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昨日は、H家でのホームコンサートでした。

20名くらいのお客様がいらしてくださり、何人か遅れていらしたので、始まる前にはスナックやシャンパンを皆さんといただきました。
 ハーモニーという名前のシャンパンで、音楽会にピッタリ♪
 シェリングは演奏会前にいつもお酒を飲んでいたそうで・・・一杯くらいのシャンパンなら、良いでしょう!?

先日、Mさんと車の中で話していた事でしたが、私は本番前は食べたくないタイプです。
 本番前にはナーヴァスになったりするので、安定剤のような薬を飲む方もいらっしゃるとか。
 アイザック・スターンは、いつもいつも、よく食べていたそうで、レッスンのときにも「食べても良いですか?」と言って、鶏の丸焼き(全部ではないでしょうけれど)を注文して、食べながらレッスン。
 そして、綺麗に食べ終わって、レッスンも終わったら、「とても良かったよ。一緒にお昼御飯を食べにいきましょう。ごちそうします」と言ったのだそうです!

さて、私のコンサートは18時半ということでしたが、結局19時に弾きはじめる事になりました。
 それも、Sちゃんが大幅に遅れ・・・到着まであと5分と彼女のママがおっしゃったので、お客様には席についていただき、

「本プログラムを始める前に、Sちゃんがまだこないので、簡単に一曲弾きます。ルクレールのヴァイオリンソナタの第一楽章と第二楽章です」

 一言話し、ピアノ伴奏なしですが、ルクレールを演奏しました。
 正直、この曲は弾くのは初めてなので、しかも暗譜で弾いた事もなかったので、少々ドキドキいたしました☆
 でも私は、かなり図々しい本番の神経をしているらしいので、なんとかニッコリ弾き終えました。

・・・それでもSちゃんは到着しないので、Sちゃんママが玄関の所に行き、彼女が来たらドアを開けるわね、となりました。

最初に弾いたのは、バッハのソナタ第二番です。


第一楽章は、歌いたい心はたっぷりあるけれど、あまりにも自由に弾いてもいけませんし、かといって、きちんとした拍の中に、きちんと収めることを前提に、なおかつ血の通ったものとして演奏する・・・その難しさを感じました。
 骨組みはしっかりしていると、多少、本番で音楽のなかに入り込みにくくても、説得力のあるものにはなります・・・目指そう・・・!
 先日のアンドレアスさんの楽器の響かせ方の、彼の楽器の構造を元に説明して下さったアドヴァイスがとても良くて、私は少しは応用出来たようにも思えました。

第二楽章フーガは、音程を確実なものにしないとなあと反省するものでした。
 重音は・・・難しいです。
 でも、曲はだいぶ整理され、スッキリして来たと思います。
 私はフーガが大好きで、弾いていてとても楽しいですし、自分の中も整理整頓される気分で弾いた後の気分は爽快です。
 対話のような部分では、人の声のようにも感じられ、その性格の違いを表すのも楽しいです。

第三楽章アンダンテ。これは弾く前の深呼吸がとっても大事です。
 限りなく優しいアンダンテ・・・二人が寄り添って、ゆっくり歩きながら会話をしているようでもあり、この曲の切ない悲しさと美しさに、私は毎回心を打たれます。

第四楽章はヘーバルト先生のレッスンでの印象がものすごく強く残っており、もう、この楽章は先生のあの歌い方とポーズが頭から離れません(笑)!
 激しく情熱的に、まっすぐな心で演奏しました。


玄関で聴いていたSちゃんたちもサロンに入って来て、ここからプログラム後半、パルティータ第二番の始まりでした。


Sちゃんの2歳半の男の子が・・・コンサートに慣れていなくて、しゃべるし、バタバタするし、動き回るし・・・で、私にとっては集中力と忍耐力の試練でして・・・いつもは次女が私の神経に障るのですが、その次女がおとなしく思えるくらい・・・そして彼女も「ママ、ピキピキさせながら弾いているんだろうなって思った~!」などというくらいのものでして・・・言い訳無用な本番ですが、かなり気が散漫と也、ジーグでの16分音符が頭の中で白くなって指が自動的に動いていたり、シャコンヌであり得ないミスをしたり・・・自分では驚きの連続でした。

でも、こういう経験があってこそ、大きな舞台で活かせる訳です。

だから、とても貴重な機会でした。


アルマンドを弾きはじめると、「ああ、この曲は何回も弾いて来たのだなあ」と、第二番のソナタに比べて体になじんでいるのを感じました。
 2ヶ月前、ウィーンのママの家で、ピアニストのゲルリンデ・オットー教授に聴いていただいたことを思い出しました。
 呼吸をとても意識しましたが、私の流れのある音楽に、その呼吸がもう少し活かされたらもっと良いかもと思いました。
 
クーラントは、細部まで生き生きと弾けたと思います・・・
 クーラントらしいリズム感を活かし、弾む部分と滑らかな部分との性格の違いも、余裕をもって出来たと思います。
 軽やかさがもう少しあれば良かったかもしれません。

サラバンド。
 私はかなり自由な感じで弾きますが、華やかで壮麗なキャラクターであるサラバンドを、もう少しきちんとフォームの中に収める事が出来たら、さらに良いサラバンドになるのかもしれません。

ジーグ。
 これも軽やかさがもう少し欲しかったかもしれません。
 それと・・・16分音符がこれほどコワいと感じたのは、この時が初めてだったので、上に書いた男の子により集中力が疲れたとはいえ・・・なにがあっても動じては行けない、眠っていても弾けるようではいけないと反省いたしました☆

シャコンヌ。
 出だしは和音が後にも響きが残る感じでいい感じでしたが、どういうわけか、ふっとした時に和音を間違えて、あらら・・・と焦りました。
 でもまあ、そこは知らん顔して通り過ぎる図々しさはあるのですが・・・こういう事をすると、あとでトラウマになるので、今日は徹底的にそこを繰り返そうと思います。
 アンドレアスさんからのアドヴァイスは、音ががらっと変るもので、弾いていてワクワクします。
 シャコンヌでも充分に活かす事ができたと思います。
 全体的には、以前ほどは力みすぎないで、ある程度客観的に弾けたかなと思います。
 熱い思いは変わらないですけれど☆


「アンコールとして、静かで美しく、ちょっぴり悲しい素敵なラルゴを弾きます」そう言って、バッハのソナタ第三番の第三楽章を演奏しました。


きちんと最後まで皆さんは聴いて下さり、まだまだ続くのかしら?というお顔で拍手をしてくださったので(嬉しい事です♪)、こうご挨拶して終わりにしました。


「長い曲を聴いて下さってありがとうございます!
きっと皆さんは、お腹もすいていらっしゃると思います。
Hさんたちがおいしいお料理をご用意して下さいました。
今度は胃が満足する番です!」