M&Aの動機は大きく2つに分けられる。
そもそも、自社の利益を増やすためには3つの戦略しかない。
まず顧客を増やすこと。
そして個々の商品の利益を増やすことである。
すなわち値上げまたはコストダウンである。
ただし理由なき値上げは破滅を招くので、実際は高品質化やブランド化によってこれを実現しなければならない。
M&Aの目的はこれらを効果的かつ効率的に、そしてなおかつ即座に行うことにある。
具体的に言えば、M&Aは他社のリソースまたはビジネスモデルの確保である。
リソースとはつまりヒト・モノ・カネであり、これらを獲得することによって特にスケールメリットによるコストダウンが期待できる。
一方でビジネスモデルの獲得とは例えば競合他社の優れた技術を取り込むことによってより高品質の製品を作り出すことなどを指す。
すなわち製品のプレミアムを高めることによって高価格高利潤を達成しようという方法である。
また魅力的な製品やコストパフォーマンスの高い製品は顧客の増加にも繋げることができ、これはどちらの場合にも共通している。
さて、ではアイドルの場合ではどうか。
アイドルは基本的に内部開発のみが行われている。
混同してはならないのは、M&Aによって内部に取り込むことと、模倣によって内部開発することは本質的に異なるということである。
芸能界では模倣が日常茶飯事であるが、これらは内部化とは異なる手法である。
唯一思いつくアイドルのM&Aの例は、AKB48のシングル選抜である。
SKEメンバーを混ぜることによってファンというリソースを獲得し売上増に繋げている。
(ちなみにビジネスモデルの取り込みによるプレミアム化については微妙だと考えた。
まず数名のメンバーがAKBの選抜に入っただけではSKEとしての独自性を発揮しそれを活かしているとは言えないこと、そしてAKB内の人間から選抜メンバー全員を選んだ場合と質の違いはあり得るだろうが質の優劣が明確につくとは考えにくいことがある。)
以前このブログで提唱したが、もっとアイドルグループのメンバーの流動性は高くあるべきだと思う。
いわゆる「アップorアウト」で、1番上まで登りつめるとさあ卒業はどのタイミングで、という話になる。
ずっとくすぶっているといっそやめてソロになるか、という話になる。
しかし言わば「平行移動」で、アイドルグループを渡り歩くというキャリアパスがあっても良いのではないかと思う。
一方アイドルグループからしても、本音では不必要だと思ったメンバーを卒業という形で"捨てる"よりも、友好的に別れた方が名前に傷がつかない。
また何より重要なことは、アイドルグループのコンセプトを体現できる「完成された人材」を獲得できる可能性が大いにあることだ。
M&Aが特に盛んな業種である製薬とITはいずれも自社の研究開発を補完するために買収を行うことが多い。
AppleもMicrosoftも自力で全ての製品を作っているわけではなく、便利だと思う機能を買収によって獲得して自社製品の機能強化を行うなどの手法をとっている。
アイドルグループも常に素人を養成するのではなく、必要な能力を持った人間をダイレクトに獲得してよいはずだ。
外見の要素ならば素人の中からでも適合者を選びそれを即座に活かすことができる。
しかし例えば表現力や気構えといったものを素人から見出すことは奇跡的なことだ。
もちろんこれまでの芸能界の歴史はそういった奇跡を繰り返して作られてきたものだ。
しかし近年ではあらゆる製品のライフサイクルが短期化している。
すなわちすぐに新製品が登場し、既製品が陳腐化してしまう。
製品のライフサイクルが短期化するということは、それを生み出すリソースの回転率が高まっているということだ。
一般的な製品であれば既製品の製造をやめて新製品ラインへとバトンタッチするなど、リソースを新製品へとシフトさせればよい。
しかしアイドルはそう上手くはいかない。
第一にそれほど優秀な人材が世の中には多くないこと。
そして第二に人材育成の期間がライフサイクルよりも長いこと。
つまり人材を育てている間にアイドルグループの寿命が先に来てしまうのである。
最近のアイドルが不完全さを売りに成長過程を見せるのはある意味で合理的でありある意味で苦肉の策であると言えるだろう。
つまりここで考えなければならないのは、人材育成と並行して優秀なアイドルを引き抜いたりあるいはこれまでの常識であればソロなどの形で放出していた人材をより長期的に採用することである。
そうして常に優秀な"プロ"を確保し続けるのである。
現在スポーツ界では、選手生命を延ばす手法が研究されている。
最も活発なサッカーセリエAのACミランではMicrosoftと提携し、緻密な測定によって現役続行に必要な筋肉とそのトレーニング法を見出し、あるいは脳派測定によってメンタルの保ち方に至るまでをアドバイスしている。
これにより40歳近くになっても多くの選手が現役で活躍している。
若手の獲得や育成に時間とコスト、そして不発に終わるリスクがあり、また大物選手の獲得には莫大な費用がかかるためである。
芸能界で育成と言えば新人を立派に育て上げることばかりを指すが、同様に一発屋で終わらないようにフォローしてあげるような育成も考えなければならない。
一度ブレイクすれば後は安泰、独り立ちという形が多いが、ブレイク後こそが本当に生き残れるかの分かれ目であることは数多の例によって明らかである。
そこをカバーできるようなマネジメントが行われて然るべきであろう。
優秀な現役選手を獲得するという手法、そして貴重なリソースを最大限活かすこと、これらを考えなければアイドルはただの消耗品として使い捨てられていくだけである。
そもそも、自社の利益を増やすためには3つの戦略しかない。
まず顧客を増やすこと。
そして個々の商品の利益を増やすことである。
すなわち値上げまたはコストダウンである。
ただし理由なき値上げは破滅を招くので、実際は高品質化やブランド化によってこれを実現しなければならない。
M&Aの目的はこれらを効果的かつ効率的に、そしてなおかつ即座に行うことにある。
具体的に言えば、M&Aは他社のリソースまたはビジネスモデルの確保である。
リソースとはつまりヒト・モノ・カネであり、これらを獲得することによって特にスケールメリットによるコストダウンが期待できる。
一方でビジネスモデルの獲得とは例えば競合他社の優れた技術を取り込むことによってより高品質の製品を作り出すことなどを指す。
すなわち製品のプレミアムを高めることによって高価格高利潤を達成しようという方法である。
また魅力的な製品やコストパフォーマンスの高い製品は顧客の増加にも繋げることができ、これはどちらの場合にも共通している。
さて、ではアイドルの場合ではどうか。
アイドルは基本的に内部開発のみが行われている。
混同してはならないのは、M&Aによって内部に取り込むことと、模倣によって内部開発することは本質的に異なるということである。
芸能界では模倣が日常茶飯事であるが、これらは内部化とは異なる手法である。
唯一思いつくアイドルのM&Aの例は、AKB48のシングル選抜である。
SKEメンバーを混ぜることによってファンというリソースを獲得し売上増に繋げている。
(ちなみにビジネスモデルの取り込みによるプレミアム化については微妙だと考えた。
まず数名のメンバーがAKBの選抜に入っただけではSKEとしての独自性を発揮しそれを活かしているとは言えないこと、そしてAKB内の人間から選抜メンバー全員を選んだ場合と質の違いはあり得るだろうが質の優劣が明確につくとは考えにくいことがある。)
以前このブログで提唱したが、もっとアイドルグループのメンバーの流動性は高くあるべきだと思う。
いわゆる「アップorアウト」で、1番上まで登りつめるとさあ卒業はどのタイミングで、という話になる。
ずっとくすぶっているといっそやめてソロになるか、という話になる。
しかし言わば「平行移動」で、アイドルグループを渡り歩くというキャリアパスがあっても良いのではないかと思う。
一方アイドルグループからしても、本音では不必要だと思ったメンバーを卒業という形で"捨てる"よりも、友好的に別れた方が名前に傷がつかない。
また何より重要なことは、アイドルグループのコンセプトを体現できる「完成された人材」を獲得できる可能性が大いにあることだ。
M&Aが特に盛んな業種である製薬とITはいずれも自社の研究開発を補完するために買収を行うことが多い。
AppleもMicrosoftも自力で全ての製品を作っているわけではなく、便利だと思う機能を買収によって獲得して自社製品の機能強化を行うなどの手法をとっている。
アイドルグループも常に素人を養成するのではなく、必要な能力を持った人間をダイレクトに獲得してよいはずだ。
外見の要素ならば素人の中からでも適合者を選びそれを即座に活かすことができる。
しかし例えば表現力や気構えといったものを素人から見出すことは奇跡的なことだ。
もちろんこれまでの芸能界の歴史はそういった奇跡を繰り返して作られてきたものだ。
しかし近年ではあらゆる製品のライフサイクルが短期化している。
すなわちすぐに新製品が登場し、既製品が陳腐化してしまう。
製品のライフサイクルが短期化するということは、それを生み出すリソースの回転率が高まっているということだ。
一般的な製品であれば既製品の製造をやめて新製品ラインへとバトンタッチするなど、リソースを新製品へとシフトさせればよい。
しかしアイドルはそう上手くはいかない。
第一にそれほど優秀な人材が世の中には多くないこと。
そして第二に人材育成の期間がライフサイクルよりも長いこと。
つまり人材を育てている間にアイドルグループの寿命が先に来てしまうのである。
最近のアイドルが不完全さを売りに成長過程を見せるのはある意味で合理的でありある意味で苦肉の策であると言えるだろう。
つまりここで考えなければならないのは、人材育成と並行して優秀なアイドルを引き抜いたりあるいはこれまでの常識であればソロなどの形で放出していた人材をより長期的に採用することである。
そうして常に優秀な"プロ"を確保し続けるのである。
現在スポーツ界では、選手生命を延ばす手法が研究されている。
最も活発なサッカーセリエAのACミランではMicrosoftと提携し、緻密な測定によって現役続行に必要な筋肉とそのトレーニング法を見出し、あるいは脳派測定によってメンタルの保ち方に至るまでをアドバイスしている。
これにより40歳近くになっても多くの選手が現役で活躍している。
若手の獲得や育成に時間とコスト、そして不発に終わるリスクがあり、また大物選手の獲得には莫大な費用がかかるためである。
芸能界で育成と言えば新人を立派に育て上げることばかりを指すが、同様に一発屋で終わらないようにフォローしてあげるような育成も考えなければならない。
一度ブレイクすれば後は安泰、独り立ちという形が多いが、ブレイク後こそが本当に生き残れるかの分かれ目であることは数多の例によって明らかである。
そこをカバーできるようなマネジメントが行われて然るべきであろう。
優秀な現役選手を獲得するという手法、そして貴重なリソースを最大限活かすこと、これらを考えなければアイドルはただの消耗品として使い捨てられていくだけである。