今日は大分 固い?話。

というか、これは「他国に征服されたことのない日本」には

絶対知っていてほしいの。

 

 

この間 アメリカ大統領選挙が世間を賑わせて

私もしばらく そのことをメルマガに書いてたんですが

選挙権のない私は

「個人的にどちらが好き」とはなかなか言えず。

 

 

女性としてヒラリーさんは本当に頑張って

あそこまで行ったスゴイひと、とおもうけど

(もちろんあの場を乗り切るために)

少々 やりすぎ(周りに合わせすぎ)で

(それが意見を翻したとかこんな人達と接点が・・・とかそういうもの)

ご自分というのをなくしてしまったなぁと

思ってたんですね。

 

 

トランプさんは「起業家」「投資家」として

あの強さも リーダーシップもわかるけれど

例えや言葉の引用がやはり

かなり稚拙・・・そしてこれは

政(まつりごと)をする人間としては

致命傷だと思ってた。

 

 

 

トランプさんが選出され

アメリカ社会が怖れていたことが起きています。

それは トランプさんのかけ声で起きているわけではないけど

「大統領候補がはっきり口に出して言った」

「その大統領が勝ったのだから これは国民全体の声だ」と

勝ち誇ったかのように

ここぞとばかりに自分の隠してた意見を持ち出す人達。

 

 

人種や宗教の違いで差別すること

世の中で起きている悪い事全部を

そのグループのせいにすること

 

 

小さい所では 苛めや 嫌がらせのテキストを送ること

店で質問しても「なに言ってるんだか分からない」という態度をとられること

通りすがりに「Go back to the internment camp!」と言われること

(internment camp: 強制収容所です)

 

 

クリントンさんが勝っていたら

第三次世界大戦がおきていた という人もいるけれど

今のこの アメリカの世の中の動き

不穏な空気

大統領が「発言した」移民締め出し政策をみていると

強い怖れを感じます。

 

 

 

これは第二次世界大戦前 20年以上かけて

中国と日本に向けてアメリカ世論が向けられていった世の中の仕組み。

あのアジア人が悪い といいだし

少しずつ理不尽な法律が成立しだし

Yellow monkey Japという言葉が広がり

真珠湾攻撃前 日本外交が

事実上の植民地にされるくらいなら と追い込まれた

もう 同じ事を彷彿とさせます。

 

 

 

慎重に周到に 特に囲い込まれているのは

イスラム教や中東の方達。

声高に「日系人を強制収容したように

イスラム教徒はみんな強制収容所にいれろ」と

インターネットやチラシをつかって

言っているグループだってあります。

 

 

対岸の火事ではないのです。

人間に「理性」「モラル」がある理由を

真剣に考えて欲しい。

 

「そんな最悪の事態起きないよ」

そうやって

第二次世界大戦は起きました。

 

 

 

何度も何度も

人間は集団から村、より大きな街、国家をつくり

侵略し奪い 富を手に入れ

何度も自ら血を流して「人権」という所まで辿りついた

何度も 考えることを放棄して

最悪のことは起きない、と「楽観視(というか逃避)」して

原子爆弾を落とすというところまでやった。

 

 

それではいけない

みんなで手をとりあっていかねば

そういう教訓で20世紀、21世紀へと来たのに

EUは また個人主義が蔓延してきて

崩壊しそうです。

アメリカ市民同士なのに 民族で差別したことを恥じた歴史を

「あれこそ正しかった」と徒党を組んで叫び始めたひとたちがいます。 

 

 

12月12日(月)に アメリカ400箇所のシアターで

Allegiance

(忠誠、アメリカでは国家への忠誠をそのまま指し示すことがあります)という

映画が公開になります。

このページで地域の名前や郵便番号から

どの映画館かがわかります。

 

どんなお話か、は
こちらで素晴らしく紹介されてるんで是非ご覧下さい。

 

 

 

(ちなみにPledge of Allegianceってこんなもの。)

I pledge allegiance to the flag of the United States of America and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.

「私はアメリカ合衆国の国旗と、その国旗が象徴する共和国、神のもとに統一され全ての人々に自由と正義が約束された不可分の国に 忠誠を誓います」

アメリカの学校ではね

幼稚園生からこれを暗証させるのよ。

毎日毎朝。

この「愛国心」が間違った方向へ伸びてしまうと

もう世の中は止められなくなる。

 

 

 

私は日本人と日系人がもっと一緒にうごけたらいいのに、と

ボランティアの世界にどっぷり浸かって5年になります。

 

 

日本人の一部には「まだそんなこと言ってるの?」くらいに言われそうだけど

ほんとに 大事な事なんです。

実際に収容所にいた体験談をされている

Alice Hiraiさんを日本にお連れして講演会やったのも

今回は裏方サポートだけだけど

収容所体験を本にされた Lily Haveyさんを日本の講演会に送り出したのも

人間として学ぶことがたくさんあるから。

 

 

歴史は繰り返す、といいますが

これ以上繰り返してはいけないんですよね。

 

 

 

なにが出来るか なんて

ちっぽけかもしれません。

でも歴史を知ること

個人ひとりひとりの力こそ、ということを知ること

そういうことが大事なんだと思っています。