屋久島は大自然の宝庫。






山の翌日は仲間たちと合流し、海に出る。





透明度の高い海。





人生初のシュノーケリングに挑戦する。





私は海生まれなのに泳げない。





運動能力が低い。だから、水と言う恐怖に打ち勝てない。






なので、私にとって






大胆な挑戦の二つ目であった。


インストラクターの丁寧な指導により、私はただひたすら、ブイを握りしめて海へ出た。








はじめは怖かった。怖くて胸がドキドキした。






けど、思い切って覗いた海中は








静かな異世界だった。







本当に静かで、シャラシャラシャラシャラという不思議な音だけが耳のあたりでなっていた。







小さな泡の音だろうか。美しい音でウットリする。

海底では美しい魚が幸せそうに泳いでいた。








仲間たちは、ひらりと潜水していく。










ウミガメにも出会えた。







ウミガメの泳ぎ方は、実に優雅だった。

蝶も優雅だけれど、もっと大きくゆったりとゆったりと

ゆったりとゆったりと泳いでいた。









私は、呼吸を合わせてみたかったけれど、それは無理なので、ウミガメの動きに合わせて、手を動かしてみた。

ゆったり、ゆったり。ウミガメになった気持ちで。








たまらない快感だった。











海の世界は予想より遥かに美しく静かで神秘的だった。

私は、今まで知らなかった世界をもう一つ垣間見た。

まだまだ、地球は遊ぶところだらけだ。








私は私である。
私はあなたでもある。