5月9日に、「POGの達人2015~2016」が発売されました!!


通称「赤本」として、もうすっかりおなじみのこの本。



ダービーが終わると、もう翌週から2才戦が始まりますからね!
しっかり、2歳馬情報を把握しておきたい所です。


実は私のライターとしての初仕事がこの本でした。


今から15年位前でしょうかね。


この本の監修者である須田鷹雄さんに、2歳馬の取材をして書いてみませんか?と声をかけて頂いたのが最初でした。


それから毎年、書かせて頂けるようになって、その間、須田さんや編集者の方から教えて頂いた「書き手として大切にした方がいいこと」、「書き手は需要と供給のバランス感覚を養うべし」といったライターとしてのポリシーは、私の大切な財産となっています。



そして、赤本で6年前くらいから書かせてもらっているのが、

「注目若手調教師レポート」。


私は関西の調教師を担当していて、今まで、藤岡健一調教師、高野友和調教師、清水久詞調教師、他を取り上げさせて頂いてきました。



そして今年、取材したのは角田晃一調教師です!!



角田調教師。馬房にて







ノースフライト、フジキセキ、ジャングルポケット、ヒシミラクルなど、騎手として数多くのG1レースを制した角田調教師。



90年代以降に競馬ファンになった方なら、一度は角田騎手の穴馬券をとったことがあるのではないでしょうか?



私もその一人で、今回の原稿にも書いているように、初めてとらせてもらった万馬券が、02年のヒシミラクル(菊花賞)でした(馬連だよ~(^^)/)



インタビューでは、フジキセキ、ジャングルポケット、ヒシミラクルなどのお話もたくさん聞けて、

特にフジキセキのことを、「一言で表現すると、他の馬とはエンジンが違う。規格外の馬だった」という言葉はとても印象に残りました。



あと、ヒシミラクルのことは原稿に書ききれなかった面白いエピソードがあるので、ここでご紹介しますね。


ヒシミラクルは03年の天皇賞を7番人気で制していますが、その前哨戦に阪神大賞典と大阪杯を走っています。


普通なら、前哨戦はどちらか一つに出走して、天皇賞に向かいますよね。

2戦も走ったら、疲れが残るだろうとも考えられるからです。


でも、ヒシミラクルが2戦共、走った理由を角田師はこう教えてくれました。



「ヒシミラクルは休み明けは走らない馬でしたね。使って、使ってやっと良くなるタイプ。

03年の天皇賞を勝った時も、休み明けだった阪神大賞典で12着に大敗して、普通ならここから天皇賞へ向かうけど、あの時は、もう1戦したら馬が良くなると思って、大阪杯を使ってもいいと思うと先生に進言したんです。

大坂杯は7着でしたけど、この馬にとって距離不足の2000㍍でしたから、善戦しているんです。このレースを走って、ああやっと良くなってきたと思って臨んだのが天皇賞でしたから」



この話を聞いて、ああそうだったのかあと感じましたね。


確か私は、この時の天皇賞春の馬券を外しました・・・。


馬にはそれぞれ、個性があって特徴がある。


だから普段から、一頭、一頭のことをもっと知るように勉強しないとなと、改めて思いました。




という事で、角田調教師には現役騎手時代のお話はもちろん、調教師としてのお話(調教師としてはベルカントで重賞を勝っています)も伺っています。


開業以来、コンスタントに勝ち星を積み重ね、昨年は厩舎開業以来、最多の26勝をマーク。



年々、入厩馬の質も上がってきています。



そして驚いたのが今年の2歳馬のレベルの高さ!!


母ビリーヴ

母シェルズレイ

母シーイズトウショウ


などなど。



注目馬が沢山、入厩予定ですから、要チェックですよ!!



詳しくは「POGの達人」をお読み頂けると幸いです。



騎手として、多くの大舞台で私達を驚かせてくれた角田師。


調教師としても、私達ファンを沸かせてくれるような馬を育ててほしいですよね。



今後の活躍に注目です!!


コジトモ