話の最初は→ こちら


さて。
なんとか無事に娘と車を取り戻し
多分ふらふらと 家に入った私。


お隣が心配していろいろ言ってくれていたんだけど
パニクっててなんにも覚えていません。
どうやって家に入ったかも
お隣にお礼を言ったかどうかも
その日の大事な用事をキャンセルしたかどうかも・・・・


ただ、2時間くらい家の中で娘を抱いて泣いてました。
こわくて、怖くて・・・・


ダンナに連絡したかったのだけど
取りあえず 結果的には何もなかったし
その日が忙しい日だと知っていたので
5時までは待とう、と思っていたんです。


5時にpager(ポケベルね)を鳴らして
数分後かかってきた電話には 今度は何を言って良いかわからなくて
ただ 泣きながら
「なんか、上手く話せないから、出来るだけ早く帰って」
と言った・・・と思います。

そりゃ心配するわな、訳も言わず泣いてたら。


結局その電話で概要を伝えたんだったかなー?
全く覚えてないや。
飛んで帰ってきたダンナに やっと話をして
ダンナはまず M(大家の姪御さん)のところへ(まだ留守だった)。
そして お隣へ行って話を聞いてきたそう。


あの日はねー 夕ご飯を作ったのか何か食べたのか
ダンナが外から何かを買ってきたのか
全く覚えてないの。
ダンナが大家に電話してた様な気がする。
でも なーんにも覚えてないのだ。
こわくて、こわくて、ずーっと泣いてたことしか。

警察も一度呼んだような気がする。
でも殆どの対応をダンナがしてたな。
そんなに時間が経ってから呼ぶな、って思ったかなー
今、思えば・・・


そうこうするうち 大家さんから連絡がいったのか
Mが血相変えてやってきて
あれこれ話をしていった・・・私に謝って、慰めてくれて。
彼女、もうすぐ生まれる息子のためにってブランケットを編んでいてくれたらしく
早いけど・・・って置いていってくれたのよね。
今も、大事に手許にあります。

その日の夜に ダンナと娘、私の3人でお隣に伺って
どうもありがとう、と伝えました。
まだ私は興奮してたのか、何を話したのか殆ど覚えてないんですが
お隣のcozyなリビングで
すすめてもらった暖かいミルクが美味しかった。


そこから数日は殆ど外出も出来ず

予定より2週間以上早く 息子が産まれました。




退院して(無痛分娩なんで早い)家に戻ると
隣のご夫婦から 大きな、立派な花束が届いてました。
超早朝の出産だったから どうして入院・出産を知ったのか 今も不思議


その後 結局。ですね。
大家さんは 確か・・・現れなかった。
代わりにMが来てくれて話したこと。
警察からその後連絡が来て
放蕩息子を見つけた ということでした。
彼は このduplexから3マイル以内(4.5キロ四方)に近づくことを禁止されて
もし 近づいたら逮捕・禁固だって、聞きました。
ラリってたから 少し軽い刑だったらしい(判断の出来ない状態、ってことで)。



私たちは少し離れたところに新しいduplexを見つけ 引っ越しました。
産後2ヵ月のことです。
契約終了期間未満の解約だけど 当然何も言われず
その上、ダンナは「最後の家賃なんか、払えるか!」
そのままにした・・・・ (・_・;)

ま、まぁ、デポジットっつうもんがありましたから
あちらも、大損はしてない、でしょうけど。
訴えられたら、そこまで、だもんね。



でも忘れられない腹立たしいこと!
いつだったかね。
ダンナに言われたんですよ。

「あれ、ドラッグやってたんだろ、どうして分かんなかったんだよ」


知 る か っっっむかっ

ふつーの日本人はなぁっ 
ラリった人間なんて 毎日見るもんじゃないんだよっっ
あんただって 
こっちで仕事始めなかったら
見たことなかっただろーっっっ




アメリカの医者がなかなか風疹を診断できないのと一緒ね
だって、風疹なんて今や、貴重なケースレポートとか言って
有名どころの雑誌に載るほど、だもん。
アメリカの社会では淘汰された、
痘瘡(種痘、ってそのためのワクチンね、ハンコ注射って言われるモノ)みたいなものだから。


今思ってもね、 例え友人や誰かと一緒にいて
あんな人と街中で出会うことがあっても
ドラッグ、と思うよりは
ちょっと頭へんなひと? と思うくらいで終わるんじゃ。。。と思います。



でもマリファナは独特の臭い(甘い感じのにおいらしい)がするんだそうです。



そんなの、知らんもん!!!




とにかく・・・・




子供を誘拐された と思ったほうが
ラリったにーちゃんを目の前にするよりも
何百倍も怖かった!!!!!


なので、例え人混みで子供を見失う、でも
私にはおそろしーーーー記憶が蘇るので 泣くほど怖いのです・・・・


まぁ、普通の生活をする限りにおいて
誘拐なんて(あっちゃいけないが) あることは殆ど無いけどね。。。。



ごくごく一部の人しかしらない
我が家のホラーより怖かった話、でした・・・・