午後から2コマの授業を終えて、16時25分。
 研究室に戻ります。

 すると、とある部署から電話が。
 「先生、プリンタが動かないんです」

 すかさずプリンタのもとに。
 行くと確かに「通信ができません」とのエラーメッセージが。

 しかも、電話の主は、再起動など考えられることは全てやってもダメだったとのこと。

 確かに何度やってもダメでした。
 プリンタドライバを再インストールしてもダメ。

 だめかぁと思っていたそのとき、プリンタとパソコンをつなぐ間にUSBハブが目に入ります。

 そこで、ハブを抜かして、プリンタとパソコンを直接つなぎます。
 するとあっさり動くではありませんか。

 問題はUSBハブだったのでした。

 そこで、助けを求めてきた方からここでひと言。
 「うわぁ、先生、そのすごいところ、すき!」

  それほどたいしたことでもなかったのですが・・・。


 さて、この「すき!」がくせ者です。
 ここからは家族関係という科目の「恋愛と配偶者選択」で取り上げる話題です。

 ルビンは、好意(like)と愛情(love)をそれぞれ尺度化しました。
 例えば好意を測る項目
「○○さんは私の知り合いの中でもっとも好ましい人物だと思う」といったものです。

 一方、愛情を測る項目
「○○さんなしに毎日を過ごすことを考えると、つらくてたまらない」といったものです。

 この好意と愛情。
 男性は比較的好意と愛情が未分化で混同する傾向があるが、女性は比較的厳密に区別しているとルビンは言っています。

 つまり、ここで出てきた「先生、すき!」は好意であって、愛情ではないのですが、そう言われた男性は愛情と混同してしまうことが多いということなのです。

 そこで、家族関係の授業では学生には、こう言います。
 「何でも『すき!』って言ったらだめですよ。
 だって、あなたは好意で言っているかもしれないけど、言われた方は『オレに気がある』って勘違いするかもしれないんですよ」と。
 まぁ、この勘違いが愛を育むのかもしれませんが・・・。
 
 ちなみに、お笑い芸人「Wエンジン 」の「惚れてまうやろうぅぅ」はまさのことの好意と愛情を混同してしまうところを描写したものと言えるでしょう。