本日の4年生ゼミ。

2人のゼミ生はそれぞれインタビュー調査のために、調査対象者への依頼状を作成中です。

 その依頼状には、自分は何ものか、この研究に取り組む意味、その研究でなぜインタビューをお願いするのか、お願いするにあたり、プライバシーなどをきちんと配慮することなどを書き込む必要があります。

 そこで、今日は、この研究に取り組む意味をどう書くかという話になりました。


 これは依頼状だけではなく、テーマを設定する時から再三言ってきたことですが、
骨子だけ言うと、「わたしにとっての意味」だけではいけないのです。

 じゃあ、だれにとっての意味なのでしょうか?
 「他者にとっての意味」、そして、「社会にとっての意味」がなければ、研究とは言えないと考えています。

 つまり、研究というのは、社会のどのようなところに問題を感じて設定されたテーマなのか、そして明らかにしようとしていることが社会にとってどのような意味があるのかということが明らかになっていないと何の意味もないものとなってしまうのではないかと考えているのです。

 では、どちらの論文がいいのでしょうか?

A テーマに研究の公共性はないが、結果の分析や考察がすばらしい論文

B テーマに研究の公共性はあるが、結果の分析は拙い論文

 もちろん、公共性もあり、結果の分析も考察もすばらしい論文がいいに決まっています。
 しかし、優先順位で言うと、私はBを大切にしたいと思っているのです。