
パソコンの作業だったので、ついでにYou Tubeで色々演奏を見たりもしました。
日本の有名な演奏家の弾くフランクのソナタ・・・彼女はこういう演奏だったのかしらねえ、と淡白な演奏を興味を持って眺め、さらにシャコンヌの演奏も見たり・・・隣でのぞいていた次女の台詞が傑作でした。
「ママの方がずっといいわ~!なんかこの人、初心者みたいな弾き方・・・」
私も、なんだか学生が与えられた課題曲を弾いているような演奏に感じ、次女の素直な感想に納得してしまいました。
最初から終わりまで、ずっと同じ調子で、悲しみも、喜びも、情熱もない演奏でした。
私より、年はだいぶ上のはずですが、この方は人生をそう深く生きていらっしゃらないのかも・・・と思ったり・・・。
私はある面で、とても苦労をしていますので、皮肉でも、そういうものが芸術には大切なエッセンスであるのかもしれません。
なぜなら・・・バッハもモーツァルトもベートーヴェンもシューベルトも・・・みんな、苦しみの中からあのような素晴らしい芸術を生み出したからです。
のほほんとした中からは、人の魂を打つような、良いものは生まれません。
そして、芸術というのは綺麗な手袋をはめた手ではつかめません・・・(もっと良い表現でロマン・ロランが書いていましたが、今、パッとは出てきません)
そういう演奏を聴くと、この曲はそんな曲じゃないわ!と曲に対する愛情が私の演奏したい気持ちを盛り上げます。
やっぱり音楽は、心から、魂から生まれるものでないと・・・!
作曲家が精魂込めて、生み出した作品を、何百年も前に生きたその精神を、その魂を今現在に感じて蘇らせないと・・・!
来週の土曜日に、ウィーン5区でいろいろなクリスマスソングやモーツァルトのオペラのアリアなどをフーバー陽子さんとヴァイオリンのデュオで演奏し、最後に私がシャコンヌを弾きますが、バッハの最高傑作の一つであるシャコンヌを、私は全ての思いを託して演奏したいと思います。