古代史、古代文明の作家である木村先生ならではの石柱の柄の表現は誰も真似できません。
また背景のセンスの良さ、装飾性も申し分なき大傑作でございます。
地塗りはどの作品も必ず赤を配すことも木村の魅力です。
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新象作家協会会員・木村二朗という稀有な作家の前衛作品です。 東京美術学校洋画壇の黎明期の作家、バブル期の勢いを象徴する作家、武蔵野美術大学・多摩美術大学の若手日本画家、白日会のリアリズム作家──それぞれの時代や所属が生む傾向は確かに存在する。だが木村二朗は、そのいずれにも回収されない独立した存在でございます。 大手企業に籍を置き、絵画を余技として描く環境にあったことは、むしろ幸運だったのかもしれない。売るための制約から解き放たれ、純粋に「描く必然」に従うことができた。その結果、一枚一枚に執拗なまでの地塗り、膨大な構想、習作の反復が積み重ねられ、時間を味方につけた作品は隅々まで完璧な完成度を獲得している。俗な言い方をすれば、どの作品も贅沢で、ただただ格好良い。 私が「封蝋マチエル」と呼ぶ支持体の構築は、単に絵具を重ねるだけの単純な技法ではございません。乾燥の問題、調合の妙、工程の複雑さ──描く者なら誰もが理解するだろうが、容易に真似できるものではない。木村は6号の小品であっても、緻密な設計図を頭に描き、試行錯誤を重ね、誰に見せるためでもなく、自らが納得するまで調整を続ける。 海外風景を描く際の姿勢は象徴的だ。チュニジアを描くならチュニジアに長逗留し、祭りに参加し、人々と交流し、街の成り立ちを学び、空気の移ろいを体感する。写生し、記録し、味わい尽くす。その奥行きが、圧倒的な説得力となって画面に宿る。 晩年の抽象作品においては、宇宙・古代文明・地球史・神話といったテーマが暗示的に立ち上がる。ムー、サイエンス、ニュートンといった雑誌を愛読してきた世代には、深く刺さる世界観だろう。木村二朗の作品は、私の言葉を超えて「作品そのものの力」で評価されている。 |
| 作家名 | 木村二朗 昭和11年兵庫生まれ。洲本高校卒。新象作家協会会員。 |
| タイトル | 石柱 エジプト コムオンボ シーサイドホテル舞子ヴィラ個展作 2002年 |
| 技法 | キャンバスに油彩 |
| サイズ | F6号 41*31,9cm |
| 額サイズ | なし |
| サイン | 右下にサイン、タイトルあり。裏木枠にサイン、タイトルあり。 |
| 状態 | 作品良好。 |
| 備考 | 真作保証します。 |





