今日って、こんなに暑くなる天気予報でしたかね(^-^;



午前中は晴れ間も見えて。



( ;∀;)


でも今日に限って、この好天は大歓迎。



なぜなら。




東京競馬場へ芝刈作業の取材に行ってきました!!





東京競馬場、馬場造園課の二村課長が

「色々ある芝の作業の中で一番大変なのがこの芝刈作業かも」

とおっしゃる程、芝刈は大変な作業なのです。




というのも、私も取材して初めて知ったのですが、芝刈作業で使用する機械は、この写真のような「手押しタイプ」と、「大型の機械」の2タイプあって、


野芝と洋芝のオーバーシード馬場である東京競馬場では、洋芝に負担を与えないように、このような「手押しの芝刈機」を使用しているのです。


ちなみに、野芝100%の新潟競馬場では「大型の芝刈機」を使用するそうですよ。

(詳しくは、「馬場のすべて教えます」をお読み頂けると幸いです)



で。

なぜ、この作業が大変かというと、このように作業員さんが芝刈機を押しながら、馬場を回るのですが、なにせ芝コースは広大です。


特に東京競馬場の芝コースは、JRA全10場の中でも一番面積が広いですから、
一人の作業員さんがなんと、


馬場を6周する事もあるそうです!!

(私なら2周でギブアップでしょう・苦笑)

まして、馬場には日陰がありませんから、気温が上がるこの6月などは特に重労働になる訳です。


「馬場のすべて教えます」にも書いたように、この作業で1日、2キロくらい体重が落ちてしまう作業員さんもいるほどだそうです。



見ていると作業員さん達は、一切喋る事なく、黙々と作業。


こうして地道な作業が馬場を支えてくれているのですね。





刈りムラがないように、このようにぴったり並んで刈ります。





(左が芝刈後、右側の長い芝の方が芝刈前)





そもそも、なぜ芝刈が必要なのか



芝は生きています。



この時期、野芝は1週間に2~3㎝、洋芝は1日1~2㎝伸びるんですね。


ですから、芝を刈らないと、どんどん草丈が伸びてしまう。

だから、刈るのです。



面白い写真を見て頂きましょうか。




6月16日火曜、芝刈直前の芝



わかりますか?


先週の土曜、日曜に野芝10~12㎝、洋芝12~16㎝で競馬が行われた芝コース。


しかし、この数日間でも芝が生長して、この写真のように、火曜日の段階で洋芝は約20㎝まで伸びている葉もあります。


こういうのを見ると、やっぱり芝は生きているんだなと実感しますよね。





で、今日火曜日は9㎝で芝刈が行われていました。



6月16日火曜日 芝刈直後 ご覧のように9㎝の高さで芝刈



このように9㎝で刈った芝は、この後、水曜、木曜、金曜でまた生長


野芝は約2㎝くらい生長し、洋芝は(1~2㎝)×3日=約3~6㎝伸びる



ですから週末の競馬開催時には

野芝10~12㎝、洋芝12~16㎝くらいに生長している、という訳です。



あ。

ここで、「なぜ芝刈は競馬開催の前日の金曜ではなく、週の前半の火曜日に行うのか?」という疑問を持たれた方もいると思います。

そんな方は、是非、「馬場のすべて教えます」を読んでみて下さいね(重ねての宣伝すみません)(^-^;




そうそう。

芝コースでは今週、大事な事が。





(最左に見える埒がCコース部分、右前方に見える埒がDコース部分)



今週から、芝コースはDコース(最内から9㍍に埒)に変わります!!


今日、取材に行った時、ちょうど埒の移動作業中でこのような珍しい写真も撮る事ができました。

(このCコース部分は秋の開催に向けて野芝の生長を促すため、太陽の光が当たるように、Dコース部分より低く芝を刈ってるそうです。だから、このように芝が薄く見えます)





二村課長は、

「今年の2回、3回開催では雨の影響が少なく、芝は良、稍重でしかレースを行っていません。ですから例年より傷みが少ないですね。今週からのDコースも例年より芝の状態は良いですよ」

と、話していました。


確かに、Dコースの芝コースの内側は一見、芝がないような茶色く見える所も、下の方にはしっかり芝(匍匐茎)が生えていて、状態が良いなあと感じました。






芝刈作業中の芝コースにて、撮影。
(この写真では、左側しか芝刈が行われていませんが、この後、全幅員の芝刈が行われました)


3回東京開催も残すところ、あと2週です!


今週も競馬を楽しみたいですね(^-^)

コジトモ