だんなさんの上司のおすすめで「カモメになったペンギン」を読んだ。

カモメになったペンギン/ジョン・P・コッター

¥1,260
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リーダーとして変革を成功させる8つのプロセスを寓話で分かり易く説いている。


★★★

「変革を成功させる8つのプロセス」とは・・・?

「準備を整える」
1.危機意識を高める
  周囲の人々に変革の必要性とすぐに実行する重要性を理解させる。
2.変革推進チームをつくる
  変革を推し進めるには強力なチームが不可欠なことを認識する・・・それぞれ、リーダーシップ、
  信頼性、コミュニケーション、専門的知識、分析力、危機意識、に優れたメンバーが望ましい。
「するべきことを決定する」
3.変革のビジョンと戦略を立てる
「行動を起こす」
4.変革のビジョンを周知徹底する
5.行動しやすい環境を整える
6.短期的な成果を生む  
  できるだけ早い時期に、目に見えるはっきりとした成果を上げる。
7.さらに変革を進める
「変革を根づかせる」
8.新しい文化を築く
  新たな行動様式が過去の古い因習に完全に置き換わるまでは、その新しいやり方を持続し、
  それが成果を上げていることを確認する。

★★★

私は今から3年ほど前に、ある会社で人事教育制度の改革を行った。
まさにこの寓話でいえば、「今教育を変えていかないとうちの会社やばいっすよ~!!」ってさけんだフレッドこそが、当時の私。
だからこのプロセスはものすごく腑に落ちた。

6000人を超える規模の企業で変革を起こすことは簡単じゃない。
私はそのとき痛感した。

なぜか?

人はそれほど変革を好まない。慣れていないのだ。

予想以上の反発だった。
心無い言葉も沢山浴びせられたし、苦しい思いもした。
それでも今変わらなかったら二度とチャンスはない、私にはそれだけの強い想いがあったのだ。

私はこのとき、この本に書いてあるプロセスを実体験として学んだ。
今思えば当時は失敗ばかり。
いきなり「このように改革します!!」なんて発表してみたり(笑)
数値でものが語れずに、データ重視の役員を説得できなかったり・・・。
失敗して、失敗して、どうやったら変えられるんだろうってとにかく必死だった。
当時は本当に大変だったけど、あのときの体験が今の私を作っていると思う。
あえていうならば、「変革チーム」を作ることはできなかったかな。

★★★

この本の翻訳をなさっている藤原先生は、学校教育に一石を投じた方だ、
東京都内で民間から採用された初の公立中学校長として数々の画期的な施策を打ち出してきた。

そのひとつが「よのなか科」
地域や社会の一線で活躍する人々を大勢教室に招き、
ハンバーガー店の経営シミュレーションをロールプレイすることで実際のビジネスを体験させたり、
実際にホームレスを招き子供と大人が一緒になってホームレスと社会の関わり方のあるべき形についてのディベートを行ったりしている。

進学塾講師による有料授業「夜スペシャル(夜スペ)」開講のニュースも記憶に新しい。

きっとがんじがらめになった日本の学校教育を変革させるというのは本当に大変なことだと思う。
おそらく私たちの想像を絶するものなのではないだろうか。

彼こそが、この変革プログラムを今もなお実行しつづけている一人なのだろう。

★★★

さて、この本は上司から部下に「読んでみなさい」といって回覧されたものらしい。
だがどれだけの人間がこの真意を理解し、理解できなくとも何かしらの「形」にして上司に報告しただろうか?

おそらく皆無だと思う。

上司が「読んでみろ」といって渡した本や資料は漫然と読んでいても意味がない。
読んだものを自分なりにどう理解したのかをちゃんと要約し、不明点を洗い出して、上司と議論する
それがやれてこそプロのビジネスパーソンだ。

「な~んでこの本回覧してんのかね~?」なんて悠長にいってる場合じゃない(笑)。

部下の仕事は、上司のやりたいことやいいたいことをちゃんと「形」にしてあげること。
それができなかったらその組織の「変革」なんて・・・ありえないよね(涙)。

★★★

「変わる」ことは怖いことなんかじゃない。
現状に甘んじていることからは何も生み出さない。
とにかく「やる」ことが大事なんだよね。

よっしゃ~私もがんばるぞぉ。