金子誠のバットが連敗を止め、
2年ぶりの優勝へチームを再び勢いづかせた。
2回2死満塁で先制の左翼線2点二塁打。
16年目のベテランは
「最近先制してなかった。
きょうも(初回に)先制できなくて嫌な流れだったから
先に点を取らないと、と思った」
と落ち着いた口ぶりで振り返った。
これで今季満塁では10打数6安打、
打率・600で13打点の“満塁男”だ。
圧倒的な勝負強さの裏には
ベテランらしい気配りも隠されている。
「前(の打順)に捕手が入ることが多いでしょ。
きょうみたいに(大野)奨太とか、
チャンスで三振するとリードにも響く。
だから少しでもリードが楽になるように
カバーをしようと思ってる。
それが数字に出ているだけ」。
先制打は大野の三振で2死となった直後の一撃だった。
自身は満身創いの体にムチ打っての出場が続く。
股関節の違和感で前夜は途中交代した。
それでも今季111試合に出場。
「苦労してますよ。抑えて我慢している」。
昨季はほとんど治療に行かなかったというが、
今季は「1カ月に1回、リハビリみたいなもの。
それがうまくいってる」と休日を使って体をケア。
インフルエンザ騒動で主力に離脱者が出ても、
33歳のベテランはびくともせずにチームをけん引し続けた。
梨田監督も「2死からよく打った」と貴重な一打に最敬礼。
優勝マジックは1つ減って25。
恐怖の9番打者が存在感を発揮している。
ヾ(@°▽°@)ノ
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