さて、今度は次回のコンサートの曲目解説にまた戻りまして・・・
J.S.バッハの、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番BWV1004について、ご紹介させていただきたいと思います。
バッハ(1685~1750)は無伴奏ヴァイオリンのためのソナタを全部で6曲、1720年ごろ、つまり35歳ごろに作曲しました。(ソ ナタを3曲と、パルティータを3曲。)どの曲も、ヴァイオリニストにとっては必ず勉強しなくてはならない、そして生涯、勉強するたびに新たな発見に出会う喜びを見出す、立派な作品であります。パルティータは、各曲に踊りの形式を名づけた組曲で、舞曲の順番は決まっています。
このパルティータ第二番は、全曲を通して、始まりにD-Cisというバスに当たる音が共通しているのもバッハらしいです
まず組曲のはじめに置かれますのは、ドイツ風のという意味を持つ、16分音符が滑らかに連続してつながってゆく、繊細な4拍子のアルマンドで、これは行列踊り、つまり、前の人の腰に手を当てて、つながって踊るものでした。(と、私の桐朋時代、末吉先生のバッハの授業で先生がおしゃっていました。)ですからあまり速いテンポではありません。
次は三連音符と、はねるリズムとの関係がユニークな、走ると言う意味の3拍子のクーラント。
ゆったり堂々と、威厳を持って歌う、アリアのような王侯貴族のための踊りの3拍子のサラバンド。
軽快なテンポの非常に速い6拍子のジーグ。
そのような順番で通常のパルティータは終わりますが、この曲は最後に、これだけでも独立してよく弾かれる、シャコンヌが置かれています。ジーグで徐々に気持ちを高揚させ、この曲集の頂点であるシャコンヌへと向かうのです。
厳かに登場するこの曲は、最初に奏でられる重厚なテーマを次々と変形させて、いくつものヴァリエーションから成り立っています。ときに、それは厳しい付点音符の連続であったり、軽やかな、細かな音のつながりであったり、華やかなアルペジオであったり、夜空の星の輝きの調和であるような幸福感あふれる長調にかわったり・・・いろいろなリズムや表情の七変化で、ヴァイオリンという、不思議な魅力の詰まった楽器の最大の可能性を引き出します。
全体は大きく3部に分かれますが、それはまるで、わたしたちの人生を凝縮したかのような内容です。私はもう、この曲の持つ高貴で偉大なる精神に、ただただ、ため息です・・・。
多くの作曲家が、この名曲を他の楽器でも弾けるように編曲(たとえば、ブラームスがピアノ曲にしたり)しましたが、その気持ちも分かります。そして、コンサートやコンクールでも、シャコンヌだけ単独で演奏されるほど、多くのものの心を魅了する、バッハの作品の中でも、名曲中の名曲です。
今回の鎌倉のコンサートでも、シャコンヌにスポットを当てて演奏させていただきます。
エーリッヒ・ホエバルト(Erich Hoebarth)先生、そして、パウル・バドゥラ=スコダ先生にも何度かご指導いただき、奥深いこの作品へのコメントはお二人とも、さすが大家ならではのもので、実に素晴らしいものでした。それらが私の血となり、肉となるためには、ただただもう、ひたすら日々の努力のみ・・・
がんばります!!
J.S.バッハの、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番BWV1004について、ご紹介させていただきたいと思います。
バッハ(1685~1750)は無伴奏ヴァイオリンのためのソナタを全部で6曲、1720年ごろ、つまり35歳ごろに作曲しました。(ソ ナタを3曲と、パルティータを3曲。)どの曲も、ヴァイオリニストにとっては必ず勉強しなくてはならない、そして生涯、勉強するたびに新たな発見に出会う喜びを見出す、立派な作品であります。パルティータは、各曲に踊りの形式を名づけた組曲で、舞曲の順番は決まっています。
このパルティータ第二番は、全曲を通して、始まりにD-Cisというバスに当たる音が共通しているのもバッハらしいです
まず組曲のはじめに置かれますのは、ドイツ風のという意味を持つ、16分音符が滑らかに連続してつながってゆく、繊細な4拍子のアルマンドで、これは行列踊り、つまり、前の人の腰に手を当てて、つながって踊るものでした。(と、私の桐朋時代、末吉先生のバッハの授業で先生がおしゃっていました。)ですからあまり速いテンポではありません。
次は三連音符と、はねるリズムとの関係がユニークな、走ると言う意味の3拍子のクーラント。
ゆったり堂々と、威厳を持って歌う、アリアのような王侯貴族のための踊りの3拍子のサラバンド。
軽快なテンポの非常に速い6拍子のジーグ。
そのような順番で通常のパルティータは終わりますが、この曲は最後に、これだけでも独立してよく弾かれる、シャコンヌが置かれています。ジーグで徐々に気持ちを高揚させ、この曲集の頂点であるシャコンヌへと向かうのです。
厳かに登場するこの曲は、最初に奏でられる重厚なテーマを次々と変形させて、いくつものヴァリエーションから成り立っています。ときに、それは厳しい付点音符の連続であったり、軽やかな、細かな音のつながりであったり、華やかなアルペジオであったり、夜空の星の輝きの調和であるような幸福感あふれる長調にかわったり・・・いろいろなリズムや表情の七変化で、ヴァイオリンという、不思議な魅力の詰まった楽器の最大の可能性を引き出します。
全体は大きく3部に分かれますが、それはまるで、わたしたちの人生を凝縮したかのような内容です。私はもう、この曲の持つ高貴で偉大なる精神に、ただただ、ため息です・・・。
多くの作曲家が、この名曲を他の楽器でも弾けるように編曲(たとえば、ブラームスがピアノ曲にしたり)しましたが、その気持ちも分かります。そして、コンサートやコンクールでも、シャコンヌだけ単独で演奏されるほど、多くのものの心を魅了する、バッハの作品の中でも、名曲中の名曲です。
今回の鎌倉のコンサートでも、シャコンヌにスポットを当てて演奏させていただきます。
エーリッヒ・ホエバルト(Erich Hoebarth)先生、そして、パウル・バドゥラ=スコダ先生にも何度かご指導いただき、奥深いこの作品へのコメントはお二人とも、さすが大家ならではのもので、実に素晴らしいものでした。それらが私の血となり、肉となるためには、ただただもう、ひたすら日々の努力のみ・・・
がんばります!!