「やらなきゃならない業務がたくさんあって辛すぎる……もう限界!」

子どもが好きで保育士になったけれど、「仕事内容がきつい」と思うことよくありますよね。

この記事では、保育士の仕事が辛くて「辞めたい」と思う時の対処法を現役保育士の私、Tomomiがご紹介します。

 

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子どもは可愛いけれど、仕事内容に不満を感じて行き詰まっている保育士の方はぜひ参考にしてくださいね!

 

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保育士の仕事が辛い原因とは 

まず、保育士の仕事が辛いと感じる理由としてどのようなものがあるのでしょうか?

考えられる次の2つをご紹介します。

 

  • 過重労働と保育士のストレス
  • 保育士の人間関係とその悩み

 

過重労働と保育士のストレス

保育士の仕事が辛いと感じる理由の1つに、過重労働と保育士のストレスが挙げられます。

保育士は「子どもと遊んでいればいい楽な仕事」と捉える方もいますが、実際は子どもたちの心と命を守りながら、日々の活動計画や行事の準備、様々な書類作成・保護者対応とその仕事内容は多岐にわたります。

業務が勤務時間内ではとても終わらず、自宅に持ち帰る仕事が多いのが現状です。

私も、自宅に持ち帰り製作に使う部品を作ったり、保育室の装飾部品を作ったりなどしてどうにか間に合わせることがしばしばあります。

保育士は、子どもたちとできる限り関り心を育み命を守るのが最優先、けれどもその他もろもろの仕事も勤務時間内にやらなければならない……

これ、はっきり言って無理ですよね!

 

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その過剰労働とジレンマがストレスとなり、「辞めたい、もう無理」と感じてしまうのです。

 

保育士の人間関係とその悩み

保育士の仕事が辛いと感じる理由として、人間関係の悩みによるものもあります。

保育士として働くほとんどの施設は女性ばかりの女社会。

一般的には役職を持つ園長や副園長、主幹以外の保育士はすべて同じ立場です。

しかし、年長クラスは経験の多い保育士が担任することが多く、立場的には上と扱われ見えない上下関係が存在するため嫉妬や衝突などのトラブルが少なくありません。

加えて、園児の保護者との良好な関係構築も必須です。

各家庭によって子育ての価値観が違い、時には些細なことでトラブルになる場合もあるため、細心の注意が必要になります。

通常の業務以外に、異なる環境を持つ複数の人と円滑なコミュニケーションを図らねばならず、ストレスを感じる保育士が多い傾向にあります。

 

保育士を辞めたいと思った時の対処法 

では、保育士を続けるのが辛く「辞めたい」と思った時は、どのような対処をすれば良いのでしょうか?

次の2つをご紹介します。

 

  • 保育士の仕事を辞めたい気持ちを上手に伝える
  • ストレス解消と自己ケア

 

保育士の仕事を辞めたい気持ちを上手に伝える

「保育士を辞めたい」と思った時は、その気持ちを上司に上手に伝えてみましょう。

多くの園では、人手不足という現状もあり退職を申し出た保育士を一度は引き止めます。

辛いと感じる本心を園長に伝えるのも現状を改善する1つの手ですが、私の経験上、説得に心を動かされてそのまま続けても状況は変わらない可能性が高いです。

それならば、「すでに辞めたい気持ちは固まっている」という揺るぎない姿勢を見せるべきです。

辞めたい理由が人間関係や園の方針などであったとしても、必ずしも正直に伝える必要はありません。

「すでに転職先を決めている」など、できるだけ引き止められにくい理由を選んで伝えるとスムーズに行く傾向にあります。

 

ストレス解消と自己ケア

ストレス解消に努め自分をケアすることも、「保育士を辞めたい」と思った時の対処法です。

保育士の仕事が辛いと感じる要因には、次のような多くのストレスがあります。

 
  • 多岐にわたる人間関係
  • 人手不足による過重労働
  • 保護者からの理不尽なクレーム
  • 体力消耗
  • 命を預かる責任が重い
  • 低賃金
休みの日でも持ち帰りの仕事をしたり、次の制作案を考えたりとなかなか業務から離れられない保育士は多いですが、1日仕事から離れてストレス解消できる娯楽や趣味に没頭してみましょう。
ジムやヨガで身体を動かしたり、泣ける映画を見たり、カラオケに行って大声で歌ったりと気持ちを解放することがおすすめです。
私は、録画して溜まっているドラマを一気に見たり、無になってレジン製作をしたりしてストレス発散しています。
 
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すっきりしたあとは、「もう少し頑張ってみよう」と気持ちに余裕が出る可能性もありますよ。 

 

保育士のキャリアチェンジ 

ここで、保育士の仕事を続けることが辛いと感じ「辞めたい」と思った時のキャリアチェンジ方法を2つお伝えします。

 

  • 保育士の経験を活かした職業の選択肢
  • 保育士からの他の職種へのスキル移行

 

保育士の経験を活かした職業の選択肢

保育士の仕事を続けることが辛いと感じ「辞めたい」と思った時、経験を活かした職業へとキャリアチェンジするという選択肢があります。

現代において、共働き世帯が増加しており、保育の知識を必要としている施設は多岐にわたります。

例えば、保育関連の一般企業や幼児教室、子育て支援センターなど。

また、行事に追われることなく子どもとゆったり関わりたいならば、企業内保育施設や病院内保育施設、託児所などもおすすめです。

キャリアチェンジを検討する際は、まず自分の希望条件や、やりたいことをピックアップしてみると探しやすいですね。
 

保育士から他の職業へのスキル移行

保育士の仕事を続けることが辛いと感じ「辞めたい」と思った時、他の職業へのキャリアチェンジも視野にいれてみましょう。

 「保育士以外に何ができるのかわからない……」と不安に思うかもしれませんが、異業種へとチェンジすると次のメリットがあります。

 
  • 収入アップが期待できる
  • 心身の負担が軽減できる
  • シフト勤務を避けられる
保育士の処遇改善が叫ばれて久しいですが、まだまだ仕事内容や責任の重さと賃金が反比例しているのが現状です。
今まで理不尽に感じていたことも、異業種にチェンジするとすべて解決する可能性がありますよ。
更年期世代の私は、身体的に限界を感じているため、近い将来、在宅ワークを本業の仕事にしたいと考えています。
そのため、現在保育士をしながら在宅ワークの柱を作るべく、WEBライターとしても活動しています。
 
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保育士目線から子育てに関する記事も書けるので、経験が役立っていますよ!

 

おわりに 

この記事では、保育士の仕事が辛くて「辞めたい」と思う時の対処法を現役保育士の私、Tomomiがご紹介しました。

子どもが好きで夢見た仕事なのに、人手不足が拍車をかけて労働環境が悪いのが現状……「こんなはずじゃなかった」と思うことが多いですよね。

ストレスを溜め込んで、保育士という仕事にやりがいを感じられないならば、一度すっぱり辞めてキャリアチェンジしてみるのも1つの手です。

視野を広げて見渡せば、自分に合う別の可能性が見えてきますので、まずは「これからどうしたいのか」という正直な気持ちと向き合ってみてくださいね!