P・サラサーテ(1844~1908)


ツィゴイネルワイゼン 作品20-1



スペインの名ヴァイオリニストで、ヴァイオリンのための技巧を駄使した魅力的な小品を残したことで知られるサラサーテが、1878年、34歳のときに作曲した代表作です。

こちらも本来は、管弦楽の伴奏で作曲されました。

大きく3部に別れており、


第一部モデラート~レントでは、堂々と熱くジプシー音楽を語りだします。

ジプシー音階を入れ混ぜて、ゆっくりたっぷりと歌ったり、細かなきらびやかな音を素早くパラパラと弾いたり、次から次へと新しい要素を見せてくれるその魔法のような技は、ヴァイオリンの技術の見せ所です。


第二部ウン・ポコ・レントではテンポを少し遅くして、ヴァイオリンは駒の上に弱音器をのせ、曇らせたか細い音色にします。

ハンガリー民謡を哀しく切なく、チャルダッシュの伴奏にのって、歌います。


第三部アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェになると、がらりと雰囲気が変わって急速なテンポとなり、鮮やかで華やかで元気なジプシー音楽となります。

弦を弾くピッツィカートを左手ではじいたり、フラジオレットを入り混ぜたり、息をつく暇もなく、私たちを情熱の嵐の虜にします。

さすが名人サラサーテ!あっばれ!です。