男性社員は店舗移動が多く
年に何度も顔触れがわかる

長く勤めている私は慣れっこで
さほど驚かない
 
経験と手順の良さから 
オープン前の仕事を任されていた
私は 短時間で数多くの仕事を
こなさなければ ならない

それには 早番の社員との 阿吽の呼吸が
大事で 仕事の進み具合が左右される

店舗移動があると それが一番大変だった

社員それぞれの 仕事の手順や やり方の
癖を掴み 仕事を進める

早番社員は 決められていて 
ローテーションの 週代わりになっている
ので  最初の1週間は 時間通りに
進まず  バタバタ だった


その店舗移動の早番でやって来たのが
彼だった

穏やかで  言葉づかいに 優しさを感じた


私は バイトの教育もしていたので
新人バイトが入ると 朝の仕事を
副リーダーに頼み  深夜勤務をする

そんな事で 早番に入る彼とは
ローテーションが合わず  なかなか
ペアを組む事はなかった

店でも 休憩時間が合わない限り  
会話をすることもなく
移動して 数ヶ月たっても 
よそよそしい ままだった

そんなある日  明日の早番は?  と
私の声に  昼休みにの食事をしていた彼が
手をあげた

奥さんの作った お弁当を食べていた

奥さんの作ったお弁当を食べている
社員は見たことがなかったので
ラブラブなんだなぁ〜  と
ちょっとからかった

からかったせいか 彼の態度は
私の事  嫌いかも  と 思うほど
そっけなかった


そのせいか  つぎの日の朝の仕事は
始めてのペアに 輪をかけて  やりにくく
私のイライラは ものすごい ものでした

多分 私の口調は かなり強かった  だろう

でも  彼の口調は 穏やかで
優しい目をしていた


それが  気になる  最初だった