に音楽してくれた出会いに、
そして伝わったことを伝えてもらったことに、、、感謝。
『音』にして伝える事ができても、
『会話』から伝える事は、本当に苦手。
今に始まった事ではない、思い返せば小学校、幼稚園から苦手。
くだらない事で家族とも友人とも喧嘩してきた。
喧嘩の原因はくだらない事だったとしても、
心の奥底の本当の原因は、想いが伝わらないことの苛立ちからくるもの、ということは、私の魂レベルで分かっていた。
口にする事の照れだったり、口にしたら陳腐になるような気がする、というくだらないプライドだったり見栄だったり。
だから『歌』を選んだんだと思う。
いや、だから『歌』が与えられているんだと思う。
だからもちろん神様にも感謝。
そんな苦手な方法でどうしても伝えなければいけなかった夜。
泣き出す事が嫌で言いたい事が伝わらないでイライラし始めた時、
あーまた同じ、私はやっぱりダメな奴
そう思った矢先にもらったコメント。
そうか。
伝わるってこんなに嬉しい事なんだ。
今目の前にいる人にも、ちゃんと伝えなきゃ。
勇気をもらった。
伝わった。。。 感謝。
見守ってくれている魂に、感謝。
産んでもらってたことに、感謝。
出会えた事に、感謝。
伝える術を与えてもらった事に、感謝。
生かされていることに、感謝。
感謝、感謝、感謝、、、
これだけで、
また今日から一歩ずつ踏み出せる気がします。
