5月25日 31週4日

この日は土曜日だったので、午後から夫と友人がお見舞いに来る予定だった。
久しぶりに友人に会えることが嬉しくて、面会の時間が待ち遠しい。

いつものように午前中にNST。お腹の張りも落ち着いており、双子も元気に動いている。

 穏やかな土曜の午後になる筈だった。

12時に昼食が来たので、食事の前にお手洗いへ行こうとベッドから立ち上がると、



ん?お尻が冷たい…。



ふと振り返るとベッドが血まみれ。

当然、寝衣も真っ赤に染まっていた。


何これ…。


動揺しつつ、ナプキンと替えの下着を持ってトイレへ急ぐ。



下着を脱いで愕然とする。


うわ…すごい出血してる…。


パッド一面、血液で溢れていた。

便座に座っている間もボタボタと出血が止まらない。

一先ず下着とパッドを取り替え、トイレからナースコールを押す。

助産師さん「どうしましたか〜?」

私「あの…何かすごい出血しちゃってて…。ベッドも汚しちゃいました。」

血液でタプタプになったナプキンをみて、助産師さんの顔色も変わる。

助産師さん「とりあえずお部屋に一旦戻りましょうか。歩けますか?」

助産師さんに付き添われ、部屋に戻る。

部屋に戻るとすぐにNSTのモニターを装着された。

助産師さん「お腹は痛くない?昼食きてるんだけど、食べずにお待ちいただけますか?」

すぐに当直の先生の診察に呼ばれ、分娩室へ。

内診のため、下着を脱いで分娩台にあがるその間にもボタボタボタボタと出血は続き、床も踏み台も分娩台も血だらけになる。

経腹エコーで双子の心拍を確認。
そのあとも先生はエコーでくまなくみてくれたが、双子の位置が悪くよく見えないようだった。

診察後、部屋に戻ると夫が面会に来ていた。
すぐさまNSTのモニターを装着される。

当直の先生「出血の原因がエコーからでははっきりと分からなかったけれど、モニター上、お腹の赤ちゃんたちの心拍が少し落ちいて、このまま妊娠の継続は厳しいかもしれません。
今、主治医の先生にも連絡しているので、先生が来てから最終判断になると思います。」



…え。最終判断って…今日産むってこと?


程なくしてN先生が到着したとの連絡。
診察のため再び分娩室へ移動する。

エレベーターホールを通ると友人の姿が見えた。

助産師さんが、処置中で今は面会できないと伝えてくれていたらしい。

思わず車椅子を止めてもらい声をかける。

私「ごめんね、ごめんね。せっかく来てくれたのに。。。」

友人「いいの!いいの!気にしないで。こんな時に来ちゃってごめんね。とにかく頑張ってね!」

と笑顔で返してくれた。

分娩室へ向かうとスーツ姿の先生。学会の最中に駆けつけてくれたという。

3人くらいの先生に囲まれてのエコー。

結構長い時間エコーをしていたがやはり双子の位置が悪くて胎盤などがよく見えない。



部屋には戻らずに陣痛室でNSTをしながら待機。

夫も陣痛室へ通された。


N先生よりIC。
↓↓↓↓↓
双子の状態は今とっても悪いワケではない。でも今、出血している状態であり、双子がこの先もいい状態を保てるかは分からない。血圧も140と高い状態が続いている。
いざ具合が悪くなった時に、オペ室や麻酔科の先生が埋まっていたりしてすぐにオペできるとも限らない。現に今、オペ室が埋まっている状態。今なら麻酔科の先生、新生児科の先生が揃っているし、総合的にみて今日これから帝王切開をして出します。





頷くしかない。


展開が速くて頭も心もついていくのに必死だった。