私が、中学3年14歳、一人で上京して、映画の撮影に入り、

犬・ドンと仲良くなる為に二人暮らしを始めていた頃の想い出の一枚。

 

ここは、アパートの目の前の、犬舎。

映画「ドン松五郎の生活」のドッグトレーナーの宮忠臣さんの

ご実家の庭。

 

ここには、犬舎があり、いつも10頭近いワンちゃんたちが

元気に暮らしていました。

いわゆる、映画に出演する俳優犬で、

ドッグトレーナーの宮さんが、一匹一匹

愛情込めてトレーニングをしていました。

 

私の役割は、朝6時に犬舎掃除から始まり、10頭に餌を与え、

庭のフンを始末する頃に、マネージャーさんが迎えに来て、

映画撮影所に向かう毎日。

 

餌も犬によって違い、

体調に合わせて薬を混ぜたり、

茹でた鶏の頭だけが詰まった缶詰を潰して餌に混ぜたり、

14歳では、なかなか出来ない体験。

 

とにかく、犬好きな私には、楽しい時間でした♬

宮さんのトレーニングを見ていたり、

お手伝いさせてもらうのも勉強になり、

もし、映画デビューして、すぐ干されたら、

犬の学校を卒業してドッグトレーナーになりたいと

この頃、心に決めていました。

 

沢山のワンちゃん達のお世話をしている中で、

一際大きなハスキー犬がいました。

 

このワンちゃんが、

大ヒット映画「南極物語」のリーダー・リキ

だそうです。

153cmの私が立っているところに、

リキが甘えて、バフンと乗りかかってくると

私より大きくて倒れちゃうくらい、体重も重たかった。

でも、本当に可愛かったです♬

 

 

ドン松五郎とは、4ヶ月間も一緒に撮影し、

毎晩、一緒に寝泊まりしていたけれど、

半年後、逢いに行ったら

すっかり忘れられていて、最初は吠えられちゃいました(笑)

最後のお別れが出来なかったけれど

撮影後、ご主人様の元に帰っていき、

幸せな生涯を過ごしたのではないかと思います。