「身体が辛くて仕事どころじゃない……」
更年期の女性の身体には、さまざまな不調が現れるため、場合によっては日常生活もままならないなんてことも。
このブログを書いている私、Tomomiもまさしく更年期真っ只中。
本来アクティブなはずなのに、朝起きた時にはもう疲れているという毎日です。
この記事では、更年期特有の症状とうまく付き合いながら、仕事との両立ができる6つのポイントと効果的な対処法をご紹介します。
更年期障害とは
まずは、更年期障害とはどのようなものなのか、次の2つをご紹介します。
- 更年期障害の症状と影響
- 更年期障害の原因
更年期障害の症状と影響
まず、女性にとっての更年期とは閉経を挟んで5年前と5年後の10年間のこと。
ホルモンバランスが大きく変化する期間なので、様々な症状が出てきます。
例えば、よく耳にするホットフラッシュ・のぼせ・発汗・動悸・めまいなどなど。
更年期障害とは、その症状がひどくなり日常生活に支障がでてしまう状態を言います。
もちろん、個人差があるため全く更年期症状を感じない方もいれば、あまりにもひどくて外出もままならないなんて方も。
私は、どちらかといえば家にじっとしていられないタイプで元気が取り柄だったので、勝手に更年期とは無縁だと思っていました。
でもある日突然、「これって更年期だから?」と思う症状が出始めたんですよね……
私の場合は、動悸と肩こり、そして今まであまり気にしなかった頭皮からの発汗……
でも、好きなことはしたい!仕事もしたい!
そんなジレンマと闘いながら、老体に鞭打って現在保育士をはじめとする5足のワラジを履いております!
更年期障害の原因
では、更年期障害の原因とは、どのようなものなのでしょうか?
女性は、年齢を重ねるごとに卵巣の機能低下により、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少します。
更年期の症状は、このエストロゲンの減少が主な原因ですが、それだけではないと言われています。
更年期の年代は、仕事や家庭において様々な変化があり悩みがつきものですよね。
例えば、子どもの進学や独立、親の介護などライフスタイルが変化するためストレスも多い時期です。
その心理的な要因も加わって、全身のあらゆる箇所に不調が出やすいのです。
更年期障害と仕事の両立のポイント
更年期世代は、身体的にも精神的にも不調はあるものの、まだまだ働き盛り。
では、更年期障害とうまく付き合いながら、仕事と両立していくにはどうしたらよいのでしょうか?
次の6つのポイントをお伝えします。
- 自分の状態を理解する
- コミュニケーションスキルを磨く
- リラクセーション・テクニックの導入
- 健康的な生活習慣を心掛ける
- 仕事のストレスを軽減する工夫
- 医師との相談・適切な治療を受ける
自分の状態を理解する
更年期障害と仕事を両立するポイントとして、まずは自分の状態を理解しましょう。
自分にどのような症状があるのか、どんな時に症状が出やすいのかを把握することが大切です。
自分の身体の状態が分かれば、仕事をセーブしたり、家族の協力を仰いで家事を分担したりと工夫できますよね。
これまで更年期の不調は「厄介なもの」「よくわからないもの」とされてきましたが、人生100年時代の今、様々な要因が分かってきました。
更年期は人生の折り返し地点、「あと半分の人生をこの身体と共にどう生きていくか」を考える良いきっかけになり得る時期でもあります。
コミュニケーションスキルを磨く
コミュニケーションスキルを磨くことも、更年期障害と仕事を両立するポイントです。
生きていくうえで、コミュニケーションは避けては通れないものですよね。
更年期症状を乗り越えるためには何が必要か、それは「周りとの調整」です。
体調不良で仕事を休まざるを得ない時や、仕事を調整しなければならない時が出てこないとも限りません。
そんな時、普段から周囲とのコミュニケーションが円滑であれば、多少の無理も聞いてもらえる可能性が高いです。
ちなみに私の本業は保育士ですが、とても体力のいる仕事です。
子どもをおんぶに抱っこは日常茶飯事、園庭で力いっぱい走ったり、大型乳母車に子ども8人ほど乗せて散歩したりと毎日体力消耗が激しくぐったり……
リラクセーション・テクニックの導入
更年期障害と仕事を両立するポイントとして、リラクセーション・テクニックの導入もおすすめです。
リラクセーションとは、「心の緊張をときほぐすこと」。
「え、リラクゼーションじゃないの?」と思われた方、実は「リラクゼーション」は和製英語で本来「リラクセーション」が正しいのです。
話をもとに戻しますが、身体の不調が出やすい更年期世代こそリラクセーションを行うことが大切です。
仕事を頑張ったら、心と体を休めリラックスしてまた仕事に励む、このメリハリがとても重要!
ずっと気持ちを張り詰めていたら、仕事もはかどりません。
一週間頑張った週末は、思いきり自分を甘やかしてたくさんご褒美をあげてくださいね!
健康的な生活習慣を心掛ける
健康的な生活習慣を心掛けることも、更年期障害と仕事を両立するポイントの1つです。
更年期は基礎代謝が低下して、生活習慣病にかかるリスクが高くなる時期です。
また、疲れが溜まりやすく自律神経が乱れがちになります。
自律神経を整えるには、早寝早起き・決まった時間に食事を摂るなど基本的な生活の時間を規則正しくする必要があります。
そして食事のバランスを整え、適度な運動を行いましょう。
私は、健康診断で初めて内臓脂肪を指摘され、今年1月から雪の日も雨の日も暑い日も、毎日欠かさずウオーキングをしています。
近場の買い物なら自転車か徒歩、通勤も徒歩に切り替えました。
無理なくできることからと始めたウオーキングですが、何も考えず歩いたり、家にいるとなかな静かに考えられないことを整理したりとなかなか有意義な時間になっています!
仕事のストレスを軽減する工夫
更年期障害と仕事を両立するポイントとして、仕事のストレスを軽減する工夫をしてみましょう。
私たちの身体はストレスがあると様々なストレスホルモンを分泌します。
このストレスホルモンが、循環器系や免疫系などに影響して動悸や息切れ、疲労などを悪化させる原因になるとされています。
ですから、ストレスを溜めないことが一番!
けれども、生きていくうえで多少のストレスは付き物ですよね。
ストレスを無くせないのであれば、少しでも軽減させましょう!
仕事でのストレスを解消するには、休暇を取ったりコミュニケーションを円滑にしたり抱えている仕事を分散したりと様々な工夫が必要です。
私の場合は、同年代の職場の人たちと身体の不調を言い合い助け合っています。
医師へ相談・適切な治療を受ける
最終的には、医師へ相談して適切な治療を受けることが更年期障害と仕事を両立するポイントです。
何を試しても症状が軽減せず、仕事に支障が出始めたなら悪化する前に受診しましょう。
更年期の症状は、婦人科や更年期外来、女性外来への受診になります。
まずは、つらい症状が更年期障害に該当するのかどうかを医師に判断してもらい、アドバイスを受けましょう。
年齢や症状、血液検査でエストロゲンの低下や卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの上昇などが診断の目安になります。
また、更年期以降に心配になる骨密度の検査や、コレステロール値などの検査もしておくと早期発見につながり安心ですよ。
更年期障害と仕事の両立に関する事例紹介
では、更年期障害と仕事に関する次の事例を紹介します。
- 更年期障害と仕事を上手に両立している成功事例
- 更年期障害と仕事を両立していく上で改善が必要な事とは
更年期障害と仕事を上手に両立している成功事例
この記事を書いている私、Tomomiは何度も言いますが、更年期世代真っ最中。
本業は保育士ですが、その他にWEBライター・司会者・選挙ウグイス・オルゴナイト講師と5つの仕事を掛け持ちしているパワフルママです。
最近は、動悸や肩こり、発汗などに悩まされつつも仕事に励んでいます。
特に実感するのは「今日は絶好調!!」という体調の日がとても少ない……
そこで、私は本業の勤務時間を曜日によって短くしてもらいました。
保育士は体力勝負に加えて、元気いっぱい駆けまわる子ども達の命を預かっているので、責任も重大ゆえに精神的にもとても疲れます。
働く時間を短縮することで、気持ちに余裕が持てるようになりました。
私は基本的に、好きなことしか仕事にしたくないので現在の5つの仕事はどれも楽しんで行っています。
「体調を考慮しながら、好きな仕事を続ける」それが私の更年期の乗り越え方です!
更年期障害と仕事を両立していく上で改善が必要な事とは
更年期障害と仕事を両立していく上で改善が必要な事は、更年期の症状に対する周囲の理解度です。
更年期の女性が抱える仕事の悩みとして、次のような症状があります。
- 以前はこなせた仕事量がきつくてこなせなくなった
- 物忘れやうっかりミスが増えた
- 職場でイライラして周囲に対し怒鳴ってしまった
- 疲れが溜まり起きるのが苦痛で朝からしんどい
40代・50代の働く女性が増える一方で、日本の社会は更年期の症状に対する理解がまだまだ不十分です。
また、女性自身も更年期について詳しく知らないという方が多いのが現実なのです。
北欧のある国では、男性上司が女性の更年期症状に気付くと、必要に応じて働き方を助言するという対応が当たり前なのだそう。
けれども、日本では更年期の正しい情報が周知されておらず、なかなか辛さを分かってもらえないですよね。
「更年期なんて他人事」だと思っていたのに、突然襲い掛かる不調に戸惑いながら仕事を続けることは精神的にも身体的にもとても苦痛を伴います。
中には、体調がすぐれず転職を余儀なくされたケースや、相談しても「病は気から」などと軽く流されてしまうケースもあるようです。
女性が働く社会が当たり前になった今こそ、更年期の理解が不可欠であると声を大にして世間に伝えたいですね!
更年期障害と仕事の両立のまとめ
この記事では、更年期特有の症状とうまく付き合いながら、仕事との両立ができる6つのポイントと効果的な対処法をご紹介しました。
更年期世代は、まだまだ仕事に家庭にと忙しい時期ですよね。
けれども、身体的にも精神的にも不調が出ると、なかなか前向きになれない時もあり「頑張りたいのに頑張れない」というジレンマに陥りがちです。
けれども、生活習慣の改善やストレス軽減に努めることで症状が緩和できる可能性があります。
まだまだ人生はこれから、この記事を参考にお互い元気に更年期を乗り越えましょう!