今週月曜日に発売された週刊競馬ブックに。
今月2月末で定年引退となる和田正道調教師のインタビュー記事を掲載させて頂きました。
1978年に競馬の世界に入り、
83年、35歳の若さで調教師となった和田師の約40年のトレセン人生の終わりが近づいています。
この原稿にも書いたように、
和田師にはグリーンファーム会報誌や坂路の取組に関する取材などで、
お話を聞く機会が多く、厩舎には何度も足を運んできました。
今、美浦の坂路はわざと走破タイムをかかるようにして、トレーニング効果を上げる取組が行われていますが、
「坂路の高低差が変わらないのならば、せめてチップを深く、厚くして、トレーニング効果が上がるような坂路にしてほしい」とJRAに提言し続けたのが、和田正道調教師でした。
西高東低の理由の1つに挙げられるのが、
栗東と美浦の坂路の高低差(栗東の32㍍に対し、美浦は18㍍と低い)
この高低差を補う策が「深いチップ」だと、先生は提言なさったのです。
2013年からは、和田先生の声が届き、坂路のチップが深くなり、走破タイムがかかるようになりました。
すると、どうでしょう。
なんと11年、12年の関東馬の勝利数は関西馬に600勝を超える差をつけられていたのに、
16年は382勝差まで縮まり、G1勝利数も増えたのですよ。
これは間違いなく、坂路効果でしょうね。
大好きなカラオケを熱唱する和田調教師。
厩舎の看板馬の一頭、クインズミラーグロは小倉大賞典に向かう予定だそうです。
残り1ヵ月。
私も和田厩舎のお馬さん達を精一杯、応援させて頂きます。
今週の競馬ブック。
和田先生の功績や調教師という仕事を全うした師の想いを書かせて頂きましたので、
ぜひ読んでみてくださいね。
コジトモ