びっくりしたこと、見えたこと。 | 前田智子オフィシャルブログ「t-made」Powered by Ameba

びっくりしたこと、見えたこと。

 

35歳が節目、となんとなく感じたことがある方、私だけじゃないと思います。

 

どこから得た情報かも定かでない「常識」のくせに、私の中にしっかり根を張り、

改めてほじくり返してなんの種だったかを検証することも今更なような気がしていました。

 

一つには、「女ならわかっている」と、

女性に生まれただけで自然と女性の専門家かのような気分になっていたから。

 

 

そしてもう一つには、やっぱり怖いという感情があったから。

きっと、厳しい事実も待っているだろうと、予感があったからです。


結論から言って

女性にとって

そしてそのパートナーにとって

間違いなく35という歳は一つの目安だと思います。


 

私が、説明会のあと、個別に相談をしていてとても印象に残っている言葉を、まず、書かせてください。

 

「もう時が過ぎてしまってから正しい情報を知って、涙を流す人もみてきた。だから不安でも、辛くても、まず知って欲しい。」

 

 

説明会ではたくさんのデータをみせていただき、とても細かく解説してもらいました。

その情報を全てまるっと正しく私がここに書くことは難しいので、

35歳を目前にした数ヶ月前の私目線で、はっとしたことを、書き出したいと思います。

 

 

 

<その1 精子と卵子の年齢はこんなに違う!>

 

なぜ女性ばかりが「妊活」で年齢を気にするのか、わかっているようで知りませんでした。

 

精子は、毎日作られ貯蔵され、およそ72日間で成熟します。

つまり、実際の年齢=精子の年齢ではないのです。

 

一方で

卵子は、生まれる前につくられて、あともう一歩というところまで成長した状態でずっと待機しています。

つまり、私たちが生まれた時からずっと一緒に歳を重ねているのです。

時を経るごとに卵子も老化し質が低下、染色体異常を発生させる可能性が高まります。

 

 

 

 

<その2 女性にとって、35歳は間違いなく目安になる年>

 

私たちの実年齢とともに加齢する卵子は、

35歳の時点で排卵される卵子の50%が染色体に異常をもった卵子であるために、妊娠しづらく、流産しやすいと言われています。

 

またホームページには、

「卵子のエネルギー量が低下し受精してもその後の発育が進みにくくなる」

「ホルモン分泌量が減少し、卵胞が成熟しにくくなる」

「残っている卵子が減少し卵巣予備能力が低下する」

という点もあげられています。

 

 

女性にとって、自分の加齢を認めることは、

自分のバイタリティや、日々のスキンケアや身だしなみを気をつけていることを否定してしまうように感じるかもしれません。

 

モデルとして「見た目」年齢をお仕事に使ってい立場からの意見ですが、

35歳はまだまだ若手カテゴリー。

もちろん35歳もいろいろだけど、20代と同じ内容のお仕事をしている友人もいます。

 

どんなに体力があって、お肌もつやつや、健康に自信があっても、

卵子の加齢は止められないし誤魔化せない。

 

 

はらメディカルクリニックのパンフレットには

「女性の社会進出が進み、結婚年齢も上がり、医学の進歩に伴い寿命も延びました。しかし、妊娠に適した年齢は上がりません。」とあります。

 

 

「出産は早いほうがいい」というのは

あながち、時代錯誤で女性蔑視な発言ではない、と痛感しました。

 

 

 

でもね、

<その3 ポイントは「早く産む」ではなく、「若い卵子で受精する」こと>

 

これが、私にとって目から鱗、そして希望の光になりました。

 

卵子の年齢が重要なポイントなのであって、

出産の年齢が問題なのではないのです。

 

私の場合、

今すぐに出産は望まないけれど、未来に選択肢を繋ぎたい、

でも卵子の老化を告げる砂時計はさらさらと流れて期限が見えている!という状況でした。

 

だから、

少しでも早く、と、今のうちに卵子を受精させて凍結するという選択肢をとったのです。

 

いざ出産という時の私の年齢はいくつかわかりません。

でも「出産のために母体の環境を整えることはその時の治療でなんとかなります!」

力強い後押しをもらいました。

 

もちろん、未来の私が病気をしていたら、状況は違うかもしれない。

でも、今産めないからって、未来を今諦めることはないという事実だけで、

突然目の前が開ける思いでした。

 

未来に託す、ということは不確実です。

体外受精という選択にも違和感のある方はいらっしゃると思います。

話し合いが必要です。

 

でも、「その1」で書いたように、その砂時計を背負わされているのはほとんどの場合女性です。

だから男性のパートナーのみなさんには、それを踏まえて考えて欲しい、話し合って欲しいと切に願います。

 

女性の私ですら知らなかった多くの情報が、

女性だけではなく男性も当たり前に知っている知識になる日を心待ちにしているし、

声を大にして、

私にできることがあれば精一杯したいと思っています。

 

 

<その4 費用は意外と抑えられる>

 

実は助成金がかなりの部分をカバーしてくれます。

 

これは主に、不妊治療の一歩を踏み出そうか躊躇している方に知って欲しいことです。

 

私のように凍結して未来に選択肢を残す方には大変残念ながら適用されませんが、

 

かなり大部分を都道府県と市区町村など自治体の不妊治療助成金でカバーすることができます。

例えば東京都からは、最大で30万円の助成金を受け取れます。

 

事実婚の方も適用されることが多いです。

(*私調べ:東京都、福岡県は、適用、市区町村によっては適用外)

 

こちらから、ぜひ一度調べてみてください。

https://www.haramedical.or.jp/price/treatment-subsidy#section14

 

 

 

じゃあそもそもどれくらい費用がかかるのかというところですよね。

不確定要素が多いと不安ですが、

説明会でかなり細かく費用を教えてくれて、私たちは大体50万円くらいで見積もりました。

 

ホームページにもわかりやすくズバッと費用を概算した表が掲載されています。

https://www.haramedical.or.jp/sp_6/

 

 

採卵のために投薬するホルモンの量や種類、受精の方法や数、凍結の個数によっても費用を調整することができます。

 

私も相談しながら内容を決めましたし、

興味を持たれた方は、まず説明会で直接情報を取り込んで、具体的な質問を投げてみるといいかもしれません。

https://www.haramedical.or.jp/support/briefing

 

 

 

ちなみに、

卵子凍結の場合は、

受精卵凍結よりも多めに採卵する必要があったり、条件も異なります。

さらに早めの行動が必要です。

 

https://www.haramedical.or.jp/support/briefing4

 

 

 

 

 

正しい情報と向き合うことは、結果辛いこともあるかもしれない。

私のように、光を見出すこともあるかもしれない。

知ったその瞬間から、前を向いて積み上げられることがきっとあると信じています。

どうか、勇気を持って。

応援しています。