人生初ライビュ参戦しました!

結論から、
ライビュ、素晴らしかったです😭


今回の月組公演は2回目東京宝塚劇場で観ました。
どちらも2階席だったため扇子の輝きはよーくよーく分かりましたが、
衣装の刺繍や細かい表情まではオペラグラスを通してしか確認が出来なかったので…

映画館のスクリーンでそれらを確認できて
「うわぁなんて贅沢なんだ…」と呼吸と瞬きを忘れました…。

劇場ですと、現場の緊張感や呼吸、熱量、群舞の時にお衣装の生地擦れる音、手拍子の音など…生だから感じ取れるものをまずは楽しみますよね。


劇場生観劇を宝塚マイナスイオンを肌で楽しむ「森林浴」に例えると、ライビュは 目で見た彩りに心躍るフレンチをいただいているよう。



ライビュでの発見を簡単にまとめますと…


🌙*゚たま様の憂いある表情…言葉を失う
🌙*゚月城さんの麗しさ…息が止まる
🌙*゚美園さくらさんの華々しさ…唯一無二
🌙*゚杏ちゃんの凛々しさ…すきです
🌙*゚暁千星さんの瑞々しさ…宝塚のキンプリ



思い出した順に話して行くのでここからは時系列バラバラでごめんなさい。💦


ーーーーー「Welcome to takarazuka」ーーーーー


坂東玉三郎さん監修という贅沢な作品です。
日舞の持つ詩的な美しさや情緒、しっかり受け取りました。

【お衣装のこと】
鳳凰の衣装の月城さん。
お衣装は胸に鳳凰の上部があったんですね!
2階からだと、袂はよく見えたので「風に舞うリアル鳳凰だ〜」「尊いとはこのこと…」と興奮してました⸜❤︎⸝‍ が、全体のデザインを見られて、宝塚のお衣装部さんのこだわりも見ることが出来大満足です!!
舞台にたった1人、会場中の視線とエネルギーが一点に集まるあの時間…緊張に包まれながらもそこには観ている私たちになんの不安を感じさせず、「夢を魅せてくれる」 月城さんの存在に深く感謝←


【音楽のこと】
とーらーろ、とーれーろ
和楽器のこの定番のそれ(なんだっけ大学の雅楽の授業で題名も習って演奏もしたのに忘れました…)


とにかく西洋の音階にはならない、微妙に音が外れたように聞こえてしまう雅楽器。(私みたいに先にクラシックで西洋音階をならなった人間は…です)


その「とーらーろ、とーれーろ!」に
徐々に拍子をつけ、最後にはしっかり四拍子つけてくる宝塚はすごい。
まさにこれが宝塚が始めた
「 日本物×クラシック」の真髄です。



【鳥居のシーン・専科 松本さんの日舞】

まずは舞台装置。
鳥居が幾重にもカーブを描きながら空高くまで永遠と続く空間のデザインに惚れました。
舞台に奥行きを出してきるだけではなく、現実と夢を繋ぐ掛橋…を思わせる心理的効果もあったと思います。


そんな中
雪降る夜に出会った男女。
女が男に気持ちを寄せるも 雪とともにその姿が見えなくなる。
最後は寒い夜、再び一人になってしまう。  
というストーリーを私は勝手に踊りを見て描き。。。


このwelcome to takarazukaで圧倒的な存在感と作品に奥行きを出して下さっていたのは、
この作品で退団される専科の松本さん。


まるで心の会話が聞こえてくるような踊りで会場中の視線と心を集めました。

とても、とても、ストーリーが見えました。


それに私は、この舞台で日舞が好きになりました。
そう思わせてくれたのは他ならぬ松本さんの舞です。


踊りには言葉がありません。

でも日舞には洋舞と違って行間、余白があります。
だからこそ見る側に、隙間の想像をさせてくれるのが日本物の良さだなと気付かされました。

勉強不足なもので、それぞれの振りが表す意味まで理解しながら見ることが出来ず…

もし私が日舞を習っていたらもっともっとこのシーンで 小説を書けるくらいまで 日本語として落とし込めるのに… と若干の悔しさも感じつつみました。

そんな程度の私ですがストーリーを肌で感じ、袂を濡らす女性に自分の人生や恋愛を重ねたり、恋の儚さや脆さに悲しくなる松本さんの踊りに、 一緒に胸を痛めたり… 

ああなんて素晴らしい宝塚の世界😭





続いて、


きたー!!!!ベトベン月光!!!!

日本物にベートヴェンをもってくる宝塚の作曲家さん…脱帽です。「あっ!」と驚かせてくれる新しさへの挑戦。これが組全体のエネルギーとの相乗効果で素晴らしいエネルギーが爆発していました。← 表現が雑でごめんなさい。


また、
背景には「月」🌙*゚
これも徐々に満月になっていく舞台の仕掛けに演出家のエンターテイメント魂を感じずにはいられません。 


ここで見られる「整列美」
軍部だからこそ魅せられる美しさにまた心を打たれます。



続いても用いた曲はクラシック
「花のワルツ」!!!


(ぉぉおおおそう来たかぁぁー!!!!と心後叫びました)



もう言うまでもないですが、
日本物にクラシックを取り入れていても心地良いんです。
日本物の伸びやかさをクラシックの弦楽器が表現し、
さみしさ情緒をピアノが、
ときに横笛や尺八も あわれ… なかんじ。


もう凄いとしか言いようがないです😂😅😭



ここでは「夢と現実の融合」がテーマにあるのではないか…と個人的に感じまして…

鏡遊びをする月城さん。
すると鏡の中に、美しい衣装を着たもう一人の自分が。
共にワルツのリズムを楽しんでいたら、最終的には夢の姿に自分がなっている、そしてフィナーレへ。

ここで照明が全体を照らすと…
全員揃っていて…


「あなたの夢は何ですか、みんなあなたに叶えましょう」
こう世界に尋ねるんです!!!!

お分かりでしょうか。
この伏線を繋ぐキーパーソンこそ月城さん。

鏡の中に見た夢は、自分の内側。
ワルツのリズムに体を揺らすと だんだん心の状態が夢の状態に近づき、最後は1人(自分の外と中が1人になれた)に。

つまり、生きながらにして夢をみることはできる、いやそうやってみんな生きていこうよ、という演出家からのメッセージではないのでしょうか。

このウェルカムto宝塚は月城さんが大変重要なキーパーソンになっています。 

そしてさいご!!!!!

「それは〜それは〜宝塚〜それは〜それは〜宝塚〜✩.*˚」と閉まるわけですね。

ああなんと素晴らし。


【別件で鳳月杏さんのお話】

わたし、杏ちゃんってめちゃくちゃ日本物のお化粧がお似合いだと思うんです。

それに経験と実力も存分おありな杏ちゃんだから出せる存在感。
私は日本舞踊を学んだことがありませんが、杏ちゃんの踊りは お習字で言う とめ・はね  のスキルが素晴らしいんだと思います。
 弧を描くことは出来たとしても その処理ですよね、美しくとめる、凛々しく跳ねる、 これは杏ちゃんにしか出せない魅力。



【改めてライビュ感想】


「千秋楽なんだ…」
「一日一日とたま様とさくらちゃんの最後が近づいているんだ」
「同じ時代に生まれて、この世界を見られている私はなんて幸せなんだ」


一瞬の儚い夢を生きる彼女たち、
わたしにも 一瞬の儚さと、
夢を見る素晴らしさを体現してくれている、この時間の尊さに、今回も涙が止まりませんでしたあああ!!!!




みらくる