クレジットカード社会のアメリカでは、色々なシーンでクレジットカードを
利用できますが、家賃に関しては小切手払いが多い印象です。
なぜなら、家賃をクレジットカードで払うと2〜3%程度の手数料が取られる為、
多くの人が銀行口座からの引き落とし等で家賃の支払いをしていると思います。
我が家も渡米後しばらくは、小切手を利用して支払いをしていました。
しかしながら、金額の大きな家賃を、手数料かからずに、クレジットカードで払い、
ポイントもマイルも貯まり、カード年会費がかからないカードを調べていたら、
見つけてしまったのが、BILT World Elite Mastercardです。
BILT World Elite Mastercardとは
Bilt Rewards社がWells Fargo銀行と提携して発行しているクレジットカードです。
BILTカード自体は2021年に始まった新しいサービスですが、
大きな出費にも関わらず今まで何の得にもならなかった家賃支払いで
ポイントが貯まるという画期的なサービスで利用者が年々増え、
大注目されているクレジットカードになります。
ブランドはMaster Cardで、年会費は無料です。
ポイントボーナス
- 5倍:Lyft(2倍+BILTカード利用で更に3倍。毎月3回利用する毎に$5)
- 3倍:レストラン
- 2倍:旅行(直接購入もしくはBILTポータル)
- 1倍:家賃など(手数料はBILTが負担)
毎月1日はRent Dayでポイント付与が通常の2倍になります。(家賃支払いは除く)
つまり、レストランに行けば3倍×2=6倍のポイントが入ります。
これはAMEXゴールドカードを上回るポイント還元になります。
BILTカードのデメリット
家賃のポイント獲得のために月5回カード決済する必要がある
家賃ポイント獲得の為、BILTカードで少なくとも月5回決済する必要があります。
人によっては、毎月1日のRent Dayでスーパーに行き、
1品ずつお会計して、5回利用ミッションをクリアしている方もいましたが、
我が家はLyft利用で5回利用のミッションをクリアしています。
BILTは期日までに5回使っていない場合にメールで通知してくれますし、
アプリを開くとあと何回使う必要がある表示されるので、
使い忘れは今のところ発生していないです。
家賃のポイントは年10万ポイントまでしか貯まらない
例えば、家賃が$3000だった場合、1か月にもらえるポイントは3000ポイント。
1年間にすると、もらえるポイントは合計36000ポイントです。
1か月の家賃が$8333以上だった場合は、
家賃払いでBILTカードを使用してもポイントがもらえない部分が発生します。
私は日本の会社にいる時、国際部門の人事業務も担当していましたが、
家賃が高いと言われるエリアでも、
駐在員であれば家賃設定上限は$7500でしたので、
一般的な駐在員であれば、オーバーする事は無い金額かと思います。
ウェルカムボーナスがない
ウェルカムボーナスはないですが、それ以上のメリットがある最強カードです。
BILTカードのメリット
手数料なしで家賃がクレジットカード払いできる事
銀行口座引落やチェック支払いであれば、手数料なしで家賃は払えますが、
ポイントは貯まりません。しかしながら、クレジットカードで支払えれば、
その取引金額に対してポイントが発生します。
例えば、毎月$3000の家賃をBILTカードでの支払いに変更すると、
年間で36,000ポイントを得る事ができます。
家賃の支払いに対して1%のポイントが付く事
ポイントの使い方はこの後に説明しますが、1ポイント=1セントとすると、
$360の価値になり、これはAMEXゴールドカードの年会費(250ドル)以上の価値と
考えると、すごいカードなんだと思わされます。
提携先とアカウントをリンクで、100pts
提携先とアカウントをリンクするだけで1つの提携先につ
上限は500ptsまでで、提携先とのリンクはアプリ内から行
提携先は2024年2月現在、以下の通りで、13航空会社と3ホテルです。
- American Airlines AAdvantage
- Air France-KLM Flying Blue
- Air Canada Aeroplan
- United MileagePlus
- Virgin Atlantic Flying Club
- avianca lifemiles
- Turkish Airlines Miles&Smiles
- Iberia Plus
- British Airways Executive Club
- Aer Lingus AerClub
- Emirates Skywards
- Cathay Pacific Asia Miles
- Hawaiian Airlines HawaiianMiles
- Marriott Bonvoy
- IHG One Rewards
- World of Hyatt
その他付帯サービス
家賃がクレジットカードで支払える点だけでも、
必ず持っておきたいクレジットカードである事は疑いようがありませんが、
カードに付帯する特典も年会費無料カードの常識を覆していると思います。
色々特典はあるので抜粋しますが、以下の特典はかなり嬉しいです。
- レンタカーの免責補償
- 携帯の損害盗難補償$800まで
- 旅行中止保険
- 旅行遅延保険
- 海外使用時、為替手数料無料
- 商品購入保険(盗難やダメージに対して)
申込方法
申し込み方法は一般的なクレジットカードと同じで、
名前や住所、SSN、年収等を入力するだけです。
こちらの紹介リンクから申し込みができます。
家賃をカード払いにする方法
カードがApproveされたら、家賃支払いの設定をします。設定方法は2通りです。
お住まいの物件がBilt Rewards Allianceに加盟しているかどうかで違います。
まずは、BILTアプリのPay Rentタブで確認してください。
Bilt Rewards Allianceに加盟していれば、
アパート名の上にBilt Rewards Allianceと表示されており、
何も書いていなければ未加盟という事になります。
我が家は未加盟の物件に住んでいます。
Bilt Rewards Allianceに加盟している場合
- Pay RentタブのPay Nowをタップ
- 明細を確認し、Pay Full Balanceをタップ
- Payment methodがBILTカードである事を確認し、Bilt Protectをオンに。
- Pay Nowをタップして完了
ここで手数料発生を防ぐために大事なポイントは、
支払い方法はクレジットカードではなく、銀行口座を選択する事です。
Bilt Rewards Allianceに加盟していない場合
- Pay RentタブのPay Nowをタップ
- Pay by checkがアクティブで、大家さん情報が正しければPay Nowをタップ
- Pay nowをタップして、BiltProtect Debitがオンになっている事を確認
-
小切手を送付
追跡できる方法で発送してくれるので、安心です。
BiltProtectとは
- クレジットカード利用限度額にカウントされずに家賃を支払える
- 登録した銀行口座からBILT経由で支払いができる
BILTカードの使用上限額は$1500です。
家賃支払いには足りない金額ですが、BiltProtectの機能を使う事で、
カード使用上限を超えていても、登録した銀行口座からBILT経由で支払えます。
Bilt Rewards Pointの使い方
大きく3つの使い方があります。
家賃支払いに利用
1pt=0.55セントとして家賃支払いに充てる事ができます。
還元率が悪いのでオススメはしないですが、選択肢の1つではあります。
Amazonでの買物に利用
1pt=0.7セントとしてAmazonでの買物時に使う事ができます。
還元率が悪いのでオススメはしないですが、選択肢の1つではあります。
旅行に利用
旅行での利用が一番メリットがあります。
航空券であれば1pt=1セントとして、利用できます。
AMEXで提携していない航空会社もあるのが嬉しいポイントです。
ホテルは、Hyatt、Bonvoy、IHGと提携していて、交換時期によって変動しますが、
1pt=1セントくらいでは利用できます。
まとめ
このブログではアメリカで賃貸物件に住んでいる人は
100%持つべきBILT Mastercardについて書いてみました。
年会費がただなのに、手数料がかからず家賃をクレジットカード払いでき、
毎月必ず発生する家賃の支払いでポイントが貯まる唯一無二のカードです。