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 和歌山へ行きました。
 7月15日の記事でも書きましたが、4年前から、和歌山で不登校の子どもへの教育支援を行っているセンターで研修をさせてもらったりしていますが、本日もその関係で、幼小中高の先生方60数人を対象に、子ども理解の研修を担当させてもらいました。

 写真は研修会場から見える和歌山城です。

 「体験から学ぶ援助的コミュニケーション」と題して、参加された先生方3人グループで作業する人、助言する人、観察する人にそれぞれ分かれて、課題に取り組んでもらいました。

 その後、効果的な助言とは何かということを、6人グループで話し合ってもらい、模造紙に書き出して、発表してもらいました。

 一方的な講義だと長い2時間も、参加体験型の研修だとあっという間という感じでした。

 この研修にも大いに関係するのですが、行きの電車で、こんな本を読みました。
 エドガー・H・シャイン著 金井真弓訳 金井壽宏監訳
 『人を助けるとはどういうことか 本当の協力関係をつくる7つの原則』 英治出版 2009年 1900円+税
(Schein,E. "HELPING How to Offer,Give,and Receive Help" Berrett-Koehler Publishers 2009)


 著者シャインは、Tグループトレーニングの本場NTL(
National Training Laboratory)での数十年の経験を有する方で、グループ・プロセスということを、支援という関係の中で、しっかりととらえることを大切にしています。

 そこで、支援者の役割選択として、3つの支援者のあり方を提示しています。
1 専門家の役割
 情報やサービスを提供する
2 医師
 診断して、処方箋を出す
3 プロセス・コンサルタント
 公平な関係を築き、どんな支援が必要かを明らかにする

 このプロセス・コンサルタントは、態度、声の調子、環境、ボディランゲージ。ほかにも不安や信頼の程度を示すてがかりに注意を払い、相互関係がどうなっているかに注目します。
 そこで、支援関係の初期の段階では、支援関係を築き、維持するための鍵として「控えめなといかけ」を大切にします。

 例えば、介助を必要とする人に「どのようにしてほしいですか?」などと問いかけるものそうです。

 つまり、さらなる情報を求めることにより、支援者は次の3つの重要なことを成し遂げるとしています。
1 何か重要なことを知っているという役割を与えて、クライアントの立場を確立する。

2 その状況への関心や思い入れを伝えて、一時的なものであるにせよ、人間関係を築く意欲を高めること

3 重要な情報を得ること

 このようなことを述べているのですが、私は様々な場面で支援関係のスーパービジョンを行っており際、よく行っていたのが、こういうことです。
 「その人のオーダーはどのようなことですか?」
 つまり、その人自身、支援関係の中で一番求めているものは何かを知っているのは支援者ではなく、支援を求めてきている人ですので、その人のオーダーをきちんととらえることを大切にしようというのです。

 これも「控えめな問いかけ」に通じるものがありそうです。