スポニチアネックス
ヤンキースの黒田博樹投手が27日(日本時間28日)、
初のフリー打撃登板でいきなり真価を発揮した。
テシェイラ、チャベスの
「通算546本塁打コンビ」ら5人を相手に計25球を投げ、
安打性の当たりをわずか1本に封じ込めた。
「凄く暑かったが、緊張することもなく、いつも通りにできた」。
球種を伝えてからの投球。
そのためタイミングは外せなかったが、
シンカーやフォークでバットの芯をことごとく外した。
09年に本塁打、打点で2冠王に輝いた不動の3番テシェイラは
「オー・マイ・ゴッド…」とケージ内で首をひねる。
一昨年までのドジャースでの同僚で、
球を受けた正捕手マーティンは
「スライダーが以前より曲がりが鋭いし、角度がついているのがいい」と称えた。
ジョー・ジラルディ監督も
「いい投球をしていた」と満足げ。
オープン戦初先発は3月7日(同8日)レイズ戦に決まった。
6日(同7日)パイレーツ戦はエース・サバシアが登板。
今後も順調に調整が進めば、
シーズンでもサバシアに次ぐ開幕2戦目、
ちょうど1カ月後の4月7日(同8日)のレイズ戦が濃厚だ。
当の黒田は
「打者もどこまで仕上がっているか分からない。
まだブルペンに近い段階」としながらも「この段階にしてはいい」。
伝統球団の重圧を感じることなく、手応えを深めている。