「あなたがた信じる者にとっては、この石は尊いものです。しかし、信じない者にとっては、『家を建てる者たちが捨てた石、それが礎(いしずえ)の石となった』のであり、また、『つまずきの石、妨げの岩』なのです。彼らがつまずくのは、みことばに従わないからであり、そのような定めにも置かれているのです。」
―― ペテロの手紙第一 2:7–8
キリストを拒むことは、霊的な滅びをもたらします。
イスラエルは、神によって選ばれた特別な民族でした。彼らは神の御言葉を託され、その御国を宣べ伝える務めを与えられていました。旧約聖書には、神が何世紀にもわたって奇跡と摂理によってイスラエルを守られたことが記されています。また、預言者たちは、やがて偉大な救い主が来られることを告げていました。そのため、イスラエルの民は約束されたメシアを待ち望んでいました。
しかし、その物語には意外な結末がありました。
ついにメシアであるイエス・キリストが来られ、ご自身をイスラエルに示されました。宗教指導者たちは、あらゆる角度からイエスを吟味しました。しかし、イエスは彼らが思い描いていた「設計図」には当てはまりませんでした。
彼らが期待していたのは、ローマ帝国の支配からただちに解放してくれる政治的な王としてのメシアでした。一方で、自分たちには罪から救う霊的な救い主が必要だとは考えていませんでした。そのため、彼らはイエスを拒み、価値のない石のように捨ててしまったのです。
しかし、その捨てられた石こそが、信じる者にとっては尊い**礎の石(かなめ石)**となりました。一方で、信じない者にとっては「つまずきの石」であり、「妨げの岩」となっています。
「つまずきの石」とは、人が道を歩いていて足を取られる石のことです。「妨げの岩」とは、人を押しつぶすほど大きな岩を指します。
つまり、キリストを拒むことは、計り知れない霊的な破滅を招くということです。
キリストを拒む人は皆、神の御言葉に従わないために拒むのです。書かれた神の言葉(聖書)に反抗することは、やがて生ける神の言葉であるキリストを拒むことにつながります。
そのような人々について、ペテロは、
「そのような定めにも置かれているのです。」(8節)
と語っています。
これは、神が彼らをキリストを拒むようにあらかじめ定められたという意味ではありません。そうではなく、彼らが自らキリストを拒んだ結果として受けるべき裁きを受けることが定められているという意味です。
これは非常に厳粛な現実です。そして、この事実は、私たちが福音をまだ知らない人々に、機会あるごとに福音を伝えるよう促すものです。
今日の祈り
もしあなたの家族や友人の中にキリストを拒んでいる人がいるなら、その人たちのために継続して祈りましょう。
神がその人たちの心を開き、救いに至る信仰を与えてくださるよう願い求めてください。
さらに学ぶために
ローマ人への手紙 9:30–10:17 を読みましょう。
次の点に注目してください。
- イスラエルがどのような誤った義の基準を追い求めていたか。
- パウロがイスラエルの救いのためにどのように祈っていたか。
- 人はどのようにしてキリストを信じ、救いに至るのか。特に、**「信仰は聞くことから始まり、聞くことはキリストについてのことばによる」(ローマ10:17)**という教えに注目してください。