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バッハを弾いていると、精神が統一され、気持ちがすっきりします。

特に、私はこの第三番のソナタに「希望」というテーマを見いだしたので、落ち込んでいても、哀しいときでも、そしてまた逆に幸せ一杯で嬉しい気持ちのときでも、この曲は様々な面を感じさせてくれ、弾いていて励ましと元気と自信を与えてくれます。
気持ちを静かに、落ち着かせてくれます。
幸せの気持ちをより豊かに、感謝で満たしてくれます。

最近になって、ようやく私の中に、シャコンヌのように第三番の根がまっすぐに育って、横にも広がりを感じるようになりました。

さあ、私にとって大事なのはこれからです。

この根をどう育てて、どういう希望の木を地上に現すのか。

第1楽章のずっと同じリズムで心地よく揺られながら幸せを信じて進んで行く希望への道。

第2楽章の大伽藍の建設をしているような、喜びに満ちた素晴らしいフーガ。

第3楽章の、哀しさを知っているからこその、慈愛に満ちた包み込むように優しい祈り。

第4楽章の喜びに心を躍らす感謝の念。

人間は生きている限り、人それぞれが様々な試練を受けますが、神様はその人に耐えられない試練は決してお与えになりません。

そして、大きな目で眺めると、それは必ずその人にとって良い方向へ導くものとなっている ー その信じる心がバッハの音楽の根底にあり、バッハの音楽はその天才とその信仰によって、永遠に通じる素晴らしさを私たちに与えてくれるのです。

大切なのは、信じること、希望、そして愛。

愛に輝く豊かな大木を、私は育てていきたい。