先に起こった地震の影響で現在、福島競馬場が使用できないため、
例年より約1ヵ月早く、春の新潟開催が始まります。
新潟競馬場の芝コースは1年を通して野芝のみを使用。
年間を通し、野芝のみでレースを施行するのは全国では新潟競馬場のみとなっています。
さて例年より1ヵ月も早いタイミングで開幕するので、芝の状態が気になるところ。
電話で新潟競馬場の馬場担当者に取材しました。
「3月初旬から月末までコース全面のシート養生を実施。肥料散布等の生育管理に努めました。
冬季の休眠から生育に移った途上であるため、部分的に不揃いな箇所が見られますが、気温の上昇とともに制限が進む見込みです。
野芝は現在やっと緑色になってきた状態で、例年より1ヶ月早いタイミングでもあり、まだ生育途上です」
とのことでした。
新潟競馬場の野芝が例年、ググっと生長していくのは5月下旬からだそうです。
ですから現在、生長途上なのは仕方ありませんよね。
開幕週の芝丈、今年は5~7センチ。
ちなみに昨年の5月9日の開幕日の草丈は8~10センチ。
競馬場に行ったり、レース映像を見たりして、「芝短っ」と思うかもしれませんが、温かい目で見ましょう。
馬場造園課では安全面を最大限に考慮し、人馬へ影響ないように作業を施してくれています。
また、芝が生育途上であることを考慮し、1回新潟開催は芝のレース数をかなり少なくしており、今週は土曜、日曜ともに3鞍しありません。
それでもレースが進むと外差しが台頭していくのではないでしょうか。
時計も夏の開催のような速い時計は出ないでしょう。
また例年通り、2月下旬から3月上旬にかけて、バーチドレンによるエアレーション作業が実施されています。
まずは今週、よいお天気の中で競馬が行われますように。
小島友実