昨夜、雑な記事になったので、もう一度、神田沙也加について書きます。
彼女のブログを見て、とても謙虚だと思った。
動画で、彼女が初めてレミゼに挑むインタビューを見たけど、お母さんに仕草がソックリですね。
でも、育ってきた環境が違うから性格が違うと思う。
松田聖子は、デビュー当時からスーパーアイドルで、周りの大人たちからチヤホヤされたりヨイショされてきて、今に至る。
悪く言えばワガママ。
一方神田沙也加は、新しくミュージカルという大人の世界で一から揉まれて、成長したと思う。
特に、今回の『レ・ミゼラブル』では、スペシャルキャストというベテラン中でも一流の大先輩の人達に混ざって、参加することで、一段と精神的に大人になったと思う。
ぜひ、レミゼが終了したときの神田沙也加のブログを見てほしい。
松田聖子は、一人脚光を浴び、自分を目立たせ光輝くことに、アイドルとしての人生を歩んできたと思う。
その点が、神田沙也加とは真逆なのだ。

それが、今回の神田沙也加の新しいアルバムに顕著に出ている。
J・POPから、ディズニー映画の歌。ミュージカルの歌をデュエットで歌ったり幅広い。
まさに、神田沙也加がデビューしてからの10年間の集大成だろう。
声質は、お母さんに似てるけど、ダイナミックさがない。控えめなのだ。
はっきりいって、手放しで評価するほど、上手くない。
だけど人としての性格の良さや謙虚さが、このアルバムに滲み出ているのだ。
もし今度、目立ってナンボの芸能界で活動するなら、間違いなく売れないだろう。
だけど、ミュージカルを主戦場とし叩き上げられれば、化ける可能性はある。
僕は、後者に期待したい。
↓神田沙也加のブログ


昨日、無事にミュージカル「レ・ミゼラブル」オリジナル演出版は幕を閉じました。
レミゼは私と同い年で、24年の歴史にひとまずピリオドを打ちますが、どんな形でも、またきっとどこかで逢えると信じています。

今年はスペシャル・キャストという、私も憧れ続けてきた、伝説の先輩がたの中に参加させて頂いて、本当に光栄な、素晴らしい日々でした。

私はまだ一昨年入ったばかりで、自分はスペシャル・キャストな訳ではないので、申し訳ない気持ちでいっぱいで…

どうして私なのか、私も観ていたいようなキャストの皆さんの中に入って、完成された世界を壊しはしないか、大先輩の中で、どう立っていたらいいのか。
未熟な自分なんかが加わってしまって、レミゼファンのお客様に申し訳ない…。
そんな事ばかり繰り返し思い浮かび、はじめはプレッシャーに押し潰されそうでした。
でも、今回ご一緒させて頂いて、スペシャル・キャストの先輩がたも、初演や再演から、歴史を刻みながら沢山の事を経験し、今日があるのだと感じました。
皆さんとてもお優しく、レミゼを同志のように愛していらっしゃいました。

私はまだまだ、同志なんて肩を並べられる立ち位置にはおらず、幼少から、ただただ「レ・ミゼラブル」という作品に、片想いし続けてきたような感覚です。
どこにいても、世界にレミゼが存在する限り、これからもその気持ちは変わりません。

最後だなんて信じたくないし、自分がそこに居られなくても、昔一目惚れしたこの演出が永遠に続いて欲しい。

スペシャル・キャスト皆さんの顔や目、歌声、歴史あるセットや照明、全てを目に耳に焼き付けておきたいと、常々思いながら過ごしてきましたが、いくらそうしてみても、もっとやれる事があった気がして…今は本当に寂しいです。

写真の、演出家ジョン・ケアードさんはじめ、レミゼを造り上げた本国のクリエイターの皆様、東宝の皆様、24年に携わった素晴らしい全てのキャストの皆様、先人の方の想い、全てが伝説です。
私にとって、「レ・ミゼラブル」そしてコゼット役はいつまでも特別です。

本当に本当に、どうもありがとうございました。

とても幸せでした