コア・コンピタンスとケイパビリティは非常に似通ったニュアンスで用いられることがある。
どちらも企業(やブランド、製品)の”強み”という意味でよく用いられる。
だが、経営学的あるいは経営戦略的にはもう少し厳密に定義され、区別して使用される。
コア・コンピタンスとは中核となる資源のことであり、様々な製品を生み出す源となる技術や製品を指す。
例えば富士フイルムは写真関連の技術ではなく、化学技術をコア・コンピタンスとして定義することによって、アスタリフトという化粧品(松田聖子・中島みゆきのCMでおなじみの)への多角化を果たした。
それに対してケイパビリティは、企業全体の活動において強みとなりうるような要素を意味する。
コア・コンピタンスとの違いは製品開発だけではなく販売などビジネスプロセス全体に影響を及ぼしているという点、そして技術ではなく主に組織内における要素がケイパビリティとして定義されるという点にある。
例えば社員教育の行き届いた企業は製品開発においても斬新なアイデアを生み出し、販売においても効果的な広告を思いつけるかもしれない。
また早い意思決定を行える組織は斬新なアイデアをライバルよりもいち早く具現化でき、その分多くの利益を獲得できる。
このように、コア・コンピタンスとケイパビリティは異なる概念であり、1つの企業において同時に定義することが可能である。
さて、ではアイドルグループにおけるコア・コンピタンスとケイパビリティはどのようになるだろうか。
ここではケイパビリティが組織内の要素において定義されるということに基づき、複数人で構成されるアイドルグループに対象を限定して考えてみたい。
まずコア・コンピタンスとは、様々な製品を生み出しうるものであるから、メンバー自身であると言えるだろう。
中身はメンバーの歌唱力かもしれないしダンスの上手さかもしれないが、メンバーの内部にコア・コンピタンスは存在していなければ、様々な事業展開が行えない。
確かに事業展開のためにはプロデュースなど、アイドルグループの外部に存在する要素が非常に重要となってくる。
しかし実際の顧客に触れる部分を生み出すのは本人たちしかいない。
そう考えるとコア・コンピタンスが本人自身によって内包されているというのは必然的である。
そしてケイパビリティが組織内にある要素であるという定義である。
これはアイドルグループで言えばメンバー同士のコラボレーションやコンビネーション、あるいはそれらを促進するようなシステムにあるだろう。
ここでプロデュースの重要性が浮かび上がってくる。
すなわちプロデュースの役割とは組織を定義づけたり、その方向性を定める。あるいは組織運営の円滑化を進めることであると言える。
プロデューサーの役割とは多岐に渡る。楽曲の制作、グループ自体の運営だけではなくファンクラブ等の運営管理、スケジュール管理など表方から裏方まで様々である。
しかしながらここですべきことは、何がケイパビリティ視点において重要な業務であるかを明確に分けることにある。
例えばスケジュール管理を例にとって考えてみる。
スケジュール管理、すなわちグループやそのメンバーがどのような活動をするかを管理することが組織運営にとって重要であればそれはプロデューサーが介入、あるいは自らの手でやらなければならない。
しかしプロデューサーが決定した方向性に基づきスケジュール管理が半ば自動的に行える状況であれば、もはやスケジュール管理にプロデューサーは介入すべきではない。
むしろ重要な業務に積極的に時間を割くべきだ。
このように、プロデュースの役割もケイパビリティ視点で見ればきちんと定義することができるのである。
多くのアイドルグループ(あるいはそのプロデューサー)に欠落しているしている点は、コア・コンピタンスとケイパビリティが両輪であるという思考である。
才能のある人間を集めれば成功できるはずだ、チームワークのいいグループは必ず息の長い活躍ができるはずだ、という考えは表面上正しく聞こえるだけである。
グループの成功を考えるのであれば、両方を備えるようにしなければならない。
これはもはやプロデュースではなくマネジメントの世界である。
最後に、これを非常にうまくやっている例を挙げておく。
それはまさにアイドルグループの世界を牽引しているジャニーズである。
ジャニーズにはまずJr.の期間を持たせる。
これは各個人に技術や心構えなどを覚えこませる役割がある。
一般的なアクターズスクールとは比べ物にならない実践性が彼らのコア・コンピタンスを強化していく。
そしてとうとうグループ結成の日を迎える。
彼らは多様なバックグラウンドを持つ。決して仲良しグループとしてスタートしないところに最大の特徴がある。
しかしながらデビュー時には莫大な宣伝費が投じられる。
どれほどの実力があるのか未知数な若者には不釣り合いと言えるほどに。
しかしこれはデビュー時にはグループ内に全くないケイパビリティを、プロデュース側であるジャニーズがそのブランドとノウハウを活かして補っていると考えることができる。
すなわち、グループメンバーが確固たるコア・コンピタンスを有し、プロデュース側が足りないケイパビリティを補っているという構図である。
さらにここで素晴らしいのは、この状態を維持するのではなく、メンバー達にチームワークを根付かせ、ケイパビリティをグループ内に醸成させているという点にある。
こうしてジャニーズのグループは自らの力でどのような活動も行っていける集団へと進化して行くのである。
ジャニーズがこれらを意識的にか無意識的にか理解しているのは間違いないだろう。
しかしそれを確実に実行できているのは賞賛に値する。
まさにアイドルグループマネジメントの手本であると言えるだろう。
アイドルグループのマネジメント、それはコア・コンピタンスとケイパビリティの両輪であり、これはまたメンバーとプロデュースの両輪であるとも言える。
両輪であるからこそ、どちらかがどちらかに頼り切るというような関係であってはならない。
お互いが成功という未来へと自律的に進んで行くことが重要である。
どちらも企業(やブランド、製品)の”強み”という意味でよく用いられる。
だが、経営学的あるいは経営戦略的にはもう少し厳密に定義され、区別して使用される。
コア・コンピタンスとは中核となる資源のことであり、様々な製品を生み出す源となる技術や製品を指す。
例えば富士フイルムは写真関連の技術ではなく、化学技術をコア・コンピタンスとして定義することによって、アスタリフトという化粧品(松田聖子・中島みゆきのCMでおなじみの)への多角化を果たした。
それに対してケイパビリティは、企業全体の活動において強みとなりうるような要素を意味する。
コア・コンピタンスとの違いは製品開発だけではなく販売などビジネスプロセス全体に影響を及ぼしているという点、そして技術ではなく主に組織内における要素がケイパビリティとして定義されるという点にある。
例えば社員教育の行き届いた企業は製品開発においても斬新なアイデアを生み出し、販売においても効果的な広告を思いつけるかもしれない。
また早い意思決定を行える組織は斬新なアイデアをライバルよりもいち早く具現化でき、その分多くの利益を獲得できる。
このように、コア・コンピタンスとケイパビリティは異なる概念であり、1つの企業において同時に定義することが可能である。
さて、ではアイドルグループにおけるコア・コンピタンスとケイパビリティはどのようになるだろうか。
ここではケイパビリティが組織内の要素において定義されるということに基づき、複数人で構成されるアイドルグループに対象を限定して考えてみたい。
まずコア・コンピタンスとは、様々な製品を生み出しうるものであるから、メンバー自身であると言えるだろう。
中身はメンバーの歌唱力かもしれないしダンスの上手さかもしれないが、メンバーの内部にコア・コンピタンスは存在していなければ、様々な事業展開が行えない。
確かに事業展開のためにはプロデュースなど、アイドルグループの外部に存在する要素が非常に重要となってくる。
しかし実際の顧客に触れる部分を生み出すのは本人たちしかいない。
そう考えるとコア・コンピタンスが本人自身によって内包されているというのは必然的である。
そしてケイパビリティが組織内にある要素であるという定義である。
これはアイドルグループで言えばメンバー同士のコラボレーションやコンビネーション、あるいはそれらを促進するようなシステムにあるだろう。
ここでプロデュースの重要性が浮かび上がってくる。
すなわちプロデュースの役割とは組織を定義づけたり、その方向性を定める。あるいは組織運営の円滑化を進めることであると言える。
プロデューサーの役割とは多岐に渡る。楽曲の制作、グループ自体の運営だけではなくファンクラブ等の運営管理、スケジュール管理など表方から裏方まで様々である。
しかしながらここですべきことは、何がケイパビリティ視点において重要な業務であるかを明確に分けることにある。
例えばスケジュール管理を例にとって考えてみる。
スケジュール管理、すなわちグループやそのメンバーがどのような活動をするかを管理することが組織運営にとって重要であればそれはプロデューサーが介入、あるいは自らの手でやらなければならない。
しかしプロデューサーが決定した方向性に基づきスケジュール管理が半ば自動的に行える状況であれば、もはやスケジュール管理にプロデューサーは介入すべきではない。
むしろ重要な業務に積極的に時間を割くべきだ。
このように、プロデュースの役割もケイパビリティ視点で見ればきちんと定義することができるのである。
多くのアイドルグループ(あるいはそのプロデューサー)に欠落しているしている点は、コア・コンピタンスとケイパビリティが両輪であるという思考である。
才能のある人間を集めれば成功できるはずだ、チームワークのいいグループは必ず息の長い活躍ができるはずだ、という考えは表面上正しく聞こえるだけである。
グループの成功を考えるのであれば、両方を備えるようにしなければならない。
これはもはやプロデュースではなくマネジメントの世界である。
最後に、これを非常にうまくやっている例を挙げておく。
それはまさにアイドルグループの世界を牽引しているジャニーズである。
ジャニーズにはまずJr.の期間を持たせる。
これは各個人に技術や心構えなどを覚えこませる役割がある。
一般的なアクターズスクールとは比べ物にならない実践性が彼らのコア・コンピタンスを強化していく。
そしてとうとうグループ結成の日を迎える。
彼らは多様なバックグラウンドを持つ。決して仲良しグループとしてスタートしないところに最大の特徴がある。
しかしながらデビュー時には莫大な宣伝費が投じられる。
どれほどの実力があるのか未知数な若者には不釣り合いと言えるほどに。
しかしこれはデビュー時にはグループ内に全くないケイパビリティを、プロデュース側であるジャニーズがそのブランドとノウハウを活かして補っていると考えることができる。
すなわち、グループメンバーが確固たるコア・コンピタンスを有し、プロデュース側が足りないケイパビリティを補っているという構図である。
さらにここで素晴らしいのは、この状態を維持するのではなく、メンバー達にチームワークを根付かせ、ケイパビリティをグループ内に醸成させているという点にある。
こうしてジャニーズのグループは自らの力でどのような活動も行っていける集団へと進化して行くのである。
ジャニーズがこれらを意識的にか無意識的にか理解しているのは間違いないだろう。
しかしそれを確実に実行できているのは賞賛に値する。
まさにアイドルグループマネジメントの手本であると言えるだろう。
アイドルグループのマネジメント、それはコア・コンピタンスとケイパビリティの両輪であり、これはまたメンバーとプロデュースの両輪であるとも言える。
両輪であるからこそ、どちらかがどちらかに頼り切るというような関係であってはならない。
お互いが成功という未来へと自律的に進んで行くことが重要である。