秋競馬がスタート!
中山、阪神が開幕します。
トラックマンTVでもお伝えしましたが、
時間の関係でご紹介しきれなかった事もあるので、
改めてお知らせしますね。
今年の夏は8月に東京で21日間、連続降雨を記録するなど、
日照時間不足の地域があったので、
中山の芝は大丈夫だったのかな?と思って、
木曜日、中山競馬場へ行ってきました。
こちら、木曜日に撮影した中山芝のゴール付近です。
結論からお伝えしますと、
この秋の開催の芝は「天候不順の影響はなく、平年並みに良い状態」となっています。
ここから先、お伝えするのは、
中山競馬場、馬場造園課の松原課長に伺ったお話です。
春の中山開催が皐月賞で終了。
そこから、傷んだ箇所の芝張替をし、張替をしない箇所に関しては生育を促す作業を行いました。
今年、張替えたのは例年通り、コース内側を中心に、約15000㎡。
今年、芝の張替作業が終わったのが6月上旬。
中山競馬場付近では6月、7月の日照時間、気温が例年以上に上回ったそうです(そういえば、関東全体が今年は空梅雨で暑い日が多かったですよね)。
その結果、芝は早いペースで順調に生長。
そして8月は確かに、日照時間は平年より少なかったとの事ですが、雨の量自体はそれほど多くはなく、
6月、7月の日照時間のアドバンテージもあって、
天候不順の大きな影響はなく、芝の生育は概ね順調との事です。
実際に昨日、芝コースを歩いてみましたが、
芝は密に生え揃って、クッション性も十分でした。
そして2013年から、中山競馬場では全ての開催前に、クッション性を高めるためにエアレーション作業を行っています。
この夏もシャタリングマシンとバーチドレンによるエアレーション作業を実施。
今年もシャタリングマシンとバーチドレンを入れた時期や作業内容は、ほぼ昨年と同じで、
5月下旬にシャタリングマシン(昨年とほぼ同じ)
バーチドレンは6月上旬と、8月のお盆の頃(昨年とほぼ同じ)
となっており、クッション性(馬場の硬度)は昨年と同じくらいだそうです。
開幕前にエアレーション作業をするようになって、
秋の中山は開幕週から差しがよく決まるようになりました。
昨年秋の中山の開幕週も、
11あった芝のレースのうち、逃げ切りが2勝あったものの、
先行馬が4勝、中団馬が2勝、後方馬が2勝、マクリが1勝と、
差し馬の台頭が目立っていました。
ですから、今年も脚質傾向には注意が必要です。
また中山は週の中間にまとまった雨が降っていますが、
2014年に馬場改造工事をして、かなり水ハケが良くなったので、
今週の土日の競馬に雨の影響はほとんど残らないでしょう。
こちらは、中山の直線の内側。
芝が密集して、状態が良いのがわかりますよね。
草丈は例年通り、12~14㌢。
直線は内から約11mまでを張替えています。
今週、来週はBコース施行となります。
おっと、中山だけで、文量が増えてしまった。
阪神の馬場については、阪神競馬場の馬場造園課の永野課長に電話取材しています。
宝塚記念が6月25日に終わって、そこから張替作業を開始。
阪神は中山と違って、秋の阪神開催まで約2ヵ月しかないので、
張替作業は時間との闘いになります。
しかし、今年は作業員さんに相当、頑張ってもらって、
8月1週目には張替作業が終わったそうです!!
阪神もコース内側を中心に張替えて、その面積は26000㎡(昨年は14000㎡張り替え)
今年は張替面積が増えたので、本当に作業員さん達は大変だったと思います。
関西は関東と違って、この夏、雨はそんなに多くはなく、
阪神競馬場付近の8月は天気の良い日が多かったそうです。
ですから芝の生育は順調で、出来は平年並みに良いそうです。
また、阪神競馬場では張り替え期間が短いので、開幕直前のエアレーション作業は行っていませんが、芝の張替時にエアレーション作業を行っており、
バーチドレンを7月中旬~下旬に入れたとの事(作業内容、時期は昨年とほぼ同じ)
クッション性は昨年とほぼ同じくらいだそうです。
ちなみに、昨年秋の阪神の開幕週の芝は、
12レース中、逃げ3勝、先行6勝、中団1勝、後方2勝。
どちらかというと先行馬中心。
後方から差して来られる馬は実力馬でした。
草丈は昨年と同じ10~14センチ。
今年の阪神は張り替えた面積が広いし、
状態がよいので、
時計は速くなりそう、と私は思っていますが
!?
今日のブログは長文となってしまいました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
馬場傾向を掴んで、
秋競馬
幸先良いスタートを切りたいですね!