同じ事務所の田鍋先輩からお借りしたフィルムカメラ
ようやく撮り終え、初めての現像が出来あがりました。
この質感、たまりません。
フィルムはやっぱりいい。
色補正はしていません。
先輩にお借りしたのはOLYMPUS PEN-FTという、一枚のフィルムに2枚撮れるというハーフカメラで
36枚撮りのフィルムで72枚撮れるという当時画期的なカメラ
こんな風に
とはいえバンバン撮って消してができるデジタルカメラに慣れてしまっているわたし
シャッターを切るたびに実費がかかるので、押す指も重く
必然的に本当にコレを撮りたいのかどうかを考える。
そして構えてシャッターを切らないこともしばしば。
この心の声に耳を澄ますという体験は、自分に戻れるとても貴重なものでした。
その時間たちが、現像したこのフィルム一本にギュッと詰まっていて
シャッターを押す時に自分が感じた空気や匂いまで呼び起こされる感覚がありました。
デジタルとの絶対的な違いは
“情報”ではなくて“存在”であるということ
だからそこにある“存在”そのものを閉じ込めている。
僕はそんなふうに感じました。
“存在”の持つ凄みを感じる体験
今後も続けてみよう。