イメージ 1

明日、日曜日は久しぶりにモーツァルトのソナタの合わせをします。ピアノはスコダ先生のお弟子さんのAさん。ト長調ソナタK379を弾きます。この曲はピアノが難しくヴァイオリンはシンプルなので、どちらかといえば、ピアノ・ソナタのような感じです。

スコダ先生80歳記念コンサートの記事で触れましたが(2008年1月27日)、第一楽章の第一部の始まりはピアノがソロで優雅なメロディを奏でます。私は、まるで貴婦人の登場のようだと書きましたが、とてもエレガントで、高貴で、今までのヴァイオリン・ソナタとはちょっと違う雰囲気での始まり方です。
始めてこの曲を知ったとき、「なんて静かな大人の気品をたたえた魅力を持っているのでしょう」と思ったものでした。

短調の第二部も、ピアノのソロから始まります。情熱的な力強い主題。そしてまたヴァイオリンがそれを繰り返します。この曲は燃えます。ピアノとの熱い掛け合いです。ピアノは華やかに、煌びやかに、パッションを歌い上げます。ヴァイオリンもそれに負けずに応えます。展開部からまた再現部に戻った後も、その情熱は止まる事を知らず、とても男性的に決然として終わります。

そのあとに続く第二楽章の変奏曲の愛らしい主題で、気持ちはホっとします。
第一変奏曲はピアノのソロ。繊細なきらきらとした輝きが美しく、愛情のこもった素敵な変奏曲。
第二演奏曲はヴァイオリンが軽やかで優美な三連音符で変奏を歌い、ピアノは和声をつけてヴァイオリンに寄り添います。
第三変奏曲は、第一楽章の性格にも似た、華やかな情熱的な変奏曲。
第四変奏曲で短調になり、心の悲しみ、絶望を初めて見せます。訴えます。
そしてこの曲の中で最も美しいと私が感じている第5変奏曲。ヴァイオリンはピッツィカートで伴奏なのですが、ピアノの天上的な慈愛に満ちた音楽に何度私は涙したことでしょう。その神聖なる美しさ・・・。まさに、至福の時間なのです。
最後の第6変奏曲は主題が再び戻りますが、テンポは若干速くなります。締めくくりにふさわしく、「皆様、ごきげんよう、さようなら、さようなら~!」と、明るく笑顔で手を振って、立ち去るかのような終わりです。