父のところへ来た彼

「もう  娘には 二度と会わないでくれ」

自分の部屋にいた私は 
父のその言葉に 
彼との 終わりが来た事を改めて感じた

彼が置いていた 彼の私物や
思い出の物など 2人無言のまま
片付けた
部屋中に飾られた 彼との写真
渡す訳にもいかず  
「パタン パタン パタン」と倒した
 
「私がプレゼントした物は
好きなように処分してください」

なぜか  敬語になった

まとめた荷物が彼の足元に
背を向けた彼
彼の背中が好きだった

お互い何も言わず  ドアは閉まった

毎日 泣き続けたのに
まだ 涙は 出た
こんなはずじゃなかった    と
自分でも信じられないほど
泣いた


毎日 会っていたので
彼のいない 生活に 戸惑っていた
なんとも言えない 不安感
1人でいるのが 怖かった

どの位の月日が経ったのか分からないが
その頃の事を覚えていない

すっかり変わってしまった私

見兼ねた職場の男友達が
「会ってみないか」と
紹介してくれた  

その男性と 私は 結婚することになる