お正月ムードもそろそろ、終わり。
今週から、中央競馬は3場開催となり、競馬も通常モードになっていきますね。
しかし、今週土曜に行われる「愛知杯」の舞台が今年は「小倉競馬場」になっていて、不思議に思った方もいるのではないでしょうか。
今年は夏にオリンピックが行われたり、京都競馬場が11月以降に改修工事に入るため、
関西の競馬場は阪神と中京への使用頻度が増えます。
そのため、馬場の保護の観点から変更やイレギュラーな開催が多く、注意が必要です。
1回小倉開催は例年は2月から行われていましたが、今年は例年より3週早く開幕。
加えて今年は2月23日まで、6週間行われます(昨年の2月開催は4週間)。
例年とは日程が異なる開催となり、馬場状態が気になる方もいらっしゃると思います。
現在、JRA-VAN「小島含水研究所」が休載中のため、小倉競馬場の馬場担当者に取材した情報などを、このブログに書かせて頂きますね。
まずは、昨年の夏競馬以降の作業内容から。
昨年の9月1日に夏の小倉競馬が終了。
例年、小倉競馬場は2月の1回開催終了後から春にかけて大がかりな芝の張り替えを行っているため、
本来は夏開催後に芝の張替は行いません。
しかし、
昨年は夏競馬の後半に雨の影響を受ける事が多く、傷みが多くなってしまったため、
今回は昨年夏競馬が終了した後に、3コーナー(内側)を中心に計1700㎡の芝の張替を実施したとの事です。
そして、9月下旬に洋芝をオーバーシード。
また、クッション性確保のため、例年通り9月にエアレーション作業(バーチドレン)とシャタリング作業を実施。
また12月上旬にもバーチドレン作業を実施しています。
なお、小倉では2017年までは12月時にエアレーション作業を行ってはいなかったのですが、
2018年からはよりクッション性を高める目的で、12月にもエアレーション作業を行うようになり、18年12月はシャタリング作業が実施されました。
しかし昨年12月は先にも書いたように、バーチドレン作業が行われています。
これは、昨年夏競馬が終わった段階での傷みが大きかったため、シャタリングよりバーチドレンの方が良いと判断されたためだそうです。
馬場担当者のお話によると、洋芝の生育は順調。クッション性も含め、
例年通りの状態で迎えられそうです、との事です。
今年の1回開催は例年より長い6週間開催となりますが、特に傷んでいだ3コーナーも張替えましたし、6週間持ちこたえられるような状態になっていると判断して良いと思います。
では、開幕する小倉の馬場はどんな傾向になりそうでしょうか。
例年2月の1週目の開催は開幕週という事もあり、先行系&内を通った馬の活躍が目立っていました。
今年は6週間の開催となり、前半3週間はAコースを使用。
約4ヵ月半ぶりの開催となりますし、芝の状態も例年並みとの事ですから、
やはり開幕週は、基本的には先行系&内側を通れる馬に向きそうな馬場になりそうです。
ただし、2018年から12月にもエアレーション作業を行うようになり、
昨年の2月開催の開幕週は2018年の同時期より、少し差し馬の台頭が増えた印象でした。
今回も12月にエアレーションが行われていますので、展開次第、雨の影響を受けた場合などは差し馬の台頭に注意したいですね。
☆小倉芝まとめ
①昨年夏の傷みが大きく、昨夏後に3コーナー内側の芝を張替
②張替効果もあり、状態は例年並み
③前半3週はAコース。開幕週は先行&内を通れる馬
④2018年に続き、19年12月にエアレーション作業を実施。展開次第で差し馬にも注意
(以前、取材に行った際の小倉競馬場で撮影した写真です)
さあ!
今週の競馬も頑張りましょう!!
コジトモ