2コマ目のゼミから、昼休みに小会議、午後は補講も含めて3コマ連続とあっという間に夕方です。急ぎNDを後にして、京都市青少年活動推進協議会専門委員会。新・京都市ユースアクションプラン(第3次京都市青少年育成計画)」(仮称)の策定に向けた話し合いです。

 今日は基本計画についての議論。
 これまでの議論を踏まえて準備したたたき台を検討してもらいます。

 実にさまざまな視点での意見が出されたと座長のわたくしとしてはとてもうれしい限りでした。

 さて、たたき台ということから、こんなことを思っておりました。




 それは鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)の違いです。
(その昔、車のアルミホイールに鍛造ホイールというものがあるということから関心を持ったのですが・・・)

 まず、鋳造とは、金属を熱して溶かし、鋳型に流し入れた後に冷却して型から外すという加工法です。
 一方、鍛造とは、金属を加熱し圧力をかけ、鍛えながら目的の形にするというもの加工法です。

 この加工法の違いにより、次のような違いが出ます。
※ 材質内部の粗密性
 鋳造:非常に粗い(例えばパンのよう)
 鍛造: 極めて密(例えば餅のよう) 鋳造:

※ 材質内部の空気孔
 鋳造:無数に存在する
 鋳造:皆無

※ 製品強度の均一性
 鋳造:部位により強度差がある
 鍛造:絶対均一

※ 硬度
 鋳造:柔らかくて傷がつきやすい
 鍛造:堅くて傷がつきにくい

 こんなことから、車のホイールでは、鍛造が高性能しかも高価という訳です。
(参考:BBSのWEBページ

 これをたたき台と言うことと考え合わせました。
 鋳造型の議事進行というのは、議事内容を、最初から決まっている鋳型(結論)に流し込むということになるでしょう。つまり、たたき台と言いながら、実は鋳型だというものです。こうした議事進行では、各自の見解や意見を溶かして流し込もうということで、粗っぽい議論になるし、全体として意志決定する場合でも、部位により強度(温度差)にも差ができてしまいます。
そのため、できあがったものも柔らかくて傷つきやすいものとなります。

 しかし、鍛造型の議事進行というのは、たたき台はまさにたたき台です。
 議事に参加するメンバーを加熱し圧力をかけて、鍛えてきます。さまざまな議論が加熱作用や圧力作用になるのです。
 そうした過程を経て、強度のあるしかもきめの細かい結論に向かっていくということになるでしょう。
 
 ここから、さらに発想は広がります。

 人間を育てる時にも、鋳造型の育て方と、鍛造型の育て方がありそうです。
 鋳造型人材育成:あらかじめ準備した型に流し込むという人材育成
 鍛造型人材育成:もともとあるその人の素材を熱したり、力を加えたりして、鍛えていくという人材育成
 
 手間と時間をかけず、大量生産するには鋳造型でしょう。
 しかし、手間と時間はかかりますが、強くかつきめの細かい人材を育成するのは鍛造型だと思うのです。

 鍛造ということについて、考えを深めた今日でした。