「調子が悪いから休もうかな……」

起床するとすでに身体が重く仕事に行く気がしない朝、よくありますよね。

少なくとも、私Tomomiは、最近そう思う日が増えました。

それはやはり、更年期だから……?

自称アクティブで仕事大好きな私のはずが、体調が優れず「仕事が辛い」と思う……

やはり、更年期なんでしょうね。

この記事では、更年期障害の影響で「仕事が辛い」と感じる時の対処法についてご紹介します。

 

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更年期の症状がひどくて、「仕事が思うようにできない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね!

 

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更年期障害とは? 

女性にとっての更年期とは、閉経の前後5年トータル10年間を指します。

この期間は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少するため、その影響でさまざまな不調が現れます。

例えば、よく耳にするホットフラッシュ・のぼせ・発汗・動悸・めまいなどと種類は多種多様で200種類以上もあるとか。

その症状がひどくなり、日常生活に支障がでてしまう状態を更年期障害といいます。

もちろん個人差があるため更年期だからといって、すべての人に症状があるわけではありません。

私が、「これって更年期の症状かな?」と感じたのは今まで体験したことがなかった「動悸」でした。

日中は何ともないのに、夜寝る前になると心臓に違和感を覚えるといった状態。

その他は、肩こりがひどくなり辛くなったことと、頭皮からの発汗ですね……

 

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婦人科に受診しましたが、動悸は他の病気と関係がないと診断され「しばらく様子をみましょう」と言われたため、現在は更年期の症状と付き合いながら過ごしています。

 

更年期障害が仕事に及ぼす影響 

更年期障害が仕事に影響を及ぼすのはなぜなのでしょうか?

更年期は女性ホルモン(エストロゲン)の減少に伴い、自律神経にも影響が生じます。

通常、脳の視床下部が体内のエストロゲンの量を感知し、その指令を受けて卵巣がエストロゲンを放出します。

しかし、卵巣機能が低下してしまうとエストロゲンの量も低下。

すると、脳の視床下部が卵巣へ刺激を与え、エストロゲンを回復させようと頑張ります。

けれども、卵巣はその指令にこたえることができないので脳が混乱してしまうのですね。

このかみ合っていない一連の流れが、更年期の症状を引き起こす原因となります。

脳の視床下部のバランスが崩れると自律神経に乱れが出るため、次のような症状が現れて仕事に影響を及ぼす可能性があるのです。

 
  • 疲労感
  • 記憶力低下
  • 集中力低下
  • 自信喪失
更年期の疲労は、休息をとれば回復する一般的な疲れとは違い、何をしても緩和されず46時中疲れが抜けない辛い状態になる傾向にあります。
身体が疲れ切っていると仕事がはかどらなくなり、歯痒い思いをしてストレスを溜め込んでしまうことに。
そしてストレスや疲労が記憶力低下や集中力低下に拍車を掛けるという、悪循環に陥ってしまいます。
その結果、今までこなせていた仕事が難しくなり自信喪失に繋がるのですね。
 

更年期障害と仕事の辛さ 

仕事における集中力の低下

仕事を持つ身としては集中力が続かなくなることはとても辛いですよね。

女性ホルモン(エストロゲン)の減少とともに、脳内の神経伝達物資であるセロトニンも不足してしまいます。

このセロトニンは、自律神経のバランスを整えているため、不足してしまうと集中力の低下に繋がります。

集中力が低下すると、仕事の効率が悪くなったり質が落ちたりと、これまでの仕事に対する姿勢にまでも悪影響を与えかねません。

中には、ミスを連発して勤務先に大きな打撃を与えてしまい、いたたまれなくなり離職をしたというケースも。

これまで、築いてきた自分自身の仕事に対する信念も崩れてしまう可能性があります。

 

対人関係のストレス

更年期障害が原因で、対人関係にも影響が出る場合もあります。

ホルモンバランスが崩れることで、情緒不安定になったりイライラしてしまったりとメンタルの部分にも辛い変化が現れます。

今までは何とも思わなかったのに過剰に反応してしまい、コントロールの難しい心の動きに苦しむ方も多いようです。

穏やかな性格のはずが急に機嫌が悪くなったり、怒りっぽくなったりするため周囲から「付き合いにくくなった」と距離を置かれるケースも。

自分ではどうにもならない心の乱れが、対人関係にも悪影響を及ぼしストレスを抱えてしまい、その結果仕事にも支障が出るという悪循環に陥ってしまいます。

 

更年期障害と仕事の両立 

では、更年期障害と仕事をうまく両立していくためには、どのような対策が必要になるでしょうか?

次の2つをご紹介します。

 

  • 定期的な休息の重要性
  • 適切な運動と食事の摂取

 

定期的な休息の重要性

更年期障害と仕事をうまく両立させるためには、定期的な休息が大切です。

しっかり休息をとってもすっきりしないのが更年期の症状ではありますが、時には完璧主義の自分へのハードルを下げたり、気分転換をしたりしてリラックスした状態を作りましょう。

時間に追われる毎日の中で、夜はぬるめのお湯にゆっくり浸かって血行を良くしたり、睡眠前にアロマを炊いて気持ちを整えたりするだけでも心身は休まるものです。

更年期の症状は、いつか終わるとされていますが、ただ終わりを待つだけでは辛いですよね。

自分なりのリラックス方法を見つけて、少しでも楽しく過ごせるように、時には自分を甘やかすことも必要ですよ。

 

適切な運動と食事の摂取

適切な運動と食事の摂取も、更年期障害と仕事をうまく両立させるためには大切です。

人は年齢と共に、筋肉量や基礎代謝が下がってくるため適切な運動を継続して、現在はもちろんこれからの予防にも備えましょう。

更年期世代が取り組みやすい運動として、次の5つがおすすめです。

 
  • ジョキング
  • ウオーキング
  • ヨガ
  • 水泳・水中ウオーキング
  • サイクリング
運動を行うと、爽快感や達成感を得られストレス発散にも繋がります。
私は、昨年末の健康診断で内臓脂肪を指摘されてウオーキングを勧められ、今年に入ってから毎日歩いています。
今まで車で移動していた場所へも、徒歩や自転車での移動に切り替えました。
雨の日も雪の日も歩いているため、たまに都合で歩けない日は自分自身に対して罪悪感があります(笑)
また、不規則な食生活をしていると自律神経のバランスが乱れやすくなるため、毎食バランスの良い食事を摂ることがとても大切です。
そして、減少する女性ホルモンにンに似た作用のある大豆イソフラボンや、ホルモンバランスを整えるとされるビタミンEなどの栄養素を積極的に摂取するように心掛けましょう。

 

少しでも楽に働くための工夫 

では、更年期障害と付き合いながら少しでも楽に働くにはどうすれば良いのでしょうか?

次の2点をご紹介します。

 

  • アイデアと具体的な手段
  • 何より大切な自己理解・自己受容

 

アイデアと具体的な手段

辛い更年期障害と付き合いながら、少しでも楽に仕事を続けていくうえで、試したいのが働き方を変えてみることです。

更年期の辛い症状はそう簡単におさまるものではないため、身体に仕事を合わせるのが一番の解決方法だと言えます。

例えば、短時間にしたり、可能であればリモートワークに切り替えたり。

私は、週に5日~6日働く保育士ですが、そのうちの2日を15時で上がれるようにしてもらいました。

保育士はまさに体力勝負なので、仕事終わりには心身共にぐったり……

その状態で帰宅し、休む暇もなく家事に取り掛かる気力を維持することがもう限界でした。

今は、いつ保育士を辞めてもいいように在宅でできる仕事を構築中です。

もともとアクティブで、現在も5つの仕事を掛け持ちしていますが、少しずつ仕事の仕方を変えていくつもり。

 

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仕事を辞めるのではなく、仕事の形態を変えていつまでも働いていきたいと思っています!

 

何より大切な自己理解・自己受容

辛い更年期障害と付き合いながら少しでも楽に仕事を続けるためには、自分自身を理解して受け入れましょう。

「前はこれもあれもできたのに」と体調万全だったころを思うと心にダメージを受けがちですが、更年期は誰でも経験する人生の通過点です。

年齢と共に、さまざまな変化があるのは辛いですが、当たり前の流れなのです。

更年期は、自分自身と向き合い「この時期は仕方ない」とある程度諦めることが何より大切ですよ。

 

まとめ 

この記事では、更年期障害の影響で「仕事が辛い」と感じる時の対処法についてご紹介しました。

急激に変化する自分の心と身体に着いていけず戸惑うのが更年期ですよね。

ましてや、今まですんなり仕事をこなしていたのに、ままならなくなると精神的なダメージが大きく何もかもが嫌になることも。

けれども、自分自身を受け入れて楽に働ける工夫をすることでストレスなく過ごせるようになります。

更年期は、まだ半分ある人生の通過点、今まで頑張ってきた自分をいたわり見直す意味では必要な休息の時期とも言えます。

お互いに、まだまだこれから!

辛いこの時期を上手に乗り越えましょう!