ある企業で「ストレスコーピング」の研修講師したときのこと。

ストレスチェックでも非常にストレス度合いが低く、とっても明るい女性が参加していました。

研修中、彼女はあっけらかんとこう言いました。

「私ねえ、末期がんなのよ」と。


思わずどう言っていいかわかりませんでした。

そして彼女は

「余命わずかと宣告されて、もう考え方変えるしか方法がないのよ!!」って笑っていいました。


だから大概のことは自分でなんとかコントロールできるし、ストレスもたまらないのだと彼女は言います。

そのパワーに、エネルギーに、圧倒されました。

なんだか自分が考えていたことや伝えていたことがとってもチープなことに感じてしまいました。


「私の代わりにお話いただいたほうが説得力がありますよ!!」って言ったら、

「先生、私がしゃべるのは高いのよ~」ってガハハと笑って彼女は言いました。



そんな彼女が私にくれた言葉。

「ここに存在することが一番の奇跡。そしてその奇跡は舞い降りてくるものじゃない、自分で創り出すものなんだ」


私には到底理解ができないほど深くて重い言葉。


「またいつかご一緒しましょうね」そう言ってくれたことがとても嬉しかったです。


彼女との出会いに感謝します。

いつかまたお元気な姿でお会いできることを心から祈りながら・・・・。